マクロス クロスオーバーライブ(MACROSS CROSSOVER LIVE)は、SFアニメ「マクロスシリーズ」に関連するアニメソングの音楽イベント。2009年10月、2013年7月、2019年6月に幕張メッセで開催された。
マクロスシリーズを歌で彩ってきたアーティストたちが集結するスペシャルライブであり、時空を超えた共演(クロスオーバー)も行われる。
公演名は「SANKYO presents マクロス元年記念 マクロス クロスオーバーライブ A.D.2009×45×59@幕張メッセ」。2009年10月17日と18日に、幕張メッセイベントホールで2公演が行われた。
タイトルの「A.D.2009」は、シリーズ設定中の西暦2009年に『超時空要塞マクロス』が位置することを意味し、同じく「45」は『マクロス7』の2045年、「59」は『マクロスF』の2059年を意味する。現実世界において2009年を迎えたことを記念して「マクロス元年」と題し、2月に秋葉原で「マクロス進宙式典」を祝うイベントが開催され、10月に歴代アーティストが集結するライブイベントが行われた。
『マクロスF』ステージでは、同年11月の公開を控えた『劇場版マクロスF 〜イツワリノウタヒメ〜』から新曲が披露された。2日目の公演ではシェリル・ノームの声を担当する遠藤綾がサプライズ登場し、10月21日に二十歳の誕生日を迎えるMay'nを祝った。
『超時空要塞マクロス』ステージでは、「愛・おぼえていますか」の作曲家加藤和彦が公演前日(16日)に他界したことを受け、2日目の公演で飯島真理が加藤との往時の思い出を語った。
『マクロス7』ステージでは10月14日発売のFire Bomber再結成アルバム『Re.FIRE!!』から新曲が披露された。また、バサラとミレーヌの「声」を担当する神奈延年と櫻井智が登場し、4人で「LIGHT THE LIGHT」を歌唱した。
また、初日は『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』より笠原弘子、2日目は『マクロスプラス』より新居昭乃がシークレットゲストとして出演した。
アンコールではFire Bomber×May'n、飯島真理×中島愛というクロスオーバーが実現した。最後に、飯島が書き下ろしたテーマ曲「超時空アンセム2009 息をしてる 感じている」を全員で歌ってライブの幕を閉じた。
出典
出典。 ※は初日と2日目で異なる曲目。
公演名は「SANKYO Presents マクロス30周年記念 マクロス クロスオーバーライブ 30」。4年ぶりのクロスオーバーライブは、2012年より続いてきた「マクロス30周年プロジェクト」のひとつとして、幕張メッセの国際展示場に会場を移し、2013年7月13日に行われた。
今回のクロスオーバーライブはアーティスト別の構成となり、約5時間のロングステージとなった。オープニングではノーム家の祖母マオ・ノーム(南里侑香)と孫娘シェリル・ノーム(May'n)が「アイモ」をデュエット。ゲーム『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』の歌姫オーディションでデビューした新人の千菅春香は、デビュー曲「プラネットクレイドル」を披露した。
アンコールでは作曲家の菅野よう子がピアノでマクロスソングのメドレーを演奏し、『マクロスプラス』の新居昭乃と『マクロスF』の坂本真綾が菅野のピアノ伴奏で歌う、というサプライズ演出が行われた。Fire BomberとMay'n、中島愛はシリーズ30周年記念作品『マクロスFB7 オレノウタヲキケ!』のテーマ曲「娘々FIRE!! 〜突撃プラネットエクスプロージョン」をデュエットし、13,000人を超える観客を盛り上げた。
当ライブは「真夏の一夜限りの夢」というストーリー仕立てになっており、ステージの合間に、『マクロスF』の吉野弘幸の脚本によるボイスドラマが挿入された。「このライブは誰かが見ている夢の世界で、会場にいる全員が巻き込まれている」「その人物が目覚めない限り、誰も現実世界には戻れない」という説明のあと、マクシミリアン・ジーナス(マックス)とクラン・クランがガイド役になり、シリーズ歴代キャラクターたちとの絡みを交えながら、夢の主(あるじ)を探していく。その結果、『劇場版マクロスF 〜サヨナラノツバサ〜』のラストで力尽き、昏睡状態になったシェリル・ノームの夢の中にいることが分かる。彼女の本当の願い - 早乙女アルトとの再会が叶えば、眠りから覚めるだろうと示唆される。そして、バジュラクィーンと共に行方不明になったアルトが、銀河の何処からか無線通信で「俺は必ず帰る」と呼びかけてくる声が聞こえたとき、ライブは終演を迎えた。
作品の製作順に記載。
出典
出典。
公演名は「SANKYO presents MACROSS CROSSOVER LIVE 2019 at 幕張メッセ」。6年ぶりのクロスオーバーライブは、前回と同じ幕張メッセ国際展示場で2019年6月1日と2日に2公演が行われ、合わせて26,000人の観客を集めた。また、全国56の映画館でライブビューイングも催された。
今回は初代の『超時空要塞マクロス』から最新作の『マクロスΔ』まで、作品の年代順に構成が組まれた。『マクロスF』ステージでは『劇場版マクロスF 〜サヨナラノツバサ〜』のバジュラ母星突入戦をスクリーンに映しながら、May'n・中島愛の歌とバンドの演奏をシンクロさせ、「放課後オーバーフロウ」から「娘々FINAL ATTACK フロンティアグレイテスト☆ヒッツ!」「サヨナラノツバサ 〜the end of triangle」までのクライマックスシーンを完全再現した。May'nと中島はそれぞれの出演時間を持ち寄って構成を決め、ふたりで本番のステージを作り上げた。MCで中島は「いつか『マクロスF』の単独ライブをやりたいです」と宣言し、これをきっかけに2021年に「マクロスF ギャラクシーライブ 2021~まだまだふたりはこれから!私たちの歌を聴け!!~」が開催されることになった。
『マクロスΔ』から初参加となるワルキューレは、初日はFire Bomberと、2日目はMay'nとデュエットした。2日目のMCでは、制作中の劇場版第2作のタイトルが『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』に決定したことを発表した。
公演の最後には、『超時空要塞マクロス』の音楽を作曲し、6月2日に没後13回忌を迎えた羽田健太郎を偲んで、『超時空要塞マクロス』のEDテーマ「ランナー」を全員で合唱した。
作品の製作順に記載。
出典。※は初日と2日目で異なる曲目。
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