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井上元有


井上元有


井上 元有(いのうえ もとあり)は、戦国時代の武将。毛利氏の家臣。安芸井上氏は清和源氏の流れを汲む信濃源氏井上氏の支流。父は井上有景。

生涯

安芸井上氏の井上有景の長男として生まれる。

安芸井上氏は元々は安芸国の国人であったが、元有の伯父・光兼の代に毛利弘元に仕えて以後、毛利氏において重要な位置を占める一族となった。その後も安芸井上氏の権勢は増していき、毛利興元の死後30余年に渡って傍若無人な振る舞いをしていたと元就は述べているが、その具体例の一つとして井上元有とその長男・与四郎(就勝)の振る舞いを挙げている。

ある時、元有の長男・与四郎が光永四郎右衛門尉の子・彦七郎と論争になった末に、怒りのあまり彦七郎の顔面を拳で殴り大いに辱めた。これを知った元就は与四郎の行動を憎むと共に、光永彦七郎が恥辱を受けながらもそれを雪ぐことが出来なかったことを遺憾とし、両者の父子に自刃を命じようとした。しかし、安芸井上氏は互いに結託して元就の命に従わないばかりか、光永四郎右衛門尉を斬殺してしまったという。

天文19年(1550年)7月12日、元就による安芸井上氏粛清の手始めとして、元有は安芸国竹原に誘い出され、小早川隆景によって殺害された。翌7月13日には元有の長男の与四郎、弟の元重、元重の子の就義も居宅において殺害されている。

なお、次男の就正(孫兵衛)は出雲国へ逃れて尼子晴久・義久父子に仕え、尼子氏滅亡後の永禄10年(1567年)に毛利氏へ帰参した。

脚注

参考文献

  • 渡辺世祐監修 著、三卿伝編纂所 編『毛利元就卿伝』マツノ書店、1984年11月。  p.146-149
  • 田村哲夫校訂『新裁軍記』マツノ書店、1993年。  p.244
  • 『萩藩閥閲録』巻112「井上孫兵衛」

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 井上元有 by Wikipedia (Historical)