ゼットンは、『ウルトラマン』をはじめとするウルトラシリーズに登場する架空の怪獣。別名は宇宙恐竜。
ウルトラシリーズ初の兵器としての怪獣でもある。
地球侵略を企むゼットン星人の操る怪獣として、『ウルトラマン』の最終回(第39話)に初登場。ウルトラマンを完全に倒した初の怪獣であり、後年の作品への登場時にもこのことが語られている。一般的にも最強の怪獣として認識されている。
真っ黒な甲冑のような身体と雄牛のような2本の角が特徴で、背中にはゴマダラカミキリをモチーフにした甲羅を持つ。凹凸状の顔には点滅する発光体があるだけで目や鼻と明確にうかがえる意匠はなく、頭頂に生えている折れ曲がった2本の角が目や鼻の代わりとうかがえるが、そもそも視覚や嗅覚についての描写がないために詳細は不明である。当初、この角は回転する予定だったが、完成作品では固定された。この構想は、『ウルトラセブン』に登場するエレキングへ受け継がれている。
「ピポポポポポポ」という電子音や「ゼットン」と聞こえる不気味な声を発するが、これは浦野光がしゃべった声を逆回転したものである。後年の作品では「ゼットーン」という声も発することが多いが、これは本来はゼットン星人のセリフである。
「ゼットン」という名は、ラテン文字の最後の文字「Z(ゼット)」と50音順表記で最後に記載されるカナ「ン」を組み合わせたもので、「最後の怪獣」という意味。
『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」に登場。
ゼットン星人の切り札ともいうべき地球侵略のための生体兵器。ゼットン星人が銃撃され、「ゼットーン」と断末魔の声を上げながら消滅すると、それに応えるように大型円盤の中央からふくらんだ風船状の青い球体が爆発した中から出現し、科学特捜隊基地の襲撃に取りかかる。
武器は顔の発光器官から放つ赤色の1兆度の超高熱を帯びた火球とされる。本編映像では頭部左右の突起及び発光部の下端から出た赤色の光が顔の前で収束した赤色の火球が放たれている。このほか、本編では2種類の光弾が放たれている。人間の顔に見立てると目に当たる頭部左右の突起部分から放たれる白色の光弾は貫通力に優れているようで、あらゆる熱線や光線に耐えうるという特殊合金が含まれる科特隊本部の外壁に大穴を空けている。発光器官から放たれる複数の白色の小光弾から成る塊状の光弾は科特隊本部の壁面を破壊し、内部に火災を発生させている。瞬間移動で相手の後ろを取ったり、体の前面に張ったバリアーで相手の攻撃から身を守れるほか、相手の光線技を胸と合わせた両手で吸収してエネルギーとして利用し、両手から波状光線として撃ち返す能力も持つとされる。
科特隊本部に迫ったところでウルトラマンにキャッチ・リングで腕と胴体を取り巻かれて拘束されるが、回転を続けるウルトラマンの足元に赤色火球を数回命中させ、そこから吹き上がる赤い煙状のものがウルトラマンを包むと、効力が弱まったのかキャッチ・リングはゼットンが腕を広げるとちぎれて分散され、ウルトラマンは回転が停止して転倒する。立ち上がったウルトラマンの背後を瞬間移動で取って左右の突起から白い光弾を発射し、それを回避したウルトラマンが放つ八つ裂き光輪もバリアーで防いで粉砕する。飛びかかってきたウルトラマンを弾き返したうえで押し倒し、格闘戦でも優位に立つ。さらにはスペシウム光線も平然と受け止め、波状光線を撃ち返してカラータイマーに直撃させたうえで波状光線をもう1発撃ち、ついにウルトラマンを完全に倒す。その後、塊状光弾で科特隊本部への攻撃を開始するが、岩本博士が個人的に開発研究していたペンシルロケット型の試作弾「無重力弾」をアラシによって撃ち込まれ、上空に浮き上がって爆死する。ゼットンの赤い断面の肉片はアラシたちのもとにも降り注ぎ、彼らに勝利を確信させた。
第39話は、完成品と準備稿で描写の違いが複数存在する。
また、当初はウルトラマンとの空中戦を予定していたが、メフィラス星人と被る部分が多く、尺的(分数)からも飛行能力は持たない怪獣とし、空中戦はゼットン星人対科特隊の特撮に変更された。
ゼットンがウルトラマンを倒すシーンも、準備稿では投げ飛ばされたウルトラマンが起き上がろうとしたところを、ゼットンがカラータイマーを潰し割るという展開だった。しかし、監督の円谷一が子供たちのヒーローたるウルトラマンを惨殺することに強く反対したため、現在の形に修正されたという。このシーンは、『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』(洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)では脚本にあるだけで撮影はされていないとされている。『小説 ウルトラマン』では、この準備稿に沿った展開になっている。
関連書籍では、過去の怪獣を組み合わせたものではないかとする説が存在している。
書籍『ウルトラマンベストブック』(竹書房、1993年)では、岩本博士の言葉として「これ以前に劇中に登場した怪獣の体の部分、能力を移植したサイボーグ怪獣ではないか」という説(角はアントラー、顔はサイゴ、腹の黄色い発光体はキーラ、手足の筋肉はレッドキング、背中の甲羅はケムラー、黒い体型はメフィラス星人、バリアー能力はバルタン星人〈二代目〉)が紹介されている。
上記の説については幻冬舎の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』に、ゼットンの誕生に迫る記述がある。それは宇宙のさまざまな場所から集められた生物を戦わせ、生き延びた者同士を交配させる。以上の行為を気が遠くなるほど繰り返すことによって、感情を持たない戦うためだけの存在として生み出されたというその姿は、エレキング種のレーダーの役割を果たす角にレッドキング種の蛇腹皮膚と筋力を持ち、外皮色はメフィラス星人から受け継がれたとされる。
映画監督の河崎実は自著『ウルトラ THE BACK』の中で、「バルタン星人のVのイメージ」「レッドキングの体表」「メフィラス星人の発光部分」などの意匠を挙げ、ジャンボキングなどの合体怪獣の元祖かもしれないと考察している。怪獣造型に精通する歯科医師の小林晋一郎も、『ウルトラマン研究読本』で合成怪獣である可能性について言及している。
『帰ってきたウルトラマン』(以下、帰マン)第51話「ウルトラ5つの誓い」に登場。資料ではゼットン二代目と表記している。
初代ウルトラマンを倒した初代ゼットンの同族が、バット星人によってウルトラマンジャックを倒すための特訓を受けて育てられた。力は初代よりも上であるが、初代のようなバリヤー能力やテレポート能力は見せない。また、初代と同じ電子音以外にも、ウシに近い鳴き声を上げる。初代と同様に口からは火球を放つが、ジャックにはウルトラVバリヤーで防御される。2代目独自の能力として、両手先から発するゼットンナパームとバリヤー状の光波を全身から放ってショック光波を敵に浴びせる。
