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コンセプト・アルバム


コンセプト・アルバム


コンセプト・アルバムConcept Album)は、ある一定のテーマまたは物語に沿った楽曲によって構成されたアルバム。アルバム全体でひとつの作品になっている作品をさしている。

概要

通常、ロックのアルバムに収録されている曲は、互いに無関係な単独の楽曲から構成される。コンセプト・アルバムとは、それぞれの楽曲が関連を持ち、アルバム全体で一つのストーリー性を内包するタイプのアルバムを指している。

初期のコンセプト・アルバムの例としては、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年)があげられる。

1960年代後半からは、ロック・ミュージックのシーンにおいて、コンセプト・アルバムに定義される作品が生まれてきた。特にロック・オペラやプログレッシブ・ロックのジャンルにおいては、単一曲をアルバム1枚(もしくは2枚以上)を費やして収録するなど、多くの作品が発表されている。ザ・フーの『トミー』(1969年)や、ピンク・フロイドの『アニマルズ』(1977年)なども代表的なコンセプト・アルバムとされている。

主なコンセプト・アルバム(洋楽)

1950年代までの作品

  • 1940年 『ダスト・ボウル・バラッズ』:ウディ・ガスリー

1960年代の作品

  • 1962年 『モダン・サウンズ・イン・カントリー&ウエスタン・ミュージック』:レイ・チャールズ
  • 1966年 『フリーク・アウト!』:マザーズ・オブ・インヴェンション
  • 1962年 『ピーターと狼』:ジミー・スミス
  • 1967年 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』:ビートルズ
  • 1967年 『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』:ムーディー・ブルース
  • 1967年 『サタニック・マジェスティーズ』:ローリング・ストーンズ
  • 1967年 『セル・アウト』:ザ・フー
  • 1968年 『ウィー・アー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マニー』:マザーズ・オブ・インヴェンション
  • 1968年 『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』:キンクス
  • 1968年 『S.F.ソロウ』:プリティ・シングス
  • 1968年 『失われたコードを求めて』:ムーディー・ブルース
  • 1968年 『ザ・タートルズ・プレゼント・ザ・バトル・オブ・ザ・バンズ』:タートルズ
  • 1968年 『オグデンズ・ナット・ゴーン・フレイク』:スモール・フェイセス
  • 1969年 『トミー』:ザ・フー
  • 1969年 『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』:キンクス

1970年代の作品

  • 1970年 『ウォータータウン』:フランク・シナトラ
  • 1970年 『天と地、火と水』: サード・イアー・バンド
  • 1970年 『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦』から1976年『不良少年のメロディ〜愛の鞭への傾向と対策』まで9作連続のキンクスのアルバム
  • 1971年 『メロディ・ネルソンの物語』:セルジュ・ゲンスブール
  • 1971年 『タルカス』:エマーソン・レイク・アンド・パーマー
  • 1971年 『ホワッツ・ゴーイン・オン』:マーヴィン・ゲイ
  • 1971年 『ババコム・リー』:フェアポート・コンヴェンション
  • 1971年 『オブリオの不思議な旅』:ハリー・ニルソン
  • 1972年 『ジギー・スターダスト』:デヴィッド・ボウイ
  • 1972年 『ジェラルドの汚れなき世界』:ジェスロ・タル
  • 1972年 『マクベス』:サード・イアー・バンド
  • 1972年 『スリー・フレンズ』:ジェントル・ジャイアント
  • 1972年 『スクールズ・アウト』:アリス・クーパー
  • 1972年からのヴァンゲリスのオリジナル作品群
  • 1973年 『狂気』:ピンク・フロイド
  • 1973年 『ならず者 』:イーグルス
  • 1973年 『海洋地形学の物語』:イエス
  • 1973年 『四重人格』:ザ・フー
  • 1973年 『ベルリン』:ルー・リード
  • 1973年 『ヘンリー八世の六人の妻』:リック・ウェイクマン
  • 1973年 『パッション・プレイ』:ジェスロ・タル
  • 1973年 『アラジン・セイン』:デヴィッド・ボウイ
  • 1973年以降の『ラジオ・グノーム・インヴィジブル』三部作のゴングのアルバム
  • 1974年 『眩惑のブロードウェイ』:ジェネシス
  • 1974年 『エルドラド』:エレクトリック・ライト・オーケストラ
  • 1974年 『地底探検』:リック・ウェイクマン
  • 1974年 『ダイアモンドの犬』:デヴィッド・ボウイ
  • 1974年 『アウトバーン』以下4作のクラフトワークのアルバム
  • 1975年 『炎〜あなたがここにいてほしい』:ピンク・フロイド
  • 1975年 『ウェルカム・トゥ・ナイトメア』:アリス・クーパー
  • 1975年 『第四帝国の白日夢』:セルジュ・ゲンスブール
  • 1975年 『スノー・グース』:キャメル
  • 1975年 『アーサー王と円卓の騎士たち』:リック・ウェイクマン
  • 1975年 『レッド・ヘッディド・ストレンジャー』:ウィリー・ネルソン
  • 1975年 『キャプテン・ファンタスティック』:エルトン・ジョン
  • 1975年 『ネイディアーズ・ビッグ・チャンス』:ピーター・ハミル
  • 1975年 『マザーシップ・コネクション』:パーラメント
  • 1975年 『ピーターと狼』:ジャック・ランカスター&ロビン・ラムリー
  • 1976年 『くたばれキャベツ野郎』:セルジュ・ゲンスブール
  • 1976年 『西暦2112年』:ラッシュ
  • 1976年 『怪奇と幻想の物語 - エドガー・アラン・ポーの世界』以下4作のアラン・パーソンズ・プロジェクトのアルバム
  • 1977年 『地獄のロック・ライダー』:ミートローフ
  • 1977年 『アニマルズ』:ピンク・フロイド
  • 1977年 『太陽神』:ユートピア
  • 1978年 『ヒア、マイ・ディア』:マーヴィン・ゲイ
  • 1978年 『宇宙戦争』:ジェフ・ウェイン
  • 1979年 『ザ・ウォール』:ピンク・フロイド
  • 1979年 『セッティング・サンズ』:ザ・ジャム

