2021年のSUPER GTは、2021年4月10日-11日に岡山国際サーキットで開幕し、11月27日-28日に富士スピードウェイで閉幕した全8戦のシリーズである。
前年からの主な変更点
レース日程
2021年のレース日程は、2020年シーズンの当初予定を踏襲する形で、マレーシア・タイの海外2ラウンドを含む全8ラウンドでの開催を目指すとしていた。これが2021年2月10日に変更され、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから海外開催を断念、その代わりとして7月17日・18日にツインリンクもてぎで開催する第4戦を組み込み、以降の国内開催を1戦ずつ繰り上げ、例年では最終戦だったもてぎでの第7戦の後に富士スピードウェイで開催の最終戦を11月27日・28日で行うことになった。
その後、5月29・30日に鈴鹿サーキットで開催予定だった第3戦について、所在する鈴鹿市においてまん延防止等重点措置が適用されたことに伴い、サーキット周辺地域の医療従事者や住民の日常生活を最優先すべく、5月11日に開催の延期を決定。6月4日に同じく鈴鹿サーキットで開催予定だった鈴鹿10時間耐久レースの予定日である8月21・22日に開催することが決まった。ただし開催については今後の三重県内での新型コロナウイルスの感染状況やイベント開催に関する方針を踏まえながら判断し、場合によっては無観客開催や開催地の変更もあるとしていた。
なお、ツインリンクもてぎは2022年3月1日付で『モビリティリゾートもてぎ』に改称した為、ツインリンクもてぎ名義でのSUPER GT開催はこの年が最後となった。
レギュレーション
- ハンデキャップとして各車がシリーズポイントに応じたウェイトを積む「ウェイトハンデ」の名称が、本年より「サクセスウェイト」と改められる(システムそのものは変更なし)。
- 岡山国際サーキットで行われた開幕戦では「特別BoP」と呼ばれる性能調整が導入された。具体的にはGT500クラスでは燃料流量リストリクターによるパワー低減を実施、GT300クラスでは車重等に応じた33kg〜52kgの特別BoP重量を積んだ。これは近年スピードが上がっている状況で、開幕戦がノーウエイトで開催されることから、ランオフエリアが少なく、アクシデントが起きやすい同サーキットでのスピード抑制を目的としており、特に2020年シーズンはコロナ禍の影響によるスケジュール変更で同サーキットでの開催が無かったため導入が検討され、3月6〜7日に同サーキットで行われた公式テストでテストが行われていた。
マシン
GT300クラス
- 埼玉トヨペットは自社チーム埼玉トヨペット Green Braveのために開発したJAF-GT規定のGRスープラを他チームにも供給することを発表、LM corsaとMax Racingが使用する。LM corsaはタイヤも2019年に使用していたダンロップに戻す。
- R&D SPORTはベース車両をスバル・BRZの2代目モデルに変更する。
エントラント
GT500クラス
- ホンダ陣営は基本的に前年通りで、唯一Team Red Bull MUGENに大湯都史樹が加入し、笹原右京とコンビを組む。
- 日産陣営はTEAM IMPULに松下信治が加入し平峰一貴とコンビを組み、佐々木大樹がKONDO Racingに復帰し高星明誠をコンビを組む。
- トヨタ陣営はROOKIE Racingが2019年以来の大嶋和也と山下健太のコンビとなるほか、トムスは36号車が関口雄飛と坪井翔、37号車が平川亮とサッシャ・フェネストラズの組み合わせとなった。
- 一部チームではメインスポンサーの体制が変更になった。
- TEAM KUNIMITSUはスタンレー電気のRAYBRIGブランド終了に伴い社名の「STANLEY」を冠する。
- REAL RACINGはケーヒンの経営統合で日立Astemoが発足したことからブランド名の「Astemo」を冠する。
- ROOKIE Racingには旧Team Le MansのスポンサーだったENEOSがメインスポンサーとなる。
GT300クラス
- 前年度チャンピオンのKONDO RACINGはチャンピオンナンバーの「0」を使わずに、従来のナンバーである「56」を継続使用する。
- Cars Tokai Dream28とINGING MOTORSPORTとジョイントを組む形で参戦、マシンはCars Tokai Dream28から引き続きマザーシャシー仕様のロータス・エヴォーラを使用、ドライバーは加藤寛規と阪口良平が務め、タイヤはブリヂストンを使用する。
- Team Le Mansと本山哲によるMOTOYAMA Racingがジョイント参戦することを発表、本山は2018年限りでのGT500クラス引退以来となるGT復帰となり、片山義章とのコンビでAudi R8 LMSで参戦する。
- Arnage Racingは柳田真孝が移籍し、加納政樹とのコンビとなる。
- PACIFIC RACING TEAMは共同参戦チームをCARGUY Racingに変更、木村武史とケイ・コッツォリーノがドライバーを務め、フェラーリ488 GT3 Evoを使用する。
エントリーリスト
GT500クラス
GT300クラス
タイヤ=B
:ブリヂストン、Y
:ヨコハマ、D
:ダンロップ、M
:ミシュラン
スケジュール及び勝者
ポイントランキング
ドライバー部門
- ポイントシステム
GT500クラス
GT300クラス
チーム部門
- ポイントシステム
GT500クラス
GT300クラス
脚注
注釈
出典
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