出撃したマットアロー1号とマットジャイロを撃墜してMATの主戦力を全滅させ、バット星人と共に2対1の有利な状況でジャックと戦うが、最後はバット星人をジャックのウルトラクロスで失い、自身はウルトラハリケーンで空中へ投げ飛ばされた後、スペシウム光線で爆破される。
特撮ビデオ作品『ウルトラマンパワード』最終回「さらばウルトラマン」(米国版サブタイトル:THE FINAL SHOWDOWN?)に登場。玩具などではパワードゼットンと称される。
サイコバルタン星人によって製造・調整された、最強の怪獣。宇宙からW.I.N.R.アメリカ支部に直接落下してその機能をすべて破壊すると、戦車隊の包囲を不動で迎撃し、そのままパワードも迎撃する。強力なバリヤーを張ること、パワードの光線のエネルギーを胸の吸収板で取り入れた後、強化・増幅して射ち返すこと、1兆度の高熱火球を顔面から放つこと(対パワード戦には未使用)は初代を踏襲している。ただし、身長や体重は大きく上回り、腕や脚は黒一色で、その動作を含めてより無機質な感じになっている。両腕からは破壊光線を発射できる。また、背中に翼が生えていて飛行できるという設定であるが、劇中で飛行する姿は描かれていない。
パワードとパワードドラコの戦いを経て送信された戦闘データに基づいて戦闘力や身体能力を強化調整されており、パワードの行動パターンや攻撃を完全に解析して先手を打つ。最後はW.I.N.R.アメリカ支部の壁に反射させたメガ・スペシウム光線を振り向いて吸収したために背後をさらし、吸収板が装着されていない背中にメガ・スペシウム光線を受けて爆発する。しかし、ゼットンの消滅と同時にパワードも力を使い果たしたため、結果的に相討ちとなってその役目を完遂する。
特撮ビデオ作品『ウルトラスーパーファイト』第9話「恐怖の背後霊怪獣」、第11話「セブン!心の目を開け!!」に登場。
第9話ではケムール人の呪いによってウルトラセブンの背中に取り憑き、ケムール人が倒された後も背後霊として背負われたまま物語が終わる。
第11話ではセブンに突然襲いかかって目を潰し、視力を奪ったうえで打撃を仕掛ける。最後は、精神を集中して心眼を開いたセブンの巴投げで倒される。
『ウルトラマンボーイのウルころ』にザラブ星人の変身した姿として登場。エースを圧倒するが不意を突かれ、背中にチョップ攻撃を受けて倒れる。
特撮テレビドラマ『ウルトラマンマックス』第13話「ゼットンの娘」に登場。劇中ではゼットン怪獣と呼称されている。
ゼットン星人がウルトラマンマックスを倒すため、地球へ送り込んだ侵略用の生体兵器。宇宙空間を飛行する際には、青い光の球に変化する。顔に点滅する発光体や頭に回転する2本の角を持つ初代同様の容姿に、やはり同様の1兆度の超高熱火球と怪力が武器。特に怪力については、マックスを片手で投げ飛ばせる。また、頑強な外殻装甲に覆われているために少々の攻撃では微動だにしないうえ、全身を包み込む強力なバリアであるゼットンシャッターを用い、マックスのあらゆる必殺技を防ぐ。マックスとその救援に駆けつけたウルトラマンゼノンを立て続けに窮地に陥れるが、ゼノンから託された新装備マックスギャラクシーを得て再起したマックスのギャラクシーカノンにより、ゼットンシャッターを破られて倒される。
特撮テレビドラマ『ウルトラマンメビウス』第27話「激闘の覇者」に登場。
かつて初代ウルトラマンを倒した最強の怪獣として、ドキュメントSSSPとドキュメントMATに1件ずつ記録が残っている。本編では戦力増強を図ったGUYSが新たに製作するプロトマケット怪獣の候補として挙げられ、実体化前の実験のシミュレーション用プログラムとして仮想空間に登場するのみであり、現実世界には登場しない。身長や体重も設定のみ、現実世界でリアライズした場合に想定される数値である。
同じく新マケット怪獣の候補として挙がったグドン、バードン、ツインテール、ベムスター、そしてメビウスなどが断念されたことを経てテストされ、グドンとの対決をあっさりと制するが、トリヤマが誤って床に落とした時のショックでマケットカプセルが破損し、外送入力のプライオリティーに内部ポテンシャルが占拠し、外部入力を無効化したため、シミュレーション終了後に暴走してコンピュータウイルス化し、仮想空間で勝手に暴れ出す。テストの都合上、GUYSのコンピュータシステムと直結されていた仮想空間はゼットンの攻撃により基幹システムを損傷し、GUYS基地の機能が麻痺寸前になる。
プロトマケットメビウスが投入されるも簡単に倒され、やむなくヒビノ・ミライ=本物のウルトラマンメビウスが自らをデジタルデータ化して仮想空間に突入し、戦うことになる。本物と同様の能力を駆使してメビウスを苦戦させるが、ミクラスとウインダムがメビウスの救援に現れたことで劣勢となり、さらにはバリヤーが頭上に張られていないことをジョージに見抜かれてメビウスの流星キックを受け、最後はメビウスのライトニングカウンター・ゼロによって消滅する。その後、GUYSのメインコンピュータからはゼットンのデータが念入りに消去かつ破棄される。
第21話では怪獣墓場に漂っている姿が描かれている。また、第24話ではウインダムをファイヤーウインダムに強化する際、火炎を使う怪獣としてパンドンやブラックエンドとともにデータが使用される。
『ウルトラマンメビウス』のDVD附属のイラストノベル『ザ・ウルトラマンメビウス』に登場。
再びウルトラの国を襲撃しようとするバット星人により、ウルトラ兄弟を不意打ちするために送り込まれる。本作品でのバット星人には「ゼットンの養殖にかけては宇宙一」という設定が付加されており、今回登場したのはその大量に養殖されたものである(容姿は初代と同じ)。手始めに宇宙空間でメビウスを攻撃するが、ウルトラマンに一撃で倒される。その後も大量に送り込まれるが、ウルトラ兄弟によって次々と倒される。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第11話「ウルトラマン」から第13話「惑星脱出」に登場。
オキからは「ウルトラマンでも倒せなかった最強の怪獣」と言われている宇宙恐竜。ケイトが操る怪獣の中でも最強クラスの存在で、彼女がレイを覚醒させるために送り込む。往来の1兆度の火球やバリヤー、波状光線(本作では光線を吸収しなくても放てる)などのほか、機敏な動きによる格闘にも秀でており、初戦ではこれらの武器・能力を駆使してゴモラ、リトラ、エレキングによる同時攻撃も歯が立たない圧倒的な強さを見せつける。最終決戦でもゴモラを退け、キングジョーブラックとも互角に戦うが、そこへパワーアップしたEXゴモラが乱入し、EX超振動波を受けて倒された。
