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天国と地獄〜サイコな2人〜


天国と地獄〜サイコな2人〜


天国と地獄〜サイコな2人〜』(てんごくとじごく サイコなふたり)は、2021年1月17日から3月21日までTBS系「日曜劇場」枠で放送されたテレビドラマ。主演は綾瀬はるか。

企画・制作

これまで『JIN-仁-』『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』『義母と娘のブルース』など綾瀬はるか出演作品を数多く手掛けてきた森下佳子によるオリジナル脚本。

モチーフとなるのは鹿児島・奄美大島に伝わる「月と太陽の伝説」。「本当は月は太陽に、太陽は月になるはずだった」という伝説を、刑事と殺人事件の容疑者ふたりの入れ替わりに重ねて物語が展開する。

綾瀬はるかは日曜劇場に数多く出演しているが、主演は本作が初となり、高橋一生は本作が日曜劇場初出演となる。

あらすじ

詳細は「#エピソードリスト」を参照

キャスト

主要人物

望月彩子(もちづき あやこ)
演 - 綾瀬はるか(入れ替わり時:高橋一生)
本作の主人公。警視庁刑事部捜査第一課の刑事。警部補。
新月の晩に殺人事件の容疑者である日高陽斗と入れ替わる。
幼い頃から正義感が強く「…であるべき」が口癖のため、「ベッキー望月」とあだ名がつけられ、小学4年生の頃にクラスメイトから濡れ衣を着せられる不条理に遭い「理不尽を通さない世の中にしよう」と決意し警察官になり、一年前に捜査一課に配属された。犯人逮捕および事件解決への意気込みが強すぎるあまり、捜査方針を巡って衝突し暴走し、バディを組む後輩の八巻を除く警察関係者からは煙たがられており、過度の生真面目さを揶揄され河原から「風紀委員」と呼ばれている。
陸と同居している。
考え事をする際に「腕を組み、右手が当たる左腕の肘のあたりを人差し指で叩く癖」がある。ナッツをつまみにハイボールで晩酌することが好き。
ひょんな事から陽斗と入れ替わってしまい、その華麗かつサイコな変貌ぶりに周囲を戸惑わせる。
本人は陽斗と入れ替わった事で追われる身となり、中身は陽斗となった自分の身体が知らぬ間に陸と男女の関係になっていないか心配になって、陸と連絡を取ろうとする。
綾瀬はるか演じる彩子は真っ直ぐで頑な、男性的な仕上がりだが、高橋一生が演じる彩子(※身体は陽斗で中身は彩子)は自身の身体の変化と境遇のせいか、時折気弱な面を多く見せ、可愛らしい乙女の様な仕上がりとなっている。
日高陽斗(ひだか はると)〈38〉
演 - 高橋一生(入れ替わり時:綾瀬はるか)(乳児期:石井一輝、幼少期:山城琉飛)
ベンチャー企業「コ・アース」の社長。1982年9月13日生まれ。
新月の晩に警視庁の刑事である望月彩子と入れ替わる。
大手食品メーカー「サンライズフーズ」の御曹司ながら家業を継がず、若くして「コ・アース」を起業する。
起業前ボストンのMITで分子生物学の研究を行っていた。
誰とでもフラットに接し、社員たちから慕われる好青年。
考え事をする際に「右手で右の耳たぶを揉む癖」がある。ナッツアレルギーがある。
しかし、その裏には、サイコパスな殺人鬼の顔を持ち、目的の為なら手段を選ばない所がある。
殺人事件の容疑者として追われている最中、彩子と入れ替わってしまう。
彩子と入れ替わった後は性格が激変してしまい、「コ・アース」の人々を戸惑わせる。
本人は彩子の身体となった後は悠然と望月彩子として暮らし、彩子の周りの人々はその突然髪型を変え、落ち着いた大人の女性の雰囲気となった彩子に興味を持つ事となる。
彩子の身体の状態で、殺人事件の犯人となった自分自身と入れ替わった彩子と共に、事件の謎を追う。
渡辺陸(わたなべ りく)
演 - 柄本佑
彩子の家の居候。ヒモ男。彩子の夕食を作る傍ら、清掃作業や犬の散歩の代行などを行う「便利屋りっくん」というサイトを通じてバイトをしている。かつては証券会社に勤務していたが、災害ボランティアで役に立たなかったことから自分の無力さを痛感し、「無人島でも生きていける男」になるために退職し、便利屋に転身している。
かつて彩子が容疑者の情報提供を受けるため接触を図った人物からだまし討ちに遭い負傷したところに出くわし、彩子の部屋まで送り届けたことで顔見知りになり、彩子の部屋がゴミまみれであったことから部屋の清掃の仕事をするハウスキーパーという名目で彩子のアパートに出入りしだし、そのまま居候になった。
河原三雄(かわはら みつお)
演 - 北村一輝
刑事部捜査第一課の刑事。警部補。河原班主任。彩子の先輩で天敵。その言動から彩子からは影で「セク原」と呼ばれている。犯人逮捕のためなら違法な捜査も厭わない男。

