南流山駅(みなみながれやまえき)は、千葉県流山市南流山にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・首都圏新都市鉄道の駅である。
JR東日本武蔵野線と首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの2路線が乗り入れ、相互間の接続駅となっている。武蔵野線の駅には「JM 16」、つくばエクスプレスの駅には「TX10」の駅番号が与えられている。
上記のほか、JR東日本の駅からは常磐線北小金駅までの武蔵野線支線(北小金支線)、および常磐線馬橋駅までの武蔵野線支線(馬橋支線)が分岐している。両支線とも基本的に貨物列車専用であるが、臨時団体旅客列車などや、北小金方面は京葉線東京駅 - 常磐線日立駅間を運行する臨時旅客急行「わくわく舞浜・東京」などの運行経路に利用されることがある。ただし、このような臨時列車に乗車する場合でも運賃・料金は新松戸駅経由の扱いとなる。
流山市内にある唯一のJR線の駅で、相対式ホーム2面2線と中線を有する高架駅である。松戸営業統括センター(新松戸駅)管理の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)である。お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝はインターホンによる案内となる。自動券売機、多機能券売機、指定席券売機、自動改札機が設置されている。
駅舎内にはエスカレーター4基、エレベーター2基、多機能トイレが設置されている。付近は年間20mmから60mm程度の地盤沈下がみられるため、建設時に駅本屋の床をスラブ設計とし、必要のある個所では床下配管をスラブに吊ることで沈下防止対策をとっている。当駅南方より北小金支線と馬橋支線が分岐している。
2012年(平成24年)11月12日、駅ナカ(改札内)に「ブックエキスプレス南流山店」が開業したが、2020年(令和2年)5月に閉店した。
2021年(令和3年)11月頃に駅構内の耐震化工事が開始され、ロッカーが撤去されたほか、翌1月下旬には券売機が改札口側から北口側に変更された(設置台数は変わらず)。
2022年(令和4年)1月14日より改札内に向かって一番右端(南口側)の改札機が現在のきっぷ・磁気券対応からICカード専用通路(入場専用)となった。
駅カラーは黄緑色である。
(出典:JR東日本:駅構内図)
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。改札は1か所で、出入口はA1、A2およびA3の3か所ある。武蔵野線に乗り換える際は改札正面にあるA1出口が便利である。
当駅にはすべての種別の営業列車が停車する。北千住駅 - 守谷駅間の途中駅では唯一の既存駅併設であり、開業時にJRの駅がすでに存在していた。なお、同区間の乗換駅としては他に流山おおたかの森駅があるが、こちらはつくばエクスプレス開業と同時に東武野田線の駅も併せて新設開業している。
混雑緩和と利便性の向上のため2011年(平成23年)6月からホーム延伸工事が行われ、2012年9月23日始発から供用開始した。具体的には前後約40 m(2両分)ずつホームを延伸し、上下線の列車停止位置をずらすことで混雑緩和を図った。
つくばエクスプレス開業で乗換駅となり、利用客が大幅に増加した駅である。周辺であっても従来利用しなかった地区(流鉄流山線沿線など)の利用者が当駅にシフトする傾向にある。
近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
武蔵野線南流山駅開業による区画整理が1989年(平成元年)2月に完了した住宅街である。駅周囲は平坦な土地である。西へ進むと、埼玉県(三郷市)との境である江戸川がある。
南流山4丁目方面・交通広場方面。千葉県道280号白井流山線、千葉県道29号草加流山線が走り、交通広場には自転車駐輪場やタクシー・バスのりばが整備されている。北方には鰭ケ崎地区があり、鰭ヶ崎駅(流鉄流山線)は当駅より北東約1kmの地点に所在する。さらに北隣の西平井地区も当駅の利用圏内である。この西平井・鰭ヶ崎両地区では流山市による土地区画整理事業が行われている。
千葉県道5号松戸野田線(流山街道)が走る。松戸市境に近く、当駅南東方に大規模住宅地である新松戸の北西端の一部(横須賀二丁目、新松戸七丁目)が近接する。南西方の木地区は元々田園地帯であったが、千葉県によるつくばエクスプレス沿線整備の一環として土地区画整理事業が行われている。
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