だが、その遺伝子はレイブラッド星人の手によって回収されていたらしく、後にゲーム版『NEO』でEXゼットンとして復活することとなる。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第3話「大暴走! レイオニックバースト」に登場。
ナックル星人が操るガルベロスの作り出した幻影として登場。重い打撃だけではなくバック転も披露するなど、前作以上の機敏な動きも見せる。ゴモラに何度倒されても復活し、体力を消耗させたところでガルベロスと入れ替わる形で消えた。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。
ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活した、ベリアル軍団の1体。怪獣墓場でウルトラ戦士たちを襲撃し、バルタン星人やアントラーなどと共に初代ウルトラマンと激突する。その後も軍団の中では長く生き残るが、最後はウルトラマンゼロのゼロスラッガーアタックで他の怪獣共々切り裂かれて倒された。
回想シーンでも、レイブラッド星人が率いる怪獣軍団や、「ベリアルの乱」で光の国を襲撃する怪獣軍団の1体として登場するほか、百体怪獣ベリュドラの首を構成する怪獣の1体となっている。
データカードダスゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』EX第15話「歴史改変計画」、第18話「ダブルモンスロード!」に登場。
ババルウ星人を追って過去の惑星ボリスに降り立ち、そこで倒れているレイモンを見付けた主人公たちの前に出現。強豪怪獣だが、バトルナイザーの怪獣によって何とか退けられる。その後、レイモンのEXゴモラと戦う。
第18話ではレイブラッド星人の力でパワーアップした個体が登場。レイブラッド星人の命令でピグモンを襲うもレイモンに救出される。そして次に主人公の怪獣と戦うも、主人公と共にここまで戦い成長した怪獣の前にあえなく倒された。
ステータスはアタックとディフェンスが高めで、スピードとパワーが低め。冷気属性攻撃に弱いという一面も持つ。ウルトラマンのスペシウム光線を受け止めた実績もあって、NEO以降は光属性に耐性を持っている。必殺技は劇中見せなかったテレポートを用いての連続攻撃である「テレポートアタック」以外は原作の技を再現しており、特に「1兆度の火球」は高熱属性最強の威力を持つ。また、それとは別に目の部分から白色破壊光弾を発射する「ゼットン光弾」という必殺技もある。今作ではシステムの都合上、ウルトラマンを倒した光線を吸収して撃ち返す「ゼットンファイナルビーム」は通常のプレイでは使用できないが、NEO第5弾で登場するにせウルトラマンと組むことでタッグ必殺技として発動可能である。
『ウルトラゾーン』のコントコーナー「不良怪獣ゼットン」(全6回)に主人公として登場。
また1枚絵のアイキャッチにも登場し、第1話では河原で火球を吐いてバーベキューを焼いている姿が、第5話では紳士服売り場でゼットン星人の背広の仕立てを手伝っている姿が、第21話では彼女と自転車に乗っている姿が、最終回となる第23話では怪獣特捜隊日本支部の地下道場にてタカダ・リホ隊員の前でダークザギに負けて落ち込む初代ゼットンをゼットン(二代目)が慰める姿が描かれる。
地球防衛高校では無名の無口な学生で、仲間の不良たちからはパシリをさせられているが、赤王高校などの他校からはウルトラマンを唯一倒した怪獣として恐れられ、赤王四天王さえも軽く倒してしまう実力を隠し持っている。赤王高校のレッドキングとのタイマン勝負では最初は不意打ちで苦戦するものの、圧倒的な力の差で殴り倒す。恋人のカオリを人質に取られ不利な状況に陥るが、仲間の不良がカオリを取り戻したことで逆転し、火球の一撃でレッドキングを倒した。
てれびくん付録DVDのオリジナルストーリー『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』に登場。
バット星人が怪獣兵器を生み出す実験のために怪獣墓場を荒らしていた中、宇宙で暴れていた個体。ある小惑星上にてウルトラマンゼロと戦っていたが、バット星人に回収されて姿を消した。この後、この個体はハイパーゼットンへと改造されることとなる。
これまで同様火球を武器とし、ゼロスラッガーを持ったゼロと素手で互角に渡り合い、プラズマスパークスラッシュによる斬撃にもあまりダメージを受けず、エメリウムスラッシュも吸収して波状光線として撃ち返すなど、その強豪ぶりは健在で、ゼロからも「ウルトラマンを倒しただけのことはある」と賞されている。
『ウルトラマンギンガ』番外編「残された仲間」に登場。
マグマ星人(SD)が隠し玉として持っていたスパークドールズでダークライブする。降星町を火球で破壊しようとしたところを千草がウルトライブしたウルトラマン(SD)と健太がウルトライブしたウルトラマンティガ(SD)に阻止され、月面で対決。当初は劣勢だったがライブしていたマグマ星人(SD)が分離して加勢したことで優位に立った隙を突き、再び火球による遠距離射撃(マグマ星人(SD)曰く『超遠距離砲』)で降星町を狙うが、ウルトラマン(SD)とウルトラマンティガ(SD)にまたしても阻まれて失敗。最終的には駆け付けたウルトラマンギンガにマグマ星人(SD)共々ギンガクロスシュートで敗北。この時バリアで防ごうとするが破られている。スパークドールズはギンガによって宇宙へと運ばれた。
映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場。
ライブパッドを使った「ウルトライブシミュレーション」で友也がライブし、健太がライブしたドラゴリー(SDI)、ヒカルがライブしたゾアムルチ(SDI)と戦い、最後は乱入してきた千草がライブしたザムシャー(SDI)にドラゴリー、ゾアムルチ共々倒される。
『ウルトラマンX』第8話「狙われたX」に登場。
ウルトラマンマックスに倒された同族の仇を討たんとするスラン星人クワイラに操られ、地球に襲来した。
エックスとの初戦ではサイバーアーマーを装着したエックスを叩きのめすが、止めは刺さずテレポートで撤退し、大地がサイバーゼットンのカードの開発を焦ることとなる。クワイラの目論見通り、再戦にて完成したゼットンアーマーを装着して洗脳されるエックスや巨大化したクワイラと共に、真の標的であるマックスを3対1という圧倒的有利な状況で追い詰める。