陽斗の関係者

東朔也(あずま さくや) / 湯浅和男(ゆあさ かずお)
演 - 迫田孝也(幼少期:中川望)
陽斗の二卵性の双子の兄。1982年9月13日生まれ。福岡県出身。一連の連続猟奇殺人の黒幕。
乳幼児の頃に両親の茜と貞夫が離婚し、長男のため跡継ぎとして東家に残されて、母の茜に引き取られた弟の陽斗と生き別れとなる。
東家は旧家の資産家であったがバブル崩壊の際、四方忠良から負債を押し付けられ没落してしまい再起を図るため一家で東京に転居する。高校卒業後はパチンコ店「デンデン」に就職するも、当時の上司・田所仁志から酒を勧められたが未成年のため断ったことで執拗なパワハラを受けて"うつ病"を患い、会社から職務怠慢と決めつけられ解雇される。その後、「プロセーブ総合警備保障」の警備員として「源証券」のビル警備をしていた際、同じチームで警備員をしていた御曹司・久米幸彦の警備の失態の責任を押し付けられ解雇される。その後、都内で清掃員をしていた際、十和田元が自殺した事故物件の特殊清掃で彼の遺品である漫画「暗闇の清掃人Ø」の原稿と猟奇殺人の現場写真を持ち帰る。同じくこの頃「コ・アース」のビルの清掃を担当し弟と知らず陽斗と再会を果たし、介護する認知症の父・貞夫とケンカした晩に南桜川の歩道橋で陽斗を酒の飲み直しにつき合わせた際、彼から福岡の学校近くの歩道橋で会った男の子のエピソードを聞かされ、陽斗が生き別れの弟と気付く。
兄と気付いた陽斗から奄美大島の旅行に誘われるが、認知症の父・貞夫に「母親に会いに行くのだろう」と誤解され、アパートの外階段で言い争った時に貞夫が階段から転落死して旅行どころではなくなり、陽斗の申し出を断る。父を亡くしイチからやり直そうと湯浅和男と偽名を使い生活を始めるが陽斗に所在を発見され、膵臓がんに侵され余命半年であることを吐露すると、父の面倒を見れなかった分、膵臓がんの治療費を受け持つと申し出されるも拒否し、自殺した十和田元のアパートを清掃中に発見した漫画「真夜中の処刑人」の原稿や田所・四方・久米を含め数名の名前と住所が書かれたリスト等が入った封筒を見せ、その漫画の登場人物「クウシュウゴウ」のように「世の中のために殺したほうがいいと思う奴らを殺しこの世からおさらばする」と陽斗に連続殺人を犯すことを宣言する。しかし、陽斗が「兄さんが犯罪者になってしまうと僕が悲しい」と諭されたことで破れかぶれになり、15分早く生まれただけで長男の自分が様々な苦境に立たされていた時、次男の陽斗は不自由の無い生活を送っていたと怒りと嫉妬の入り交じった感情を爆発させ陽斗に激しく詰め寄り、周囲に散らばったリストなどを回収せず逃げるようにその場を去る。
末期の膵臓がんで居酒屋で陸と飲食後に倒れ「桜下病院」に救急搬送されるが、陸と病院を抜け出し福岡に移動。物心がついて初めて弟の陽斗と対面した小学校近くの歩道橋を訪れる。その後、発作に苦しみながらも陸と共に奄美行きの客船に乗り、偶然同じ客船に乗っていた彩子と陽斗に出くわす。一連の殺人事件の経緯などを陽斗から聞かされていた彩子から殴り付けられ、「クウシュウゴウ」という架空の人物に成りきろうとしていたことや一連の殺人事件に陽斗を「協力者」として半ば強引に巻き込んだことを非難される。その際自身が起こした殺人事件に関して陽斗は無関係なことから「陽斗だけは助けて欲しい」と懇願する。
客室のベッドで休息を取りながら、三件目の事件でリストに名前が載っていない久米正彦の息子・幸彦を殺害した理由を陽斗に告白するが、過失で陽斗の乳歯を殺害現場に落とし彼が警察に追われていることを知り茫然とする。翌朝、あと数分で奄美の港に着くタイミングで心肺停止となり、陸の懸命な心臓マッサージも虚しく息を引き取る。
九十九聖(つくも きよし)
演 - 中尾明慶(第1話・第5話・第6話・最終話)
ボストン在住の陽斗のMIT在籍時の共同研究者で、「バニッシュワンダー」の特許の共同保有者。
リモート通話を介しMIT時代の陽斗が連続強姦殺人の容疑者として捜査を受けていたことを都内の彩子に告げる。
何をやっても微妙に陽斗にかなわないことに嫉妬していたことから、陽斗が殺人事件の容疑者とされていることに乗じ、バイスター社と結託してコ・アースを買収し、共同で所有する洗浄剤の特許の名義を自分に切り替え一儲けしようと考えていたが、その目論見を彩子(陽斗)に見抜かれ、ギャンブル狂で違法賭博場にいると踏んで読み通り居たところを常習賭博罪で彩子(陽斗)に現行犯逮捕される。
陽斗が殺人事件を起こした疑いのある日は決まって新月の晩であるという情報を持ち出し、司法取引を行おうとする。