1980年代の作品

  • 1980年 『運命の切り札』以下6作のアラン・パーソンズ・プロジェクトのアルバム
  • 1980年からのヴァンゲリスのオリジナル作品群
  • 1981年 『パラダイス・シアター』:スティクス
  • 1981年 『コンピューター・ワールド』:クラフトワーク
  • 1981年 『ヌードの物語 - Mr.Oの帰還 -』:キャメル
  • 1987年 『ヒッチハイクの賛否両論』:ロジャー・ウォーターズ
  • 1984年 『ゼン・アーケード』:ハスカー・ドゥ
  • 1985年 『過ち色の記憶』:マリリオン
  • 1984年 『スレイヴ・トゥ・ザ・リズム』:グレイス・ジョーンズ
  • 1986年 『スカイラーキング』:XTC
  • 1987年 『囚われ者』:セルジュ・ゲンスブール
  • 1987年 『RADIO K.A.O.S.』:ロジャー・ウォーターズ
  • 1988年 『第七の予言』:アイアン・メイデン
  • 1988年 『オペレーション:マインドクライム』:クイーンズライク

1990年代の作品

  • 1993年 『ZOOROPA』:U2
  • 1993年 『地獄のロック・ライダーII〜地獄への帰還』:ミートローフ
  • 1994年 『対』:ピンク・フロイド
  • 1994年 『ブレイヴ』:マリリオン
  • 1995年 『アウトサイド』:デヴィッド・ボウイ
  • 1996年 『Tunes of War』以下10作連続のグレイヴ・ディガーのアルバム
  • 1997年からのラプソディー・オブ・ファイアのアルバム5作(1stから5thまでのアルバムを総じ「Emerald Sword Saga」五部作としている)
  • 1997年 『OK コンピューター』:レディオヘッド
  • 1998年 『鬼女と野獣』:クレイドル・オブ・フィルス
  • 1999年 『メトロポリス・パート2』:ドリーム・シアター
  • 1999年 『地底探検〜完結編』:リック・ウェイクマン

2000年代以降の作品

  • 2001年 『サザン・ロック・オペラ』:ドライヴ・バイ・タッカーズ
  • 2002年 『スカーレッツ・ウォーク』:トーリ・エイモス
  • 2002年 『ソングス・フォー・ザ・デフ』:クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ
  • 2004年 『アメリカン・イディオット』:グリーン・デイ
  • 2004年 『スマイル』:ブライアン・ウィルソン
  • 2005年 『オクタヴァリウム』:ドリーム・シアター
  • 2005年 『フォーゴトン・アーム』:エイミー・マン
  • 2006年 『地獄のロック・ライダー3〜最後の聖戦!』:ミートローフ
  • 2006年 『ザ・ブラック・パレード』:マイ・ケミカル・ロマンス
  • 2008年 『ノストラダムス』:ジューダス・プリースト
  • 2008年 『ラッキー・オールド・サン』:ブライアン・ウィルソン
  • 2009年 『21世紀のブレイクダウン』:グリーン・デイ
  • 2009年 『ザ・レジスタンス』:ミューズ
  • 2012年 『クロックワーク・エンジェルズ』:ラッシュ
  • 2012年 『グッド・キッド、マッド・シティー』:ケンドリック・ラマー
  • 2016年 『レボリューション・レディオ』:グリーン・デイ
  • 2018年 『ダーティー・コンピューター』:ジャネール・モネイ
  • 2019年 『ビギン・アゲイン』:ノラ・ジョーンズ
  • 2020年 『クロマティカ』:レディー・ガガ

