尾形 崇斗(おがた しゅうと、1999年5月15日 - )は、宮城県富谷市出身のプロ野球選手(投手)。右投左打。福岡ソフトバンクホークス所属。
富谷町立富ケ丘小学校3年生から「富谷スーパーキッズ」で軟式野球を始め、富谷町立あけの平小学校6年生から富谷町立富谷第二中学校時代は「仙台広瀬ボーイズ」に所属。同ボーイズでは東北選抜に選ばれ、東日本報知オールスター戦で優勝を果たした。
高校は福島県石川郡石川町の学校法人石川高等学校に進学。1年生の夏からベンチ入りし、2年生の秋にはエースとなった。甲子園出場経験は無いが、1年生秋には秋季東北大会において準々決勝に進出。3年生の春の春季福島大会では、最速147km/hを計測し注目を集めた。3年生の夏の第99回全国高等学校野球選手権福島大会では準々決勝に進出するが、日大東北高校に5対4で敗れた。
2017年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議において、福岡ソフトバンクホークスから育成選手ドラフト1位指名を受け、11月23日、仙台市内にて入団交渉を行い、支度金300万円、年俸360万円(金額は推定)で契約合意に達し、12月7日、福岡市内のホテルで入団発表会見が行われた。背番号は120。
2018年4月8日に行われたウエスタン・リーグ対広島戦において3番手で二軍公式戦初登板を果たし、4月11日の対阪神戦で3番手で登板し二軍公式戦初勝利を記録するが、オーバーワークからの疲労骨折により離脱を余儀なくされ、実戦復帰は9月となった。二軍公式戦登板は4試合の登板で1勝0敗。三軍戦では10試合の登板で36回1/3を投げ、4勝1敗、防御率2.23を記録する。
2019年は三軍戦が主戦場で、二軍公式戦の登板は1試合のみだった。三軍戦では25試合の登板で58回2/3を投げ、3勝1敗、防御率1.85を記録する。11月23日から台湾で開催された2019アジアウインターベースボールリーグに参加し、奪三振を多く記録する活躍を見せた。
2020年はオープン戦5試合に登板し、11回を無失点に抑える好成績を残し、オープン最終戦の翌日である3月16日に支配下選手登録された。背番号は39。開幕は二軍で迎えたが、6月23日に出場選手登録に登録され、同日の対埼玉西武ライオンズ戦にて一軍初登板を果たした。しかし、1回を投げて2三振を奪うも、2安打と押し出しを含む3四球で3失点を喫し、その1試合のみで二軍に降格、以降は一軍登板なくシーズンを終えた。二軍では計16回1/3を投げて防御率2.76という成績だった。
2021年は6月5日の交流戦阪神戦、10対2と大量リードの9回裏に同シーズン初登板で無失点に抑えて以降、7月13日の楽天戦まで計7試合8イニング連続無失点に抑え、同年最後の一軍戦出場となった8月25日の対西武戦で失点したものの失点はこの1点のみだった。
2022年は、4月5日の対オリックス・バファローズ1回戦(福岡PayPayドーム)で、先発の石川柊太がトラブルにより1回で降板した後、0対2の2回表に2番手として登板。先頭打者を二塁打で出した後、2四球で満塁のピンチを招くも無失点で乗り切り、直後の2回裏に自軍が三森大貴の3点本塁打で逆転、続く3回も1四球は出したが無失点で抑え、プロ初勝利を挙げた。
2023年は、ウエスタン・リーグで16セーブを挙げ、小林慶祐と並んで最多セーブを受賞した。
最速157km/hのストレートの本格派右腕。変化球は、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークボールを操る。
憧れのプロ野球選手は千賀滉大。
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