警視庁

八巻英雄(やまき ひでお)
演 - 溝端淳平
刑事部捜査第一課の刑事。彩子の後輩で、彩子を慕っている。捜査で彩子とバディを組む。ゆとり世代で機転が利かずズレたことをするため、彩子から「ゆとりハチマキ」と呼ばれている。
彩子が陽斗と共に歩道橋の階段から転落したのを境に様子が変わったことを不審に思い、自宅マンションにいた陽斗(彩子)に対して自分と彩子しか知り得ない情報を質問し回答させることで、陽斗と彩子の心と体が入れ替わっている事実を突き止める。
新田将吾(にった しょうご)
演 - 林泰文
刑事部鑑識課員。語尾がやたら伸びることから彩子たちからは影で「のびーる新田」と呼ばれている。
島津清司(しまづ せいじ)
演 - 渡辺翔
刑事部鑑識課員。
五十嵐公平(いがらし こうへい)
演 - 野間口徹
刑事部捜査第一課管理官。警視。いつも周りの人の顔色ばかり伺っている様子が風見鶏のようなことから彩子たちからは影で「ケロッグ五十嵐」と呼ばれている。
十久河広明(とくがわ ひろあき)
演 - 吉見一豊
刑事部捜査第一課課長。警視正。
幅健太郎(はば けんたろう)
演 - 谷恭輔
捜査第一課の刑事。河原のバディ。
一ノ瀬殺害の容疑者の似顔絵の特徴と一致する漫画のキャラクターを逮捕する真似をするおふざけをしたことで、河原が似顔絵が出鱈目な証言から作成されたものではないかという仮説を導き出す切っ掛けを与える。

