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マーストリヒチアン


マーストリヒチアン


マーストリヒチアン(英語名:Maastrichtian)は、国際層序委員会(ICS)によって定められた地質学用語である、地質時代名の一つ。

白亜紀で最後の期。中生代の最末期でもある。約7,210万年前(誤差20万年前後)から約6,600万年前までの、およそ600万年の間続いた。

日本語では「マストリヒシアン」「マーストリヒティアン」「マーストリヒチアン」「マーストリヒト期」など、多数の別称がある。 英語では「マストリクシャン」のように発音する。

呼称

モササウルスの骨格化石など、この時期の遺物が大量に発見されたオランダのマーストリヒト(Maastricht。オランダ語地名)に由来する。

なお、「マーストリヒト階」という名称があるが、時代を示すものではない。「階」は地層に対して当てられる単位(層序名)であり、層序名「マーストリヒト」と時代名「マーストリヒト」は対を成す関係である。詳しくは「累代」を参照のこと。

概説

この時代の終焉期には、非常に大きな環境変動とそれに伴う生物の大量絶滅、生態系の大規模な刷新が起こった。この変化によって白亜紀および中生代に幕が下ろされ、次の新生代古第三紀へ移行している。 地球科学等にとって重要性の高いこの時期は、中生代白亜紀(略号:K)と新生代古第三紀(略号:Pg)の境目にあたる事から、地質学では「K-Pg境界」と言う。 K-Pg境界の時期には、現生鳥類につながる種を除くほとんど全ての恐竜と翼竜および主要な海棲爬虫類を含む、おびただしい種数の生物種群が絶滅に追いやられた。一方で、生き残った種には膨大なニッチ(生態的地位)が明け渡され、その後の劇的な適応放散の切っ掛けとなった。

地質時代区分(時系列)

マーストリヒチアンは、太字で示した部分に属す。下へ行くほどに大分類となる。

  • カンパニアン – マーストリヒチアン – (新生代古第三紀暁新世)ダニアン
  • 白亜紀(3期に分ける時代区分法〈世〉):ネオコミアン – ガリック – セノニアン
  • 白亜紀(前後2期に分ける時代区分法):白亜紀前期 – 白亜紀後期 – 新生代古第三紀
  • 顕生代:古生代 – 中生代(三畳紀 – ジュラ紀 – 白亜紀) – 新生代
  • 累代:隠生代(先カンブリア時代) – 顕生代

脚注

参考文献

関連項目

  • 地質時代
  • K-Pg境界 - 白亜紀と古第三紀の間の大量絶滅
  • チクシュルーブ・クレーター

外部リンク

  • “地質系統・年代の日本語記述ガイドライン 2014年1月改訂版”. 日本地質学会. 2014年3月19日閲覧。
  • 仲田崇志 (2009年10月29日). “地質年代表”. きまぐれ生物学. 2011年2月14日閲覧。

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: マーストリヒチアン by Wikipedia (Historical)


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