『あどりぶラヂオ』は、MBSラジオで2018年4月4日(3日深夜)から2021年10月1日(9月30日深夜)まで放送されていたトーク番組。毎日放送の関係者(新旧のアナウンサー、アナウンサー以外の局員、MBSラジオの番組パーソナリティ経験者)から、基本として1名が日替わりでパーソナリティを務めていた。
毎日放送本社(大阪市北区茶屋町)M館ラジオγ(ガンマ)スタジオからの生放送番組で、基本として、毎週火曜日・木曜日・金曜日の2:30 - 4:54および、毎週水曜日の2:00 - 4:54に放送枠を編成。日替わりのパーソナリティが選んだ楽曲を流すことから、「+MUSIC 906!」(毎日放送→MBSラジオが月 - 土曜日の深夜に編成する音楽系のラジオ番組レーベル)へ組み込まれていた。
2018年3月30日まで水 - 金曜日の未明に放送されていた収録番組(『Till Dawn Music』『○月○日はじまりました』)の放送枠を統合したうえで、日替わりのパーソナリティが進行する生放送番組としてスタート。毎日放送の関係者から、ラジオの生放送で喋りたいテーマを持つ人物(基本として1名)が、好きな楽曲のCDやレコードを持ち寄りながらディスクジョッキーに近いスタイル で進行していた。
2017年10月7日から毎週土曜日の早朝(金曜日の未明)に放送中の『おわらナイト』(『Till Dawn Music』土曜分の放送枠を継承した生放送番組)と同じく、番組のタイトルを歌詞に盛り込んだアカペラ風のジングルを、生放送の随所で挿入。また、一部の時間帯には、事前収録のコーナーを組み込んでいる。ただし、特別編成やパーソナリティのスケジュールなどとの兼ね合いで、全編を事前に収録したうえで放送することがあった。
番組の開始当初は、公式のメールアドレス(ad@mbs1179.com)のみ開設。番組表では、一部の人物を除いて、担当パーソナリティの氏名を伏せていた(後に公式サイトで放送月から2ヶ月分の担当予定者を公表)。その一方で、リスナーからは、電子メールに加えてFAXやハガキでもメッセージを受付。リスナーから楽曲のリクエストを一切募集しなかった『Till Dawn Music』のテイスト(日替わりのテーマに沿った選曲)を継承しながら、パーソナリティが放送中に提示するテーマに見合った楽曲や、今後の放送でパーソナリティを任せたい人物のリクエストも受け付けていた。現役のスポーツアナウンサーがパーソナリティを担当する場合には、毎日放送が局内で管理しているラジオ向けスポーツ中継の実況アーカイブをベースに、リスナーが聴いてみたい実況音源のリクエストを受け付けることもあった。
なお、毎日放送ではテレビ・ラジオ兼営局時代に、当番組に似たタイトルの深夜番組『あどりぶランド』(日本の放送局で初めて正局員のアナウンサーを全員レギュラー出演者として扱ったレギュラー番組)をテレビ放送部門(MBSテレビ)で制作。2018年7月6日(5日未明)から2019年3月28日(29日未明)までは、毎週金曜日の当番組開始前(1時台前半)に、『コトノハ図鑑』(毎日放送の現役アナウンサーが週替わりで4~6名登場するアナウンサー室制作の事前収録番組)をレギュラーで放送していた。当番組でも(『あどりぶランド』『コトノハ図鑑』の出演経験者を含めた)現役アナウンサーが随時パーソナリティを務めているが、本編を生放送で構成している点 や、現役アナウンサー以外の人物もパーソナリティを務める点などが両番組と異なる。
2018年10月2日からは、毎月最終週を除く火曜日の未明にも放送。火曜放送分については、毎日放送の局外からMBSラジオの番組にレギュラーで出演した経験を持つ人物を中心に、週替わりでパーソナリティを務める。ただし、同局の番組に出演した経験のない人物を、パーソナリティに抜擢することがある。その一方で、同年9月まで統一されていなかった毎日放送アナウンサーの担当回を金曜放送分に集約。以上の人物に該当しない毎日放送関係者が、水・木曜放送分に週替わりでパーソナリティを担当する。また、2019年度(2019年4月2日 - 2020年3月30日)は、火曜日の未明にも毎週放送されていた。