しかし、サイバーエレキングのカードを利用してアーマーの洗脳を解いた大地により、エックスの意志が復活する。ゼットンアーマーの全能力を制御するに至ったエックスと同じ力を至近でぶつけ合う壮絶な戦いの末にゼットンシャッターをエックスの新たな技・ゼットントルネードで破られ、上空からのザナディウム光線を受けてスパークドールズに縮小された。
Xioが開発したサイバー怪獣の1体。両腕に「Z」の文字があしらわれている。大地が当麻博士(スラン星人クワイラが化けた姿)から渡されたゼットンのスパークドールズを元に完成させたが、そのデータにはクワイラによってアーマー装着時にエックスの意志を奪い、意のままに操れるプログラムが仕組まれていた。このプログラムにはプロテクトがかけられており、外部からの改変を受け付けなかったが、大地によってサイバーエレキングの力で強引に除去された。その後、このカードは劇場版でもワタルによって使用され、アスナが放ったゴモラ振動砲と合わせる形でランドマスケッティからゼットンレールキャノンを放ち、球状になって初代ウルトラマンを苦戦させるゴーグファイヤーゴルザの攻撃を妨害し、初代ウルトラマンの勝利に一役買った。
『ウルトラマンタイガ』第18話「新しき世界のために」に登場。
触角宇宙人 バット星人小森セイジが霧崎から与えられた怪獣兵器。小森によって怪獣育成セットから召喚された。腕から放つ波状光線や光波バリヤーで光線を防ぎ、タイガを圧倒するが、最後はタイガトライストリウムの風真烈火斬に敗れる。
YouTube配信作品『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場。
宇宙恐魔人ゼットの使役する人工ゼットン軍団の1体として、初代に準拠した容姿の個体と2代目に準拠した容姿の個体が登場。
映画『シン・ウルトラマン』に登場。
本作品では生命体ではなくゾーフィが用意した生物兵器という設定。宇宙にとって害であると判断された惑星を破壊するための天体制圧用最終兵器であり、1テラケルビン(1兆度)の熱球を発射して対象惑星を恒星系ごと滅却する。作中では明言されていないが、設定では過去にも何度か使用されている。
ウルトラマンが光の星で禁じられていた人類との融合を果たしたことにより、マルチバースの全知的生命体に地球人類が生物兵器への転用が可能であることを知れ渡らせたとして、地球を今のうちに廃棄処分するために衛星軌道上に配備された。生成途中でウルトラマンと交戦し、電磁光波防壁でその攻撃を阻むと、反撃してウルトラマンを大気圏に落下させる。
しかし、ウルトラマンからベーターシステムの基礎原理のデータを託された禍特対の滝明久によって攻略法が編み出され、熱球の発射直前にウルトラマンがベーターカプセルを点火したことで生じたプランクブレーン (Planckbrane)へのゲートに押し込まれ、消滅した。
特撮テレビ番組『レッドマン』第129、132、134話に登場。着ぐるみは『帰ってきたウルトラマン』に登場したゼットン2代目の流用。CS放送でもゼットン2代目として紹介された。
てれびくん1981年7月号にグア軍団の再生怪獣として登場。
アンドロメロスと格闘戦を繰り広げる。他の怪獣と合体して強化変身する能力を持ち、グワガンダと合体して合体ゼットンになるが、メロスのコスモオーラーで焼き尽くされた。
合体ゼットンは腕が4本で角がクワガタの顎状になっており、口にはグワガンダの触角が付いている。また、倒されるシーンがイラストで記載されるに留まっており、着ぐるみは作られていない。1982年2月号では他の改造怪獣たちが復活しているが、再生ゼットンや合体ゼットンは復活していない。
ゲーム『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』のオリジナル怪獣として初登場。
『大怪獣バトル』オリジナルのゼットンの進化形態。甲虫のような外見はさらに虫のような部分が強調されるように変化し、頑丈な甲殻と鋭利なクロー、発光体の変化など全身のスタイルが変わっている。能力も格段にパワーアップしており、1兆度の火球は連射可能となったうえ、それすら上回る100兆度の火球「トリリオンメテオ」および「100トリリオンメテオ」までも発射可能となった。このほか、通常のゼットンにはなかった飛行能力が備わっており、常に宙を浮きながら移動する姿も見られるうえ、背中からのジェット噴射による高速飛行もできる。そのジェット噴射で飛んだ際に体当たりしながら放たれた炎で敵を焼き尽くす、「ゼットンバックファイア」という技も持つ。
全体的なステータスはゼットンをはるかに上回っており、しかも最大の必殺技「100トリリオンメテオ」は最高威力の光属性を持っている。また、第6弾ではレイブラッド星人と組むことで「アルティメットメテオ」というタッグ必殺技を発動させることが可能。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』NEO第14話「暴走!ヴィットリオ」、第15話「最終レイオニクス決戦!」に登場。
『ウルトラギャラクシー』でケイトが操っていたゼットンの遺伝子をレイブラッド星人がカネゴンのバトルナイザーに入れ、主人公たちの戦いのエネルギーを吸収させることで進化させたもの。実質上、『NEO』のストーリーモードにおけるラストボスであり、レイブラッド星人が憑依した状態で主人公たちに襲いかかる。だが、返り討ちに遭い、最後の手段として1兆度の火球で平行世界を滅ぼそうとするも、レイモンと共に現れたかつての主人だったケイトの声で正気に戻り、通常のゼットンに戻りながらケイトと共に光の中へ消え、その影響で融合をキープできなくなったレイブラッド星人も消滅した。
『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』に登場。
伝説のアイテム・ギガバトルナイザーが封印された炎の谷をテリトリーにしており、100兆度の火球トリリオンメテオを武器にしている。メビウスからも存在を知られていた。
炎の谷の番人的な役割も担っており、ギガバトルナイザーを求めてやって来たメビウスとメカザムに襲いかかる。圧倒的な力で2人を追い詰めるも、メビウスとメカザムの手によってギガバトルナイザーが解き放たれ、特殊なフィールドが消滅したことで形勢は逆転する。最後はメビウスのメビュームブレードとメカザムのソードザンバーによる連撃を受け、爆砕した。
YouTube配信作品『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場。
宇宙恐魔人ゼットの使役する人工ゼットン軍団の1体として登場。
映画『ウルトラマンサーガ』に登場。
バット星人がこれまでのゼットンの優れた部分だけを抽出して作り出した、ゼットンの新たな進化形態。怪獣だけでなく「人間たちの絶望と恐怖心」を餌として吸収して成長していくことで覚醒した。
