月ノ 美兎(つきの みと)は、ANYCOLOR株式会社が運営するにじさんじに所属するバーチャルライバー、バーチャルアイドル。キャラクターデザインはねづみどし。主な活動場所はYouTube。
ANYCOLOR製作のiPhone X用配信アプリ「にじさんじ」による2Dアバターを使用し、サブカルチャーを中心としたトークやゲーム実況を主体とした生放送を配信している。外部プラットフォームおよびイベントなどでは3Dアバターも使用する。
デビュー前からバーチャルYouTuber(以下、VTuber)が好きで、どうすればVTuberになれるか検索し、にじさんじのオーディションを見つけたことがにじさんじの公式ライバーへの応募のきっかけ。初めて見たVTuberはキズナアイだった。初配信の緊張した様子から当初は可愛らしく清楚な女の子かと思われたが、秀逸な言語センスとサブカル知識を披露し、そのギャップと造詣の深さから注目を集めた。
バーチャル世界の女子高生 で、16歳の高校二年生。映画研究部所属。身長は151cm。血液はB型。誕生日は9月24日。公式プロフィールによれば、性格は「ツンデレだが根は真面目な学級委員。本人は頑張っているが少し空回り気味で、よく発言した後で言いすぎたかもと落ち込んだりする」としている。ファンからは「委員長」と呼ばれている 。しかし、配信ではそのようなキャラクター設定にとらわれないトークを展開し、既存のVTuberが3DCGによる動画公開をメインとしてキャラクター設定と世界観を厳守する中において、月ノの2Dによる生放送配信スタイルは衝撃をもたらした。活動初期には「サブカルクソムカデ」ともあだ名された(芸風も参照)。
好きな食べ物は、紅茶、モツ(曰く「赤子の拳のような」形が好み)、納豆、ハンバーグ。とくに、初投稿作品で語ったモツの話は代名詞のようになっている。
オタクを自認し、アニメ・マンガなどのオタク趣味に傾倒している。幼少期には『美少女戦士セーラームーン』が好きだった。アニメとマンガどちらも愛好するが、どちらかと言えばマンガが好きで同人誌を出したこともある。親の影響もあり、『寄生獣』『ブラック・ジャック』『ヒストリエ』などを小学生の頃から読んでいた。一時マンガ家になりたいと思った時期もあったが、『ちゃお』に掲載されたマンガ家のスケジュールの自由のなさを見て断念した。『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を受賞する以前からのポン・ジュノ監督のファンで、『母なる証明』は何度も観返している。
ゲームでは『アイドルマスター』のファン。同作に楽曲を提供していて、月ノが「一人の人間として大好き」と語る作曲家のササキトモコによる楽曲提供がメジャーデビュー曲「それゆけ!学級委員長」で実現した。
VTuberはデビュー前から見ており、ニコニコ動画への造詣も深く、自身が人気を得た理由もニコニコ動画で取り上げられた部分が大きいと分析している。また変わった趣味としてLINE NEWS(主にエンタメカテゴリ)の「誰に需要があるのかわからないような、どうでもいい記事」をコレクションしており、後述する「月ノ美兎の放課後ラジオ」におけるコーナーの一つ「LINEニュース定例会」の由来となっている。
配信開始の際に「起立! 気をつけ!」、終了の際は「気を付け! 着席!」と挨拶するのが定番。配信内容は雑談、ゲーム実況、ボイスチェンジャーを使ってのセリフリクエストなど様々である。初期のゲーム実況では劇団ヨーロッパ企画の団員が制作したフリーゲームを好んでプレイし、これが縁となり書評インタビューを寄稿している。
自らを「清楚」なキャラクターであると称する一方で、そのイメージに囚われない自由なトークを持ち味としており、公式設定からかけ離れた言動が頻出するのが特徴。Mirrativでの初配信で「ムカデ人間を見たことある?」という視聴者からの質問に対し「観ました」と回答した上で映画の内容を解説したことを皮切りに、雑草の食べ比べをしたり、血吐き少女という自作コスプレを披露したり、血糊を混ぜ込んだクッキーを焼いたりといった、過去の様々な奇行を配信内で語っている。配信中においても、プレイ中のゲームで性的な映像が流れはじめたことに動揺し、「わたくしで隠さなきゃ」と言い自身の顔(アバター)でゲーム画面を覆い隠すという突飛な対処を行った。以降、「自分自身を使って何かを隠す」ことが持ちネタとなる。