コ・アース

陽斗が起業したベンチャー企業。MITの研究で国際特許を得た殺菌力が強いプロ仕様の特殊洗剤「バニッシュワンダー」を製造販売している。

五木樹里(いつき じゅり)
演 - 中村ゆり
社長秘書。陽斗と大学の同級生だった。シングルマザー。失業で生活に困窮していた時に陽斗に雇われ恩義を感じている。
田所殺害の容疑で警察から戻ってきて以降、様子が変わってしまった陽斗(彩子)を心配していたので、陽斗(彩子)が咄嗟に警察に行く前日に階段から落ちて頭を打ちそれ以来記憶障害があると嘘をつくと、その情報を共有すると言ってコ・アースの全社員にメールを一斉送信し、行動がおかしくなったのは記憶障害のせいであったと全社員が納得する。
陽斗(彩子)から彩子(陽斗)との入れ替わりの話を打ち明けられ、陽斗は人を殺すようなことが出来る人物ではないが、兄の犯罪には加担するかもしれないと陽斗(彩子)に告げる。
富樫義貴(とがし よしたか)
演 - 馬場徹
営業取締役。前の会社で痴漢疑惑で困窮していた時に陽斗に雇われ恩義を感じている。
殺人現場で検出されたコ・アースの特殊洗剤を購入する顧客が警察からしつこく取り調べされ迷惑しており、購入契約を打ち切るとクレームを受けたので謝罪と購入継続のお願いに赴くが、陽斗(彩子)が警察は自分たちの仕事をしているだけで悪くないと言いだし、さらに顧客を激怒させてしまったので、陽斗(彩子)にあきれかえり文句を言うが、五木から社長は記憶障害になっていると報告を受け、事情も知らずに勝手なことを言ってしまったと陽斗(彩子)に謝罪する。
彩子(陽斗)の指示で陽斗(彩子)がコ・アースの社長を辞任する際、後任の社長を任されている。

日高家

日高満(ひだか みつる)
演 - 木場勝己(第7話・第9話・最終話)
陽斗の育ての父。食品メーカー・サンライズフーズの創業社長。
中洲の屋台「日の出らーめん」から起業し、一代でサンライズフーズを作り上げた立志伝中の人物。屋台に通ってくれた陽斗の母・茜に一目ぼれし彼女と結婚し、彼女の連れ子だった陽斗を我が子同然に育て上げた。
茜と共に生家没落後の朔也を手元に引き取りたいと申し出たが、彼の実父・貞夫の強い拒絶で叶わなかった。膵臓がんで亡くなった朔也の遺体を鹿児島県警まで出向き引き取っている。
日高優菜(ひだか ゆな)
演 - 岸井ゆきの(第4話・第6話・第7話・最終話)(2歳時:土本奈弥)
陽斗の異父妹。サンライズフーズ東京支社・経営企画室に勤務する。明るく元気で、親近感溢れる人柄。家を継がない兄の代わりに日高家の跡継ぎとして生きることを受け入れている。
五木から陽斗(彩子)が記憶障害になっていると連絡を受け、心配になり昔家族でよく通ったレストランに食事に誘ったり、相談に乗ったりしている。

ゲスト

第1話

田所仁志(たどころ ひとし)〈56〉
演 - 井上肇(第2話)
関東を中心にパチンコ店などの遊技場やネットカフェを経営する「エンタープライズデンデン」社長。「七番町デンデン社長宅殺人事件」の被害者。顔面が変形するまで殴打され撲殺されており、安楽椅子に座らされ口内にパチンコ玉を大量に詰め込まれ、左の手のひらに「Ø」のマークを付けられている状態で発見される。
松本千草(まつもと ちぐさ)〈52〉
演 - 島邑みか
ちよだヘルパー紹介所の家政婦。田所の変死体の第一発見者。
一ノ瀬正造(いちのせ しょうぞう)〈63〉
演 - 小山かつひろ
田所の殺人事件の3年前に神奈川で発生した未解決の「横浜法務省官僚殺人事件」の被害者。顔面を殴打され撲殺されており、安楽椅子に座らされた状態で、口内に破られた六法全書を大量に詰め込まれ、左の手のひらに「Ø」のマークを付けられているなど田所の殺害状況と類似点が多かったことから、田所殺害はこの横浜の事件と同一犯のシリアルキラーによる犯行と捜査が絞り込まれる。
コンシェルジュ
演 - 松岡依都美(第2話)
陽斗が住むマンション「HORIZON TOKYO」のコンシェルジュ。管理会社「常松ライフサービス」のスタッフ。田所殺害当日の陽斗の行動の裏取りのために河原からエントランスの防犯カメラの画像提出を求められるが、捜索令状が無いためそれを拒否する。
制服の女
演 - 芳野友美
河原の協力者。消費者金融勤務。「常松ライフサービス」の社員で借金に困っている人物がいないか探るよう5万円で依頼され、該当する男性社員を探し当てる。河原はその男性社員を金で懐柔し、エントランスの防犯カメラの画像を盗み出させて陽斗の事件当日の動きを把握する。