劇中で「ハイパーゼットン」と呼ばれるのは完全体のイマーゴのみで、他は単に「ゼットン」と呼ばれる。バット星人にコントロールされ、彼の意のままに動く。いずれの形態でも1兆度を超える高エネルギーを持つ暗黒火球を放つことが可能。
繭の状態。スフィアをはじめ、バット星人が別の時空から集めてきたさまざまな怪獣や生命体を捕食してその要素を取り込み、人間たちの絶望の悲鳴を吸収することで成長する。
この状態でも中から鋭い爪の付いた触手を伸ばして獲物を捕食し、石化光線や暗黒火球を発射できるなど、動けない点以外は十分な戦闘力を持ち、一度はダイナを倒した。
しかし、ダイナが自らコクーンの中に入りハイパーゼットンの成長を押さえ込むという、バット星人さえも想定外の出来事が起こり、覚醒を著しく遅らされることになる。
コクーンから孵化した形体で、幼体にあたる。顔は通常のゼットンと同じだが、頭部の角は前を向いた鉤爪のようになっており、顔の下からも上に伸びる牙が生え、身体は超巨大な多節足と甲羅状の外骨格を有する昆虫型となっている。
武器は伸縮自在の鎌状に変形した前脚ギガンティスクローや、コクーン同様の触手、背中の発光体から放つ暗黒火球。また、コクーン同様に胴体から刺突用の鋭利な触手を生やして攻撃することが可能。まだ幼体だが、暗黒火球の射程は長距離砲撃を行えるほど長く、1発を複数に分裂させることも可能なほか、鎌の一撃でコスモスを瀕死にまで追い込み、ゼロのプラズマスパークスラッシュすら通じない圧倒的な戦闘力を持つ。
ゼロ、コスモスを圧倒する実力を見せるが、ダイナの復活により形勢が逆転。ゼロ、ダイナ、コスモスのファイナルウルティメイトゼロ・トリニティで倒される。しかしその直後、バット星人自らが円盤ごと融合することで、ハイパーゼットン(イマーゴ)へと進化した。
バット星人が宇宙船ごと融合し、ギガントから脱皮することによって誕生した最強形態で、滅亡の邪神や究極のゼットンとも呼ばれる。スマートな人型でより昆虫的な姿となっており、腕は突起状で、伸縮自在の翼や尻尾も生えている。融合したバット星人は頭部の発光体に宿っており、そこで一心同体に近い形となってハイパーゼットンをコントロールしている。ゼットン特有の「ピポポポポポポ」という電子音も発するが、鳴き声はこれまでの個体に比べてかなり低い。
大きさはギガントよりも小さくなったが、戦闘力や機動力は飛躍的に向上しており、コクーンやギガント時以上に威力の洗練された暗黒火球を胸から放つほか、攻撃を防ぐハイパーゼットンバリヤーや、まるで残像が残るように超速移動するハイパーゼットンテレポート、ウルトラマンの光線を吸収・増幅して波状光線として撃ち返すハイパーゼットンアブゾーブなど、ゼットンの基本能力を極限までパワーアップさせたさまざまな武器・能力を持つ。暗黒火球は威力だけでなく以前同様に分裂可能で、軌道をある程度は自由に調整できるなどの強化もなされている。また、テレポートは擬似分身攻撃を、アブゾーブは吸収したエネルギーを跳ね返すだけでなく、それぞれ暗黒火球に上乗せするなどの応用が利き、臨機応変な戦闘をこなせる。背中の翼を展開しなくても飛行できるが、展開した場合は尻尾も伸びるうえ、最高速度はマッハ33に達する。邪気が高まると、全身から触れたものを焼き尽くす暗黒火炎コラプサーオーラを吹き出す。
吸収したスフィアを元に、怪獣兵器(アントラー、キングパンドン、ブラックキング、ベロクロン、タイラント)を生み出せる。この能力の披露シーンは本編ではカットされたが、後にイベント上映や『新ウルトラマン列伝』でのディレクターズカット版で正式に披露された。
初戦ではゼロ、ダイナ、コスモスを圧倒するが、その3人が合体して現れたウルトラマンサーガとの激戦では互角に渡り合った後、バット星人が「つまらない生き物」と何よりも見下していた人間であるチームUの作戦で文字通り足を掬われ、動きを止められた隙を突かれてサーガカッターで翼を切断され、サーガパンチャーの猛攻を受ける。それでも飛行して逃走を試みるが、サーガに宇宙まで弾き飛ばされ、全力で放った暗黒火球をもサーガプロテクションに防がれ、最後はサーガマキシマムで中のバット星人ごと倒されて大爆発する。それと同時に、バット星人に捕らわれていた地球(フューチャーアース)の生物たちも、みな解放された。
『ウルトラマンギンガS』第14話「復活のルギエル」に登場。
ウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーを倒すためにチブル星人エクセラー(SD)が遣わしたエージェント・ゼットン星人ベルメ(SD)がモンスライブし、UPGの持つビクトリウム・キャノンを狙って彼らの基地であるライブベース近辺に現れる。
背部の翼こそ使用しないものの圧倒的な戦力は健在で、ハイパーゼットンテレポートやウルトラマンギンガストリウムのスペシウム光線をハイパーゼットンアブゾーブで打ち返すなどの戦法でギンガを翻弄するうえ、彼を盾にすることによってUPGのビクトリウム・キャノンを封じる。その後、ビクトリーが加勢してもなお互角の戦いを繰り広げるが、ウルトラマンタロウの導きでギンガストリウムがコスモミラクル光線を発動すると、ハイパーゼットンアブゾーブを押し返されて敗退する。戦いの後、スパークドールズはヒカルとショウが回収した。
だが、この戦いは最凶最大の敵・ビクトルギエル誕生までの時間稼ぎに過ぎず、エクセラーはこの隙にライブベースを占拠し、ビクトルギエルを生み出してしまう。
『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』に登場。
レイバトスの呪文によって復活させられた亡霊怪獣。キングジョー、グドン、ツインテール、バードン、ビクトルギエルと共に出現し、ウルトラマンゼロとウルトラマンオーブに襲いかかるが、ルナミラクルゼロのウルトラゼロランスによる攻撃とオーブ(ハリケーンスラッシュ)のビッグバンスラストを同時に受け、倒される。
YouTube配信作品『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場。
宇宙恐魔人ゼットの使役する人工ゼットン軍団の1体として登場。
『ウルトラマンオーブ』第5話「逃げない心」に登場。
ゼットン星人マドックによって操られているハイパーゼットンで、翼を展開する前のイマーゴの腕が鎌に変化したような両腕を持つ。ハイパーゼットンバリアーやハイパーゼットンアブソーブは使用していないが、前者は設定上は使用可能とされる。マドックによって調査されていたウルトラマンオーブのデータがインプットされており、オーブを倒す切り札とされていた。