2020年の4・5月には、『NAOTOの月イチな音』を毎月最終週の火曜日未明に編成。6月22日からは、『NAOTOの月イチな音』を放送しない週の火曜日未明に、『石田英司のプカプカ気分』(2019年度ナイターオフ期間の毎週木曜日20:00 - 22:00に編成されていた生放送番組)が編成されている。このため、火曜日の未明については、当番組の編成を同月15日でいったん終了。7月改編(同月1日未明放送分)からは、他曜日の放送終了時間を4:55から4:40へ一斉に繰り上げるとともに、毎日放送アナウンサーの担当枠を木曜(水曜深夜)放送分に移している。
2020年10月改編では、同月13日から毎月第2週に水曜(火曜深夜)放送枠で『Aマッソの両A面』(Aマッソがパーソナリティを務めるRadiotalk連動型の生放送番組)を編成する ことに伴って、水曜放送枠での当番組の放送を月2 - 3回に変更した。
2021年3月31日未明(30日深夜)放送分までは、毎日放送がテレビ放送事業とラジオ放送事業を兼営していたことから、毎日放送のラジオ局(ラジオ放送事業を統括する部門)で制作していた。毎日放送のテレビ単営局化に伴って、4月1日(木曜日)放送分から「株式会社MBSラジオ」(ラジオ部門の事業と放送免許を承継したグループ会社)が制作を担当。上泉雄一(毎日放送アナウンサー)がパーソナリティを担当した4月1日未明放送分(当日のテーマは「MBSラジオの番組にちなんだ楽曲」)が、「株式会社MBSラジオ」の制作による最初の生放送番組になった。
ちなみに、毎日放送はテレビ単営局化を機にデジタルテレビ放送のコールサインを変更したため、変更の時刻(2021年4月1日の0:00)に『らいよんチャンネル』(本来は番宣番組)内の事前収録映像で変更と新しいコールサインを発表。「株式会社MBSラジオ」ではラジオのコールサインを毎日放送時代から変更せず、『らいよんチャンネル』のようなアナウンスも当該時刻の放送に入れなかったため、当番組の冒頭で上泉が「MBSラジオ社の発足」(正式には「毎日放送ラジオ分割準備株式会社」から「株式会社MBSラジオ」への社名変更)をリスナーに伝えた。
しかし、MBSラジオでは2021年のナイターオフ編成に際して、「(毎日放送時代を含めても)史上最大規模」(改編率76.1%)の番組改編を敢行。当番組も、10月1日未明(9月30日深夜)放送分で終了した。最終回では、初回と同じく上泉がパーソナリティを担当。放送の頻度が高かった楽曲をベスト10方式で流しながら、3年半にわたる番組の歴史を振り返った。
なお、翌週(10月6日未明=5日深夜)からは『Mラジ Music Treasures』が当番組の最終放送枠と一部の企画を引き継いでいる。ただし、AIで合成した女声(キャラクターネームは「ミューミュー」)と男声(キャラクターネームは「トレトレ」)を進行に用いる一方で、パーソナリティに相当する人物を登場させていない。
以下の記述は、放送中や公式サイトなどでの案内に準拠。
毎日放送の新旧アナウンサーや局員、MBSラジオが制作する他番組のパーソナリティやレギュラー経験者が、生放送のパート(本編)へ毎回1名ずつ出演。番組中に流れる告知のアナウンスを、現役アナウンサーの古川圭子が事前収録で担当している。
いずれも毎日放送の現役アナウンサー。
以下のアナウンサーは、内包コーナーのみの出演を経て、2021年4月改編から月に1回のペースでパーソナリティを担当。
最初に登場した放送日が早い担当者から順番に記載。不定期ながら複数の放送回で担当する人物(※印)を含むため、担当日などの詳細情報については 公式サイト を参照。後述する内包コーナーの出演者が担当する場合もある。
担当後に退職・他部署へ異動したアナウンサーを含むが、「MBSアナウンサースペシャル」(後述するリレー企画)や、内包コーナーのみの出演者は除く。
◎:担当時点では主に(ラジオの競馬中継での実況など)スポーツアナウンサーとして活動
●:シニアスタッフ(60歳の定年後も嘱託契約で勤務するアナウンサー)
以下のアナウンサーは、全編のパーソナリティを務める前に、後述する内包コーナーへ出演。