第2話

弁護士
演 - 田中啓三
社長秘書の五木が陽斗を釈放するために雇ったヤメ検の弁護士。
水戸
演 - 生越千晴(第3話 - 第5話)
コ・アースの女性社員。陽斗の側近。陽斗(彩子)が入れ替わっていることを忘れて女子トイレを使用したため、化粧台の前で鉢合わせとなり悲鳴を上げる。九十九とバイスター社がコ・アース買収を仕掛けてきた際は対応に尽力している。
ジェームス
演 - マイケル・アーロン(声 - 阿座上洋平)
劇中で陽斗(彩子)が見ているテレビドラマに登場する外国人男性。ケイトと一緒に食事をし情事に及ぶ。
ケイト
演 - アナンダ ・ジェイコブズ(声 - 高野麻里佳)
劇中のテレビドラマに登場する外国人女性。
二見洋平〈10〉
演 - 町田絢(第3話)
陽斗がトラックの荷台に廃棄した革手袋(犯行の証拠品)を拾った小学生。

第3話

学芸員
演 - 花ヶ前浩一
奄美大島の博物館の学芸員。陽斗(彩子)から「月と太陽の伝説」について質問を受ける。
民宿主人
演 - 酒井敏也(第6話)
奄美大島の民宿「あま風」の主人。入れ替わりの手がかりを探しに奄美大島を訪れた陽斗(彩子)に「月と太陽の伝説」のシヤカナローの花とはサガリバナのことではないかと教える。
後日、陽斗に会ったことがあるリピーター客が訪れたが、その客に陽斗のことを「日高陽斗」ではなく「東朔也」と言われたことを電話で連絡する。
科捜研の人
演 - 水野智則(第4話・第8話)
河原に依頼され革手袋の分析を行うが、手袋から採取した試料がバクテリアに分解され田所のDNAは検出されなかったと報告する。後日、屋外でバクテリアが付着するのはおかしいと仲間の科捜研のスタッフと話をしている。
久米幸彦が殺害された際、彼の飼い犬の糞から採取された異物が日高陽斗の乳歯であったことを分析から特定する。
四方忠良(よも ただよし)〈72〉
演 - 小笠原治夫(第4話)
「暁土地開発」元代表取締役社長。「東原町暁土地開発元社長宅殺人事件」の被害者。殺害状況の類似性から一ノ瀬、田所殺害の同一犯の犯行と絞り込まれる。

第4話

橋下和真
演 - 横山涼
小学生・二見から革手袋を遺失物として受け取った東花川警察署・西松山交番の警察官。左の手袋と記録されていた革手袋だったが現物は右の手袋だったため、河原から記録が間違っていないか確認の電話を受ける。
グエン・チ・ミン〈28〉
演 - ファイサ
コンビニでアルバイトをする外国人留学生。殺害された四方の自宅周辺で聞き込みをしていた幅と河原に殺害時刻頃に彩子(陽斗)が四方宅に入っていくのを目撃したと証言し、容疑者の面通しに警視庁に呼ばれる直前に、河原から彩子を目撃したと証言して欲しいと賄賂を渡されるが、河原の強引な違法捜査を事前に察知した彩子(陽斗)の策略で河原が懐柔する様子を撮影することに協力する。

第5話

バイスター社の財務担当
演 - 坂田聡
陽斗の殺人事件関与疑惑が外部に拡散して混乱するコ・アースを訪問し、買収の話を提案する。後に九十九と結託しコ・アースの社会的信頼を失墜させ、企業価値が下がった時点で安く買い叩こうとしていたことが判明するが、陽斗(彩子)から九十九と密会している動画を見せられ、詐欺まがいの方法で買収を仕掛けたことを不問とする交換条件にバイスター社の販売網を使いバニッシュワンダーを海外に販売することで手を打ってもらう。
 戸田一希(とだ かずき)
演 - 橋本真実(第6話)
「横浜法務省官僚殺人事件」の不審人物の目撃者。目撃情報から容疑者の似顔絵が作成されていたが、河原が似顔絵がでたらめな情報から作成されたものではないかとの結論に至り、所在を追われる。スポーツジム「STARDIUM」のスタッフとして働いていたが、顧客の個人情報を不正に売買していたことが露見して解雇されていた。ネットで知り合った「Ø」を名乗る人物に一ノ瀬の個人情報を売買しており、後に一ノ瀬が殺害されたことを知ると個人情報を売買した相手が犯人の場合、自分が情報を売買したことが発覚することを恐れ、自分の好きな漫画のキャラクターに特徴を寄せたデタラメな不審人物の目撃情報を警察に報告していた。