当初は幼体としてマドックが隠れ家としていた倉庫に収まるサイズまで縮小しており、地下に隠れていたが、ナオミを救出に現れたガイに居場所を知られたマドックによって急成長する。スペシウムゼペリオン形態で現れたオーブのスペリオン光輪を鎌で受け止めて弾き返した後、ハリケーンスラッシュ形態に姿を変えたオーブと対決する。一時はオーブをハイパーゼットンテレポートによる飛び蹴りで翻弄するが、オーブも瞬間移動能力を使用したために次第に押され、暗黒火球を連射するもオーブが召喚したオーブスラッガーランスから放たれたオーブランサーシュートで相殺され、最後は胸の発光器官を破壊されてビッグバンスラストを受け、爆散する。
『ウルトラマンオーブ』第21話「青いリボンの少女」に登場。
上記のハイパーゼットン デスサイスが再生した別個体。マドックにスペアの肉体として用意された少女の姿の人工生命体マーヤ(の腕輪に宿ったマドックの意志)によって操られている。
1か月前から市街地の上空にたびたび現れてはマーヤと共に突然姿を消し、人々を混乱させていた。その後、ガイに目的を知られたマドックが、ガイ=オーブを始末させるために地上へ降下させる。オーブオリジン形態で現れたオーブとの戦闘では、ハイパーゼットンテレポートと暗黒火球を駆使して追い詰めるが、強固な自我を持ったマーヤがマドックの意志が宿っている腕輪を破壊したことによって弱体化し、オーブカリバーで斬られて大ダメージを受ける。最後は、サンダーブレスター形態にフュージョンアップしたオーブのゼットシウム光線を受け、爆散する。
『ウルトラマンオーブ』第1話「夕陽の風来坊」に登場。
ウルトラマンによって北欧の森林地帯に封印されていた、光属性の魔王獣。これまでのゼットンと異なり顔面の発光体と胸が魔王獣特有のマガクリスタルになっており、胸部の発光体は青くなっている。口から撃ち出すマガ光弾を武器とし、瞬間移動するマガテレポートアタックを得意とする。
1908年、ルサールカと呼ばれる森林地帯においてウルトラマンオーブ(オーブオリジン)と激戦を繰り広げる。その果てにオーブのオーブスプリームカリバーを浴び、カリバーを吸収しながらも周辺一帯を破壊し尽くす大爆発を起こして消滅する。クレナイ ガイはウルトラマンのカードを手に入れるが、近くにいた現地の少女・ナターシャがこの爆発に巻き込まれてしまい、彼女を救えなかった自責の念がオーブ / ガイの心に暗い影を落とすことになった。その後、経緯は不明だがマガゼットンの怪獣カードはジャグラスジャグラーの手元に渡ることとなり、最終的に魔王獣たちを束ねる存在であるマガオロチの復活に利用されることとなった。
この時に起きた大爆発は、人間側にも原因不明のミステリー「ルサールカ大爆発」として認知されている。
『てれびくん』・『幼稚園』・円谷プロダクションによる「ゼットン強化アイデアコンテスト」のグランプリ作品として登場。
ゼットンの遺伝子に強化改造を施して生み出した個体。体格はEXゼットンより太く、腕や背中などに名前の通りの炎の意匠が取り入れられているのが特徴。角は垂れ下がり、左腕は巨大な鎌となっている。身体は相手の如何なる攻撃も通じないほど硬い。
舞台作品『ウルトラマンライブステージ2・宇宙恐竜最強進化!』に登場。別名「人工宇宙恐竜」。
地球侵略を狙うレギュラン星人の生体実験によって生み出された、ゼットンの進化形態。すべての宇宙に終わりをもたらすべく、事件の黒幕であるセミ人間に操られている。通常のゼットンとは異なり、強い外敵との戦いによってフラストレーションを発し、それを成長ホルモンへ変えることにより、幼体→半甲殻体→甲殻体→繭状体→成体と5段階に成長する。その進化の鍵となるのはゼットンの主人であるゼットン星人の存在であり、ゴース星人にゾフィーによって卵の状態で託され、彼が父親として育て上げたゼットン星人の子供が、クローンゼットンをめぐる事件に巻き込まれることになる。
レギュラン星人に操られ、幼体の状態で地球に現れてウルトラマンガイアを圧倒する。その後、レギュラン星人らの宇宙基地に侵入したウルトラマンらと半甲殻体から甲殻体へ進化しながらの戦いを経てレギュラン星人にさらわれ、セミ人間の超能力で操られたゼットン星人の子供を取り込み、繭状体へ変化する。羽化して成体「クローンゼットン・ファイナル」となった後、集結した初代マン、ウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナ、ガイア、ウルトラマンコスモスと戦闘を繰り広げ、強力な防御力で戦いを優位に進めるが、現れたゴース星人を吸収した後に沈黙し、ウルトラマン5人の必殺攻撃を受けて倒された。
バルタン星人の切り札として登場。マックス、ウルトラマンノア、ウルトラマンタロウ、ウルトラセブン、初代マンを相手に劣勢に追い込む。
エンペラ星人復活を企む暗黒四天王が率いる怪獣軍団の1体。ウルトラ6兄弟をまとめて相手にするが、エネルギーを集結させたタロウのコスモミラクル光線で倒された。
着ぐるみは通常よりやや大きめの物が使用されている。
『メビウス』最終回後の出来事とされ、冒頭でマグマ星人やゴモラと共にウルトラ戦士と戦うが、最後はウルトラセブンのエメリウム光線に敗れる。
サロメ星人の率いるロボット怪獣の1体として登場。同じくジュダ・ゾグ(第一形態)・エンペラ星人と共にウルトラマンゼロやウルトラ戦士と戦うが、最後はウルトラマンのスペシウム光線に敗れた。
第一部ではボスキャラクターとして登場。ウルトラマンに倒されたギギが最後の切り札として残していった怪獣で、ウルトラ戦士たちを圧倒するが、過去の世界から助っ人として現れたウルトラマンベリアル(アーリースタイル)の出現により逆転され、一斉攻撃で倒された。
第二部ではEXゼットンがボスキャラクターとして登場。全ウルトラ戦士を追い詰めるが、ティガとナイスの機転により駆け付けたウルティメイトフォースゼロのメンバーの合流により形勢が逆転し、一斉攻撃で倒された。
第一部でクール星人の配下として登場。途中でEXゼットンにパワーアップし、EXレッドキングと共にゼロを追い詰めるが、駆け付けたギンガのギンガセイバーで一度は倒される。しかし、クール星人の手によって巨大化し、さらにパワーアップする。最後はウルトラ戦士たちの合体光線で倒された。
EXゼットンが登場。第一部ではチブル星人エクセラーの配下として1体が登場し、第二部ではガッツ星人の配下として数体が登場。
第一部ではマガゼットンが登場。さらに、MCのお姉さんに化けたゼットン星人によって集められた観客の声援のエネルギーを利用し、バルタン星人がゼットンの能力を取り込んだことで、ボスキャラクターのゼットンバルタン星人に変貌する。
