『稲村ジェーン』(いなむらジェーン、Inamura Jane)は、1990年に劇場公開された映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックであり、本作1曲目に収録されている楽曲名である。また、サザンオールスターズの10作目のオリジナルアルバム(厳密には名義が異なる。後述)。1990年9月1日にCDとカセットテープで発売。発売元はタイシタレーベル / ビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)。
1998年5月22日、2008年12月3日にCDとして再発売されている。2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている。
サザンオールスターズの桑田佳祐が監督した映画作品『稲村ジェーン』のサウンドトラック作品で、同年発売の『Southern All Stars』からも楽曲が収録されているほか、サザンのメンバーが参加している楽曲も収録されているため「SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS」(サザンオールスターズ アンド オールスターズ)の名義を用いている。
映画の時代背景が1965年であることから、本作の収録曲も1960年代の音楽シーンに合わせて収録されている。
「ミスマッチの仕方が、多少定番とズレている方が面白い」という桑田のアイディアからスペイン語の歌詞の楽曲がいくつか制作されており、アルゼンチン出身のミュージシャンであるルイス・サルトールがスペイン語の楽曲の作詞とコーラスで参加している。
観客が『稲村ジェーン』を観に来たという設定での会話が収録されており(観客の男性役はサザンと同じアミューズ所属の寺脇康文)、作品上の台詞もわずかながら収録されている。既発曲には全て台詞が入り、曲自体は同じであるものの収録時間が異なっている。
1998年の再発盤の初回限定盤は、オリジナルLP復刻ジャケット(いわゆる紙ジャケット)仕様で、岩井俊二によるライナーノーツが封入されている。
1998年、2008年に本作が再発売された際には、CDに付属のスリーブ(帯)に「10th Album」と記載されていることから、現在公式にはサザン名義のオリジナル・アルバムとしてカウントされている。
本作は累計133.7万枚(オリコン調べ)を売り上げて、ミリオンセラーを記録している。また、前作から続きオリジナルアルバムでは2作連続ミリオンになった。
出荷枚数では累計200万枚を記録している。
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