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エラトー


エラトー


エラトー(古希: Ἐρατώ, Eratō)は、ギリシア神話に登場する女神、ニュンペーである。長母音を省略してエラトとも表記される。主に、

  • ムーサの1人
  • アルカスの妻

の2人が知られている。以下に説明する。

ムーサの1人

このエラトーは、文芸の女神ムーサたち(ムーサイ)の1柱で、すべてのムーサたちと同じく大神ゼウスとムネーモシュネーの娘で、カリオペー、クレイオー、メルポメネー、エウテルペー、テルプシコラー、タレイア、ポリュムニアー、ウーラニアーと姉妹 。抒情詩、歌唱、舞踏により愛情を表現する女神である。

「独唱歌」(独吟叙事詩)を司る。表される際の持ち物は、竪琴だが、この様にムーサたちが細分化されたのはローマ時代のかなり後期になってからである。他のムーサたちと同様、単独の神話はほとんど無い。音楽家タミュリスはエラトーの子といわれることがある。

ニュムペーのエラトー

このエラトーは、アルカディア地方の木のニュムペー(ドリュアス)である。アルカスと結婚し、アザーン、アペイダース、エラトスを生んだ。

エラトーはもともとリュコスラ近くのデスポイナ女神の神域のパーン神域に仕えた巫女であり、参拝者に神託を伝える役目を果たしていた。しかしパーンの神域が神託を行っていたのは古い時代のことで、パウサニアースの時代には廃れてしまっていた。

その他のエラトー

  • 海の女神ネーレーイスたちの1人。
  • ダナオスの50人の娘の1人。
  • テスピオスの50人の娘の1人。

ギャラリー

脚注

参考文献

  • アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
  • パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)
  • ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
  • 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店(1960年)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: エラトー by Wikipedia (Historical)



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