第二部では通常、EXゼットン、クローンゼットン・ホワイト、クローンゼットン・ハーフ、マガゼットンが、宇宙恐魔人ゼットに率いられて登場。さらに、通常のゼットンがバルタン星人の大群と合体することで、ゼットンバルタン星人に変貌する。
内山まもるの漫画『決戦ウルトラ兄弟対11大怪獣』(小学二年生1971年9月増刊号掲載)に登場。
チブル星人傘下の怪獣として登場し、ピグモンの協力で円盤を脱出したウルトラマンジャックをレッドキングやモグネズンと共に強襲し、雑誌掲載時はウルトラ兄弟は実の兄弟の設定だったため「ふふ、あのウルトラマンの弟か。少しは強そうだな」とかつての同族のことを彷彿とさせる言葉を吐いている。
忍者の如く俊敏な動きでビル街を跳ね廻り1兆度の火球を浴びせてジャックを焼き殺そうとするも、ウルトラスピンでサッカーボールのように蹴り返され、自分自身の火球が自分に引火して吹っ飛んでしまった。
だがジャックのカラータイマーは点滅し、まだ怪獣は4体も残っておりもはやこれまでかと思われたときにゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブンが助けに現れ、それを見届けたジャックは「兄さんたちだ。良かった」とつぶやきタイムアウトで姿を消している。
内山まもるの漫画『ウルトラマンA』ウルトラ5兄弟たいヤプール人(小学二年生1972年9月増刊号掲載)に登場。
ヤプール人の率いる怪獣軍団の一員としてキングジョー、ベムスター、ブラックキングとともに登場。
石川賢の漫画の漫画『ウルトラマンタロウ』第11話(小学一年生1974年2月号掲載)に登場。
スキー場に怪獣軍団を率いて現れ子供を人質にした。
居村眞二の漫画『決戦!ウルトラ兄弟』「誇り高き戦士」に登場。
居村眞二の漫画『ウルトラ怪獣大戦争』に登場。
ウルトラの国の怪獣独房にアイロス星人、ガンダー、パンドンと共に収容されていたが、セブン抹殺とウルトラ族の全滅を企むダーク・ゴッドの作戦により、脱獄して他の3体と共にメカ改造強化を受け、パワーアップする。セブンを追い詰めるが、ウルトラの国の新兵器ウルトリアバイクによって他の3体共々破壊された。
居村眞二の漫画『ファミコン・ウルトラマン』に登場。
ファミコン世界から地球侵略を企む怪獣帝国のボス。怪獣だけでなくバルタン星人やザラブ星人といった宇宙人をも配下に持つ実力の持ち主。人語を話すなど知能も高い。地球人のタロウ少年がコントロールするウルトラマンと戦い、一度は倒すが、コントローラーIIにより復活したウルトラマンのスペシウム光線残像乱れ打ちと八つ裂き光輪によって倒された。
居村眞二の漫画『ウルトラセブン キングゼットンのふくしゅう』に登場。
居村眞二の漫画『ファミコン・ウルトラマン2 ウルトラ怪獣大決戦』に登場。
『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』に登場。
かっとびランドの警察官として登場。ウルトラマンたちと共に犯罪者のキュラソ星人を捕まえるが脱獄される。
『ウルトラマン超闘士激伝』に登場。
かつてウルトラマンを倒し、メフィラスの誘いに乗って銀河最強武闘会に参加する。最初は敵だが、闘士となった後はウルトラマンたちに協力する立場に加わる。また、敵であったころはメフィラスに渡されたハイパーエネルギーでハイパーゼットンへとパワーアップする。後にダークベンゼンが率いる別個体の「ゼットンII」が登場する。
『ウルトラ忍法帖』に登場。
マンを倒すために悪の組織「朧党」に雇われた殺し屋の忍獣「Z屯」として登場。
『ウルトラマンSTORY 0』(講談社の「マガジンZ」連載)第二話「奇跡のM87光線」に登場。初代と比べて腕が細くなっていたり、口吻が見えているなど、昆虫に似た容姿となっている。
ある辺境の星のクワガタムシのような昆虫が、光の国で起こった事故のプラズマ光に含まれるディファレーター因子を浴びたことによって進化した。現れた複数個体すべてがゾフィーによって撃退された後、普通の個体より数倍巨大な個体が現れ、ゾフィーを追い詰める。しかし、人々の願いや生きたいと叫ぶ星の声によって復活したゾフィーのM87光線を受け、倒される。本作品では、ゾフィーがM87光線を編み出したのがこの時の戦いとされている。
『ウルトラマン THE FIRST』の「怪獣墓場」「科特隊宇宙へ・後編」などに登場。
バルタン星人が、地球を破壊し制圧するために怪獣墓場で多数の怪獣の死体(作中でウルトラマンに倒されたベムラー、ネロンガや、劇中では戦わなかったスカイドンやテレスドンなど)から造っていた。元宇宙飛行士ジャミラが死の間際に放った言葉「黒い恐怖」の正体である。地球にはウルトラマンやベムラーの乗っていた宇宙船と同じような、色の黒い隕石に乗って襲来する。
姿形はテレビ版と大きく異なり、頭部から胸まではオリジナルと同じだが、下半身はカマキリのような這いつくばった状態で、腕や脚は異常に長く、背中には巨大な突起が無数にある。その大きさは島ほどもあり、ウルトラマンの身長がせいぜい顔の発光体ぐらい。使用する技は、顔の発光体から放つ散弾のような怪光線と太い一条の光線。火球の使用やスペシウム光線を吸収することもない。バルタン本隊の全滅後も活動を続け、防衛軍の三個師団と米軍基地、さらに科特隊基地を叩き潰す。破格の巨体と強力な光線でウルトラマンをも圧倒し、最後は光線で彼を倒した。が、その陰から科特隊によって新型ミサイル(形状や使用法はテレビ版とは違うものの「無重力弾」。スペシウム光線の倍の威力を持つ)を打ち込まれ、顔の発光体を撃ち抜かれ爆砕した。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』については、#『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場するゼットンを参照。
1987年に発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステムのソフト『ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲』に登場。
最終ステージにて、画面右端全体を使った巨大怪獣として登場。プレイヤーが操作するウルトラマンの約3倍の大きさを有する。
ウルトラマンに変身する前に、無重力弾を頭に命中させておかなければ倒せない。
1987年に発売された、ファミリーコンピュータ ディスクシステムのソフト『ウルトラマン2 出撃科特隊!!』に登場。
ステージ6と最終ステージにて、ギャンゴと共に(最終ステージではさらにメフィラス星人も)登場。
ステージ中でペンシル爆弾(無重力弾)を手に入れておかなければ倒せない。
