2019-2020シーズンのNBAはNBAの74回目のシーズンである。レギュラーシーズンは2019年10月22日に始まり、2020年4月15日に終了予定であったが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響と、ルディ・ゴベアの感染を重く受け止め、2020年3月12日のオクラホマシティ・サンダーとユタ・ジャズの試合をもって一時中断となった。再開は7月31日にフロリダ州のディズニーワールド内施設、通称バブルにて開催された。プレーオフは同施設にて8月中旬に始まり、10月11日に終了。1月26日コービー・ブライアント氏がヘリコプター事故にて死去したシーズンでもある。多くのチームや選手が8,24秒バイオレーションで哀悼をささげた。初めて八村塁と渡邊雄太の二人の日本人選手対決が実現した。
NBAフリーエージェントの交渉は2019年7月1日より開始され、7月6日から期限までに契約が交わされる。トレードを含めると前シーズンのオールNBAチームの6選手が移籍するという史上初のことが起きたが、その中でタンパリングが疑われる契約があったとして、NBAが調査していることをアダム・シルバーコミッショナーが明かした。
ドラフトではザイオン・ウィリアムソンがニューオーリンズ・ペリカンズから全体1位指名を受けた。他にはジャ・モラント(2位)、R・J・バレット(3位)、デアンドレ・ハンター(4位)、ダリアス・ガーランド(5位)、ジャレット・カルバー(6位)、コービー・ホワイト(7位)、ジャクソン・ヘイズ(8位)、 ルイ・ハチムラ(9位)、キャム・レディッシュ(10位)、キャメロン・ジョンソン(11位)、P・J・ワシントン(12位)、タイラー・ヒーロー(13位)、チュマ・オキキ(16位)、ニッケル・アレクサンダー=ウォーカー(17位)、マティス・サイブル(20位)、ブランドン・クラーク(21位)、グラント・ウィリアムズ(22位)、ダリアス・ベイズリー(23位)、タイ・ジェローム(24位)、ナシール・リトル(25位)、ジョーダン・プール(28位)、ケルドン・ジョンソン(29位)、ケビン・ポーター・ジュニア(30位)、ニコラス・クラクストン(31位)、ダニエル・ギャフォード(38位)、エリック・パスカル(41位)、ジェイレン・ノウェル(43位)、ボル・ボル(44位)、アイザイア・ロビー(45位)、テイレン・ホートン=タッカー(46位)、テレンス・マン(48位)、ジェイレン・マクダニエルズ(52位)などが指名を受けた。
オールスターにはZ・ウィリアムソン、J・モラント、D・ガーランドの3人が選ばれている。
ドラフト外選手にはオシェイ・ブリセット、モーゼス・ブラウン、アミール・コフィー、テレンス・デイビス、ルゲンツ・ドート、ケイレブ・マーティン、ギャリソン・マシューズ、ナズ・リード、マックス・ストゥルースなどがいる
プレシーズンは2019年9月30日に始まり、10月18日に終了予定。
レギュラーシーズンは2019年10月22日に始まり、2020年4月15日に終了予定。2020年3月11日に新型コロナウイルス感染症の流行のため中断された。
シーズンは7月31日からフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにて無観客で再開することとなった。全30チームではなく、現時点でプレーオフ圏内にいる東西両カンファレンスの上位8チームと、各カンファレンスの8位と6ゲーム差以内にいる22チームが争うこととなった。
DR = ディビジョン順位, CR = カンファレンス順位,PCT = 勝率 Z = 全体でホームコートアドバンテージ,x = カンファレンスでホームコートアドバンテージ
プレーオフは2020年8月17日に開始予定。
*ディビジョン優勝
^第8シード決定戦を経て出場
太字 シリーズ勝利
ホームコート・アドバンテージ
今シーズンの特例として、レギュラーシーズン終了時点で各カンファレンスにおける8位と9位の間が4.0ゲーム差以内となった場合、「プレーイン・トーナメント」が行われることとなった。この場合、8位のチームは先に1勝 (1勝のアドバンテージを獲得しているため)、9位のチームは2勝すれば、第8シードとしてプレーオフに出場できる。
この規定により、ウエスタン・カンファレンスでは、8位のトレイルブレイザーズと9位のグリズリーズとの間が4.0ゲーム差以内であったため、プレーイン・トーナメントが行われた。
ポートランド・トレイルブレイザーズ(8位)vsメンフィス・グリズリーズ(9位)
一方、イースタン・カンファレンスは、8位と9位が4.0ゲーム差以上開いたため、プレーイン・トーナメントは行われなかった。
2020年3月11日に、ユタ・ジャズの27歳のセンター、ルディ・ゴベアが新型コロナウイルスの検査の結果が陽性だったため、当面の間、2019-2020のレギュラーシーズンの全ての試合を中断することになった。当初の考えとしては「無観客試合」もあったが、事実上「シーズン打ち切り」の措置が取られた。また、2020年3月12日にはユタ・ジャズから2人目の陽性が確認された。
この為、ユタ・ジャズのすべての選手は10日間の自宅待機が行われる影響で、練習ができなくなった。また、2020年2月29日にジャズと対戦していたウィザーズは、選手やコーチ、それに、チームスタッフに対し、検査をするように伝えたうえで、3日間から4日間は自宅待機することを求めた。2020年3月6日にジャズと対戦していたセルティクスは、マサチューセッツ州の保健当局とすでに連携していて、今後は、新型コロナウイルスの検査を受けることにしている。2020年3月9日にジャズと対戦していたラプターズは、すべての選手が検査を完了させ、14日間の自宅待機に入った。
この中断期間は、NBAは「コロナウイルスのパンデミックに関して今後の方針を決める」とコメントを発表している。一方で、NBAの各チームのオーナーは、NBAコミッショナーのアダム・シルバーに、「30日後に今後の方針を決めるよう」提言を行った。さらに、2020年3月12日にNBAのコミッショナーであるアダム・シルバーはシーズンの中断については「少なくとも30日間」になるという認識をターナー・ネットワーク・テレビジョンの「インサイド・ザ・NBA」に出演した際に述べた。
その後、2020年4月4日に複数のアメリカメディアが2019-2020シーズンのNBAを中止に向けて、選手会と調整に入ったことを伝えた。スポーツ専門局のESPNのウィンドホースト記者は「どうシーズンを再開させるかではなく、中止となった場合に財務面がどうなるか話し合っている」と現状を述べた。
2020年4月17日、NBAは、もし、レギュラーシーズンとプレーオフが実施されない場合に、段階的に選手の年俸を減らすことで選手会と合意。2020年5月15日に支給される年俸からは25%も減らされることになり、もし、レギュラーシーズンがすべて中止の場合は、選手全員、およそ8億ドル(日本円でおよそ860億円)減らされることになる。
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