アナウンサー室以外の部署へ異動した後も、毎日放送へ勤務する人物には、担当時点での役職・肩書(不明な場合には所属部署)を付記。
肩書は最初に担当した時点を基準に、不明の人物には所属部署のみ表記。
●の人物は、毎日放送のテレビ単営局化に伴って「株式会社MBSラジオ」へ転籍。
以下の人物は、オフィスキイワードに所属する若手のフリーアナウンサーで、『ちちんぷいぷい』の放送期間中には社外スタッフとしても活動。当番組には、「『ちちんぷいぷい』アシスタントディレクター」という肩書で出演していた。
以下の女性はいずれも、MBSラジオ『ありがとう浜村淳です』のスタジオアシスタント(「ありがとう娘。」)。
2020年7月からは、毎月最終金曜日未明放送分に編成される「月刊ラジオトーク」で、以下のコンビ・ユニットが「MC」としてスタジオで進行している。
以下の人物はいずれも、初めて担当した時点でNMB48のメンバー。
いずれも事前収録で、放送時間は目安。
基本として30分間放送するが、毎週編成するとは限らず、放送時間も生放送パートの進行状況によって変更している。
この他にも、毎日放送の若手アナウンサー(清水・野嶋・川地洋平・山崎香佳から1名)が進行する事前収録パートをノンタイトルで設けることがある。
2018年8月には、MBSラジオとRadiotalk(同名の企業が無料で提供するフリートークアプリ)によるコラボレーションの下に、「Radiotalkに吹き込んだフリートークを当番組で放送する」というリスナー参加企画を初めて実施。24日(金曜日)までに寄せられたトークの音源をMBSラジオのスタッフが審査したうえで、「トークの内容が優秀」と判断された音源を、高本がパーソナリティを務める30日(木曜日:29日未明)放送分で流した。以降の放送でも、高本がパーソナリティを務める回で、この企画を実施している。
ちなみに高本は、毎日放送東京支社のラジオ部員として、以上の企画を発案。「従来のラジオ番組でもリスナーからのメッセージを番組に取り入れてきたが、『リスナーがラジオの面白さを肌で感じられるのは、フリートークを通じて番組に参加してもらうことではないか』と思う。プロとアマチュアの垣根がない環境で、面白いトークに人が集まって、自分と同じような考えや、魅力的な視点を持つ人たち同士があつまる場としてラジオが機能すれば良い」と述べている。
以上のコラボレーションなどを背景に、2019年5月20日には、RadioTalk株式会社が毎日放送グループ(MBSメディアホールディングスの完全子会社)の株式会社MBSイノベーションドライブと資本・業務提携を結んだことが発表された。Radiotalk社がプロダクト開発の体制やコンテンツ制作の強化を目的に、MBSイノベーションドライブ社からおよそ1億円の資金を調達したことによる。同年7月6日からは、『アッパレ!ラジオトーカーやってまーす』を皮切りに、上記の企画や提携関係を踏まえたレギュラー番組がMBSラジオで相次いで放送されている。当番組でも、2020年6月から、毎月最終金曜日(木曜日深夜)の放送枠で「月刊ラジオトーク」を編成。後継番組の『Mラジ Music Treasures』でも編成を続けている。
2019年の1月第1週(2日 - 4日)放送分では、当番組初の試みとして、1日につき3 - 4名の現役アナウンサーがリレー方式でパーソナリティを担当する「MBSアナウンサースペシャル」を実施。上記の内包コーナーを休止したうえで、過去に本編のパーソナリティを経験していなかったアナウンサーが、1名につき30分(または1時間)単位でパーソナリティを務めた。
長井が出演した2019年1月17日・2020年1月30日(いずれも木曜日)未明放送分では、長井の前に同志社大学の4年生(2019年は4名・2020年は8名)がパーソナリティを交互に担当。学内の卒業実習試験を兼ねているため、トークのテーマを統一する一方で、担当する学生に担当パート内の選曲を任せている。
MBSラジオ『あどりぶラヂオ』 - 歴代のパーソナリティの氏名、放送月および翌月に担当予定のパーソナリティの氏名、オンエア曲のリストを公開。
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