1990年に発売されたスーパーファミコンソフト『SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦』に、第1話のボスキャラクターとして登場。最終話でも中ボスで登場。
1991年公開のゲーム『ウルトラマン』(アーケードゲーム、メガドライブ版、スーパーファミコン版、ゲームボーイ版)に、最終ステージの敵として登場。
ハイジャンプキック・岩石落としといったウルトラマンの技を使用する上、広い射程を持つ3WAY火球、テレポーテーション(再度現れる時は必ずウルトラマンの背後に出現する)、光波バリヤーといった能力を駆使する。ライフゲージがなくなって「FINISH」の表示が出た時にウルトラマンがスペシウム光線を発射する(他ステージの敵はこれでステージクリアとなる)と、原作同様にスペシウム光線を吸収して撃ち返し、ウルトラマンを倒す。プレイヤーはアラシ隊員を操作し、ゼットンに無重力弾を命中させなければならない。難易度を高く設定するほどゼットンの動きが速くなり、命中させることが困難となる。弾がすべてなくなるとゲームオーバーになる。
ウルトラマン倶楽部 地球奪還作戦では地下都市にザコ怪獣と「ゼットンゼット」がラストボス怪獣。
ウルトラマン倶楽部2ではボス怪獣で登場、怪獣墓場の棺桶に潜んでおり、タロウのカラータイマーを奪った。
ウルトラマン倶楽部3でもボス怪獣に登場し地球でキングから情報を得て科特隊に現れ、マンがどこかに連れ去る。体力は3000。
1993年発売のゲームボーイソフト『鉄球ファイト! ザ・グレイトバトル外伝』に、ステージ2「不思議な森」のボスとして登場。
足場が縦にもいくつもある木の虚の中で文字通り縦横無尽に瞬間移動しつつ、(プレイヤーに攻撃されなくとも)波状光線の時のような構えで弾を撃ってくる。
1999年発売のPlayStationソフト『スーパーヒーロー作戦』に登場。
科特隊基地を襲撃。原作と異なり、ウルトラマンはゼットン火球の連射を浴びて倒される。主人公は自機であるロボット「R-GUN」で立ち向かうが、ゼットンには敵わない(ウルトラマン、主人公共にイベント戦闘なので必ず敗北する)。
2004年発売のPlayStation 2ソフト「ウルトラマン」のストーリーモード最終ステージの敵として登場。
火球での攻撃、テレポーテーションなどを使ってくる。キャッチリングは引きちぎり、八つ裂き光輪はバリヤーで防ぐ。スペシウム光線は吸収して撃ち返しウルトラマンを倒す。原作通りのスペシウム光線を使用するとウルトラマンは倒されるが、科特隊モードで無重力弾を命中させれば倒すことができる。また、ウルトラマンがゼットンを倒すことも可能。しかし、総じて難易度は高いステージである。ストーリーモードで倒すことができれば怪獣天下モードや怪獣大乱闘モードで使用可能になる。
2002年発売のPlayStation 2ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 2』のウルトラモード3つ目、最後のウルトラモード「大地球侵略作戦」怪獣軍団最強最後の生き残り(ラストボス)として登場。
ここでは、ウルトラマン・セブン・タロウ・ジャック・エース・レオの順にゼットン1体に挑んで行く6対1連戦であり、ゼットンの攻撃力と防御力が非常に高い。連戦のため、それまで各自が減らしたゼットンの体力は回復しない。
ウルトラ兄弟6人全員が倒されると、ゾフィーが助けに現れ、彼を操作してゼットンと闘う。この時のゼットンは攻撃力と防御力が下がっている。
ゾフィーと共に隠しキャラとなっており、上記のゼットンを倒してクリアすればバトルモードなどで使えるようになる。ここで使えるゼットンは、前述のゾフィーで挑んだ際の攻撃力と防御力の下がった状態である。
2004年発売のPlayStation 2ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 3』のウルトラモード、バトルモードなどに登場。
ウルトラモードでは『ウルトラマン』の最終回を模したものであり、ゼットンの能力は通常時より上がっている。原作同様ウルトラマンはスペシウム光線を跳ね返される(他の必殺技も一切効かない)が、一定の条件を満たすとゾフィーを操作しゼットンと戦うこととなる。なお、ウルトラマンを葬った光線は「ゼットンファイナルビーム」として、隠し技扱いとなっている(ウルトラ戦士以外のキャラクターでは唯一の隠し技である)。
2006年発売のPlayStation Portable専用ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 0』に登場。
ストーリーモードの通常ルート終盤にてババルウ星人によって地球に送り込まれる。初めはプレイヤーキャラ以外のウルトラ兄弟を地球におびき寄せる餌として使われ、ババルウ星人がヒッポリトタールでウルトラ兄弟を一網打尽にした後、プレイヤーキャラと戦う。敗戦後は「最強の力」としてババルウ星人に力を吸収される。
1999年に発売されたNINTENDO64ソフト『PDウルトラマンバトルコレクション64』では、プレイヤーキャラクターとして登場。
通常のゼットンの他に「ゼットンS」「ゼットンII」というものも登場するが、基本能力はほとんど変わらない。このうち「ゼットンS」は、作品オリジナルキャラクターを除く登場キャラクターの中でも指折りの初期能力を持つ。また、グラフィックの都合上非常に頭の大きな外見となっている。
2004年発売のゲームボーイアドバンスソフト『対決!ウルトラヒーロー』にプレイЯキャラクターとして2代目が登場する。
2009年発売のニンテンドーDSソフト『怪獣バスターズ』およびその続編『怪獣バスターズPOWERED』に敵キャラクターとして登場。
怪獣墓場に生じた時空のゆがみから突如現れ、周辺を破壊しだしたことから主人公に討伐が命じられる。このほか、時空のゆがみから発せられる大量のエネルギーを吸収して進化した「変異種」と呼ばれる個体も登場し、こちらは体に無数のとげが生え、角はヘラジカの角のような特異な形状になっている。
接近戦には瞬間移動で後ろに回り込んで拳で叩き伏せる攻撃、遠距離戦ではバリアーでこちらの攻撃を無効化しつつ火球とゼットンファイナルビームを用いて攻撃する。ゼットンファイナルビームを放つ際には若干の溜めが入るが、溜め中に攻撃するとビームの威力が倍になるという特性がある。
変異種の攻撃方法もほぼ同様だが、火球の代わりにブラックホールのようにプレイヤーを引き寄せる効果を持った引力弾を使用する。
いずれも映像はそれぞれの初登場作品の流用。
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