第6話

久米正彦(くめ まさひこ)〈63〉
演 - 菅田俊
「プロセーブ綜合警備保障」代表取締役社長。「クウシュウゴウ」により歩道橋にスプレーで9の数字を落書きされ、「Ø」の殺人のターゲットとして指定された人物。陸からの情報を元に次の殺人事件のターゲットと察知した陽斗(彩子)たちが犯行を阻止するため自宅周辺を警備する。明け方、彩子(陽斗)が久米宅の塀を乗り越え逃走したため、犯行を止めることが出来なかったと思われたが、夫婦そろって朝のジョギングに出かける姿が目撃され、殺人が回避されていたことが判明する。
久米朝子
演 - 梅沢昌代
正彦の妻。清掃会社「うららクリーンサービス」を起業した女性「榊悦子」に扮した彩子(陽斗)がバスで気分が悪くなったふりをしたので席を譲り、そのお礼に自宅を清掃すると言われたことから彩子(陽斗)を清掃作業で自宅に招き入れる。
若い男
演 - 上杉柊平(第7話)
池袋西口のガード下で「40代くらいのおっさん(クウシュウゴウ)」から日が落ちるまでに歩道橋にスプレーで数字の9を落書きするよう金を渡され依頼される。陽斗(彩子)から尋問され、クウシュウゴウから金を渡されるとき右の手のひらに自分と同じように黒子があったのを見たと証言する。
十和田元(とわだ げん)
演 - 田口浩正
戸田一希から一ノ瀬の個人情報を買い取ったとされる男性。河原と幅が戸田の口座への入金記録の振込主「クウシュウゴウ」を糸口に個人を特定し消息を追うが、自殺していたことが判明する。
漫画「暗闇の清掃人Ø」の作者であり、朔也はその漫画だけでなく「横浜法務省官僚殺人事件」の一ノ瀬を殺害した状況を撮影した写真も事故物件の特殊洗浄の仕事の時に手に入れており、そのことから「横浜法務省官僚殺人事件」の真犯人であったことが示唆される。

第7話

日高茜
演 - 徳永えり
朔也と陽斗の実母。故人。奄美大島出身。東貞夫との間に二卵性双生児の朔也と陽斗を儲けるが離婚することとなり、茜は朔也と陽斗を二人とも引き取ろうとしたが、姑から「長男(朔也)は置いていけ」と猛反発され、やむを得ず陽斗だけを引き取る形となった。中州のラーメン店の屋台で出会った店主の満と後に再婚する。
東貞夫
演 - 浅野和之(第9話)
朔也と陽斗の実父。旧家の資産家であったが、茜との離婚後にバブル崩壊で四方という男に負債を押し付けられ没落してしまう。その際、サンライズフーズで成功した満から陽斗の兄である朔也を引き取ることを提案されるが、プライドからその申し出を断る。
その後東京に出て再起を図ろうとするが上手くいかず、晩年は認知症を患い朔也に面倒を見てもらいながら生活していたが、朔也が陽斗から誘われた奄美大島行きの旅行のパンフレットと旅券を見つけ「母親に会いに行くのだろう」と激高して、朔也と言い争いになった際にアパートの外階段から転落して死亡している。
千田かんな
演 - 青山麻美
医療ソーシャルワーカー。彩子(陽斗)から東朔也の消息を調査するよう依頼される。その際、彩子(陽斗)は該当者を絞りやすくするために膵臓がんを患っており、トルヒノームという薬を服用している特徴を伝える。翌日、該当する人物が「桜下病院」に救急搬送されたと彩子(陽斗)に連絡する。
久米幸彦(くめ ゆきひこ)〈35〉
演 - 加治将樹(第8話)
「プロセーブ総合警備保障」経営戦略本部部長。社長・久米正彦の息子。「池中町プロセーブ御曹司宅殺人事件」の被害者。
自己中心的かつ傲慢な性格で、幸彦と面識のある人物の話によると、不祥事を起こす度に父・正彦に「揉み消し」を頼み込んでは傍若無人な振る舞いを繰り返し、大勢の人たちから怨恨を買っていた。
彩子(陽斗)が正彦の自宅に潜伏し、その付近で陽斗(彩子)と八巻が張り込んでいたのと同じ時間帯に殺害され、その殺害状況である遺体の「口の中に『タバコの吸い殻』を詰め込まれる」「左手にØの文字が書かれている」という点から田所や四方の事件であるΦの連続殺人と同一犯による犯行の可能性が高いと推測されるが、遺体の周囲が清掃されていた先の2件とは異なり血痕などの痕跡が残されている。
かつて家業の警備員として証券会社のビル警備にあたっていたが、屋内は全室禁煙で喫煙できる屋上にはその都度オートロックを解除しなければ行けなかったため「毎回ロックを解除するのが面倒」という身勝手な理由で屋上の扉を解除したままにしており、朔也からも注意されていたが、結果、窃盗犯に侵入される失態を犯す。犯人はその後逮捕されたものの、警備会社の御曹司が警備で失態を犯したことがバレれば会社のイメージダウンは避けられないことから、経緯を知った父・正彦と共謀する形で屋上の施錠を解除した濡れ衣を同じチームで警備にあたっていた朔也に被せて解雇させていた。

