遠野 大弥(とおの だいや、1999年3月14日 - )は、静岡県藤枝市出身のプロサッカー選手。Jリーグ・川崎フロンターレ所属。ポジションはフォワード(FW)。
藤枝明誠高校サッカー部出身(同期に藤本一輝、丹羽一陽)。3年生の時に第95回全国高等学校サッカー選手権大会に出場している。その後の卒業が迫っていた時期、当初は新潟経営大学に特待生として進学し、同サッカー部に入部するつもりでいた。しかし、願書提出期限の1週間前にHonda FCからのオファーがあり、迷いはしたものの当時のHonda FC下部組織出身の同級生の後押しもあって、最終的にHonda FCへの入団を決めた。
入団会見ではリーグ新人王奪取と2桁得点を目標に掲げ、また、その直後に行われたモンテディオ山形との練習試合では、当時J2リーグ在籍であった相手に得点を挙げ、存在をアピールすることに成功する。以降、新人だった2017年は4得点、2018年は5得点。そして2019年は自身キャリアハイでチーム得点王となる9得点を記録し、Honda FCの4連覇に貢献。2019年のJFLベストイレブンに初選出された。また天皇杯でもHonda FCを12年振りのベスト8に導く活躍を見せた。一方で、選手としてはプロ契約ではなく正社員(即ちアマチュア)の立場であった故に、午前中は浜松市内にある本田技研工業の事業所の一つ、トランスミッション製造部の工場で働いていた。遠野はHonda在籍時代における仕事とサッカーの両立について「決して生半可な気持ちではこなせなかった」と振り返っており、当時の職場の同僚の先輩からは「仕事があってのサッカーだ」「周りから応援してもらえる選手になれ」とよく言われていたと語っている。
天皇杯の活躍により、2020年に川崎フロンターレに完全移籍。そのままアビスパ福岡に期限付き移籍した。この経緯は、前年の開幕前に川崎とHondaの練習試合で川崎から高い評価を受け、同クラブから注目されることになったが、天皇杯での活躍も相まって他クラブからも注目されることとなり、結果として移籍の正式オファーをした最初のクラブが福岡であった。その後、川崎も正式オファーをしたが、川崎からは「1年は待ってくれ」という条件付きであった。しかし前年の2019年に結果を残した当時の遠野は直ぐにJリーグでプレーしたいという気持ちがあり、川崎に対して「1年は待てない」と返答する。川崎はオファー内容を変更し「1年間はレンタルで」と提案し、遠野もそれを了承する。結果、先述した移籍の流れとなった。J2第1節・ギラヴァンツ北九州戦にて先発出場でJリーグデビューを果たすと、決勝点となるゴールを決め勝利に貢献した。シーズンを通じて主力を務め、チームトップの11ゴールを決めJ1昇格に大きく貢献した。
2021年1月4日、期限付き移籍から復帰。3月7日、第2節のベガルタ仙台戦でJ1初ゴールを決めた。4月8日、第8節のサガン鳥栖戦では途中出場から決勝点を決めて、クラブ通算300勝目の勝利に貢献した。
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