主なコンセプト・アルバム(邦楽)

1960年代の作品

  • 1968年 『ヒューマン・ルネッサンス』:ザ・タイガース
  • 1968年 『ヨーロッパのブルー・コメッツ』:ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
  • 1968年 『明治百年 すぱいだーす七年』:ザ・スパイダース
  • 1968年 『紀元貳阡年』:ザ・フォーク・クルセダーズ

1970年代の作品

  • 1975年 『黒船』:サディスティック・ミカ・バンド
  • 1975年 『地球空洞説』:ファー・イースト・ファミリー・バンド
  • 1976年 『多元宇宙の旅』:ファー・イースト・ファミリー・バンド
  • 1977年 『天空人』:ファー・イースト・ファミリー・バンド
  • 1977年 『百恵白書』:山口百恵
  • 1977年 『Nadja~愛の世界』:萩原健一
  • 1978年 『NadjaII~男と女』:萩原健一
  • 1979年 『NadjaIII~Angel Gate』:萩原健一
  • 1979年 『NEO-N』:四人囃子
  • 1979年 『マラッカ』:PANTA & HAL

1980年代の作品

  • 1980年 『イン・ザ・ナイト』:ノヴェラ
  • 1980年 『1980X』:PANTA & HAL
  • 1981年 『虹伝説 THE RAINBOW GOBLINS』:高中正義
  • 1983年 『女たちよ』:沢田研二
  • 1983年 『ノイの城』:平山照継
  • 1983年 『最終戦争伝説』:ノヴェラ
  • 1984年 『最終戦争伝説 Part2』:ノヴェラ
  • 1984年 『16人格』:PANTA
  • 1985年 『シンフォニア』:平山照継
  • 1986年 『R★E★D』:PANTA
  • 1986年 『不思議』:中森明菜
  • 1987年 『マルタの鷹』:加藤和彦
  • 1987年 『クリスタルナハト』:PANTA
  • 1987年 『Twilight Swim』:TUBE
  • 1988年 『FENCE OF DEFENSE III 2235 ZERO GENERATION』:FENCE OF DEFENSE
  • 1988年 『THE OUTER MISSION』:聖飢魔II
  • 1988年 『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』:TM NETWORK
  • 1989年 『Swingin' Daze』:RED WARRIORS
  • 1989年 『NEO FASCIO』:氷室京介

1990年代以降の作品

  • 1990年 『ROMANTIC 1990』:COMPLEX
  • 1990年 『おどる亀ヤプシ』:UNICORN
  • 1990年 『ハヴァナイスデー』:UNICORN
  • 1991年 『LUNATIC LION』:吉川晃司
  • 1993年 『FACELESS MAN』:THE BOOM
  • 1994年 『Jaguar hard pain』:THE YELLOW MONKEY
  • 1994年 『レティクル座妄想』:筋肉少女帯
  • 1996年 『深海』:Mr.Children
  • 1997年 『虹伝説II THE WHITE GOBLIN』:高中正義
  • 2000年 『怪人二十面相』:人間椅子
  • 2003年 『BIOGENESIS』:ARS NOVA
  • 2005年 『十三階は月光』:BUCK-TICK
  • 2006年 『ALCHEMY(HAL&RING)』:新●月
  • 2007年 『オリーブの樹の下で』:響
  • 2008年 『Key』:一青窈
  • 2011年 『鬼子母神』:陰陽座
  • 2013年 『安全地帯XIV〜The Saltmoderate Show〜』:安全地帯
  • 2013年 『暗転』:頭脳警察
  • 2014年 『YANKEE』:米津玄師
  • 2015年 『L-エル-』:Acid Black Cherry
  • 2015年 『Bremen』:米津玄師
  • 2015年 『FUKUSHIMA』:遠藤ミチロウ
  • 2016年 『Sea and The Darkness』:Galileo Galilei
  • 2019年 『乱破』:頭脳警察
  • 菊地成孔の各作品
  • 平沢進の各作品
  • 喜多郎の各作品
  • Sound Horizonの各作品
  • ヨルシカの各作品

脚注

注釈

出典

参考文献

  • Shute, Gareth (2013). Concept Albums. Investigations Publishing. ISBN 978-0-473-22685-5. https://books.google.com/books?id=S7URmwEACAAJ 
  • Tunbridge, Laura (2010). The Song Cycle. Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-89644-3. https://books.google.com/books?id=DS8VesiqWFcC 

関連項目

  • サイケデリック・ロック
  • プログレッシブ・ロック
  • ロック・オペラ
  • 前衛
  • 実験音楽
  • 現代音楽

外部リンク

  • Musicweb article on concept album

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: コンセプト・アルバム by Wikipedia (Historical)


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