第8話

コ・アースの女性清掃員
演 - 青木和代
かつて同僚として働いていた朔也について何故、コ・アースの清掃を辞めたか陽斗(彩子)から質問されるが、以前にも陽斗から同じ質問をされたと答える。

最終話

鹿児島県警の刑事
演 - 森岡龍
朔也と行動を共にしていた陸の事情聴取をしたほか、陸に頼まれてSDカードに記録されていた映像をメールで彩子に送った。

スタッフ

  • 脚本 - 森下佳子
  • 音楽 - 髙見優
  • 主題歌 - 手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)
  • トリック監修 - イシイジロウ
  • 警察監修 - 尾崎祐司
  • 警察現場指導 - 鈴木和弘(チーム五社)
  • 科学捜査監修 - 山崎昭(法科学鑑定研究所)
  • 創薬・バイオ事業監修 - 小栁智義
  • 創薬・特許監修 - 鷺山昌多、大門良仁
  • 医療監修 - 水口義昭(やよい在宅クリニック)
  • お天気 - 森朗
  • 参考文献 - 『鹿児島県喜界島昔話集』(三省堂)
  • 写真・動画提供 - PIXTA
  • 編成・プロデュース - 渡瀬暁彦
  • プロデュース - 中島啓介
  • 演出 - 平川雄一朗、青山貴洋、松木彩
  • 製作・著作 - TBS

作品の評価

受賞歴

  • 第24回日刊スポーツ・ドラマグランプリ
    • 主演女優賞 - 綾瀬はるか
  • 第107回ザテレビジョンドラマアカデミー賞
    • 主演女優賞 - 綾瀬はるか
    • 助演男優賞 - 高橋一生
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エピソードリスト

※ 入れ替わり後の彩子・陽斗の示し方については、肉体(魂)という形で記述する
例:陽斗の肉体に入れ替わった彩子の魂→陽斗(彩子)

  • 初回は21時 - 22時19分の25分拡大放送。
  • 第二話・第九話・最終話は21時 - 22時9分の15分拡大放送。

インターネット配信

  • 初回放送回の「TVer」「GYAO!」「TBS FREE」見逃し配信の合計再生数が、TBS日曜劇場枠初回放送の歴代最高記録の236万回再生を記録。

その他

  • TVer限定で溝端淳平をレギュラーに各話ごとにパートナーを変えてドラマ出演者2名による副音声解説(オーディオコメンタリー)が行われている。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』| TBSテレビ
  • 天国と地獄〜サイコな2人〜 - U-NEXT
    • 【公式】日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』 (@tengoku_tbs) - X(旧Twitter)
    • 【公式】日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』 (@tengokutojigoku_tbs) - Instagram

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 天国と地獄〜サイコな2人〜 by Wikipedia (Historical)


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