活動初期は実家暮らしだったため、家族の目から逃れるべく洗濯機の上にノートパソコンを置き、スマートフォンを洗剤に立てかけ、中腰の状態で配信を行っていた。その独特な配信スタイルのために、洗濯機は月ノ美兎を象徴するアイテムとして扱われるようになった。なお4月中旬頃に親戚の伯母のマンションに引っ越して一人暮らしを始め、以降の配信は自室もしくは友人の家から通常のスタイルで行なっている。
どこか「お笑いラジオっぽい」と指摘される芸風は、自身がファンでよく聴いていたオードリーの『オードリーのオールナイトニッポン』や、これもよく見ていたというゲームの実況プレイなどの影響を受けている。
にじさんじ1期生の樋口楓と静凛とは仲が良く、3人とも女子高生という共通点があるため、「JK組」名義でコラボ配信を定期的に行っている。樋口とはにじさんじ内でも特に親密な関係を築いている。他のにじさんじ所属ライバーともコラボなどで親交があるほか、前述したJK組メンバーをはじめとする数名とは配信外でも私的に交流している。
自身のデビュー以前から電脳少女シロのファンだったことを公言しており、互いの企画に対しメッセージや動画などを送り合っているほか、ミライアカリなどのVTuberと共にしばしばイベントで共演している。
配信中に好きな漫画の一つとして小林銅蟲の『めしにしましょう』を挙げたことで交流が生まれ、小林の用意した料理・食材を月ノ美兎が食レポするというコラボ企画に発展している。また、『めしにしましょう』第5巻の帯コメントを月ノが担当したほか、月ノのオフラインイベントに小林がゲストとして参加している。
Perfumeののっち(大本彩乃)は月ノが配信を始めた当初からのファンで、2020年9月21日に開催されたオンラインフェス「"P.O.P" Festival(Perfume Online Present Festival)」では「Fall Guys: Ultimate Knockout」をプレイするコラボレーションを行った。
漫画家のなもりは月ノを推しており、「ゆるゆり」20巻にはコラボ企画として月ノ美兎のお祝いイラストが収録。「にじさんじバレンタインボイス2021」ではなもりがキービジュアルのイラストを担当した。
初めての外部コラボの相手は届木ウカ。
2018年3月から月ノ美兎のYouTubeチャンネルで不定期で配信しているラジオ形式の企画。第1期の正式名称は「月ノ美兎の放課後ラジオ」。放送時間は1時間 - 2時間ほど。にじさんじ内外問わず毎回VTuberのゲストを呼んで、対談をしたりコーナーで視聴者から投稿されたネタを紹介したりする。「LINEニュース定例会」「裁判・帰りの会」「小さな幸せのコーナー」等のコーナーがあり、コーナーネタや一般のお便りや質問等はメールで募集していた。ラジオ企画は世界の生放送ランキング1位(国内1位)、日本のTwitterトレンド1位などの記録を達成し、4月23日に行われた第2回では同時接続数が4.5万人を超えた。2DモデルVTuberの達成した境地として業界関係者からも高い評価を受けたが、月ノは「2Dの制約から行き着いた手段」と消極的に自己分析し、技術力があれば他に試したかったことはあったとしている。2021年7月24日、8月11日にリリースする1stアルバム「月の兎はヴァーチュアルの夢をみる」 収録曲「みとらじギャラクティカ」にちなんで、正式名称を「月ノ美兎のギャラクティカラジオ」とした「みとラジ」第2期を再開。初回ゲストはにじさんじ所属のアンジュ・カトリーナ。
2018年3月12日、ニコニコ動画にてファンによりオリジナルのキャラクターソング「Moon!!」(作詞・作曲・編曲 - iru)が投稿された。この動画ではボーカルは投稿者が製作した月ノの人力ボーカロイドによるものであったが、同年3月18日の「月ノ美兎の放課後ラジオ #1」にて、月ノ本人が歌唱した。
同年6月30日にはFull ver.が投稿され、同年8月17日にヒューリックホール東京にて行われたイベント「月ノ美兎の夏休み~課外授業編~」では本人によるFull ver.の歌唱がなされた。
その後、2020年4月4日にFull ver.の動画が公開された。
太字はレギュラー出演
レーベル - しのごの/SACRA MUSIC(ソニー・ミュージックレーベルズ)
レーベル - SACRA MUSIC(ソニー・ミュージックレーベルズ)
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