![ポスター ポスター](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/09/Lautrec_ambassadeurs%2C_aristide_bruant_%28poster%29_1892.jpg/400px-Lautrec_ambassadeurs%2C_aristide_bruant_%28poster%29_1892.jpg)
ポスター(英: poster)は、屋外・屋内を問わず、壁面や柱などに掲示するために制作された、視覚的な広告・宣伝媒体。
通常は、大判の紙またはそれに類するものへ印刷され、同一のものが大量に制作される。背景には絵画、イラストレーション、写真が主として用いられ、タイトルやメッセージが記載されることがある。近年ではデジタルサイネージと呼ばれる「大型モニター」に画像や動画を映す電子的なポスターが見られる。
掲示ではなく配布のために制作されるチラシ、紙や印刷によらない看板(ネオンサイン・壁面絵画を含む)、おのおのの製品そのもののパッケージ・ラベルなどの媒体とは異なる。
なお、鉄道車両内に掲示される吊り広告や、学校・職場の壁新聞は、通常、ポスターとは呼ばない。
選挙に際して掲示板に掲出されるポスター。
学会における研究発表において、「ポスター発表」、「ポスターセッション」という形式がとられる場合がある。大判の紙に研究内容をまとめたものを掲示し、これを使って研究の説明がおこなわれる。1つの会場に多数のポスターが掲示されており、参加者は興味を引く研究を自由に見て回ったり、発表者と個別に討議したりすることができる。
単に装飾品として掲出・販売されることもあるが、風景なら旅の思い出や、芸能人やアニメ・ゲームなら自分がその人のファンであることをアピールする要素となる。雑誌やDVDなどの購入特典として添付されることもある。
主に、以下太字表記のサイズが、一般的に「ポスター」と呼ばれて製作されている傾向がある。
(単位:mm)
日本において「ポスター」という呼び方が広まった時期は、1914年(大正3年)頃である。
美術的、歴史的価値が評価され、評価の高いものは高値で取引される。発行時から高い人気のあったアルフォンス・ミュシャの例は言うまでもなく、日本においても過去のポスターが評価、収集の対象になることがある。1970年の朝日新聞の新聞広告では、明治41年の東亜煙公司、明治44年の日本郵船、大正3年の白木屋、昭和10年の東和映画のポスターを出品するオークションの開催が告知されている。
如上のように、伝統的なポスターの定義には紙や印刷によらないものは含まれないが、新たな広告媒体として「デジタルポスター」が一部の鉄道事業者によって運用されている。これは、コンコースその他の駅構内の支柱に設置された液晶ディスプレーに無線通信網で配信される静止画データが映し出されるもので、紙媒体によるポスターと比較して時間帯や曜日別のコンテンツ表示が可能であり、設置や撤去が迅速で、有線設備を設置せずに効率よく適時に広告スペースを広告主に提供することができるという。
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