MTVムービー&TVアワード(MTV Movie & TV Awards、旧:MTVムービー・アワード(MTV Movie Awards))は、毎年開催されているMTV主催の映画とテレビの賞レース。MTV主催の映画賞。
最優秀悪役賞や最優秀キスシーン賞などユニークな賞が注目される映画祭である。1992年に第1回MTVムービー・アワードとして設立され、毎年4月に開催されている。以前は6月に開催されていた。2013年まではユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのギブソン・アンフィシアターで行われたが、同シアターの閉鎖により2014年からはノキア・シアターで開催されている。一般の視聴者の投票によって決められる。毎年、その年にヒットした映画のパロディが披露される。またミュージシャンによるパフォーマンスもある。2017年の第26回からは、映画だけでなくテレビでの作品も表彰するため、「MTVムービー&TVアワード」に改称された。
この賞は伝統的に、映画業界の夏の超大作シーズンの始まりと結びついており、テレビ賞の開始とともに、映画界での賞シーズンの始まりでもある。ノミネート作品はMTVのプロデューサーや幹部によって決定され、受賞者は一般の人々によって決定される。現在、投票はMTV Movie & TV Awardsの公式投票サイトでのみ行われている。受賞者には、ニューヨークのSociety Awards社製の「ゴールデン・ポップコーン」像が贈られる。
投票者の年齢層が若いため、他の映画賞と比較して、若者向けのアクション映画やコメディ映画が受賞することが多い。
通常は生放送で行われるMTVビデオ・ミュージック・アワードとは異なり、MTVムービー&TVアワードの授賞式は、その歴史のほとんどにおいて、後で放送するために録画されていたが、生放送を収録してそのまま放送するライブ・トゥ・テープではなく、適切な編集を加えながら時系列で放送する形をとっていた。これは、つまり授賞式の収録において最初に司会者が登場するシーンを全て収録し、続いて音楽演奏、そして賞の発表と授与という順番で収録されていることを意味する。このとき、ノミネートされたアーティストや俳優は、自分の受賞部門のためだけに留まり、自らが関係する部門の発表後にその場を出発することができるだけでなく、その前後にシートフィラーでもって席を埋めることができた。2006年以降、『サバイバー』のプロデューサーであるマーク・バーネット(2007年のアワードでジョエル・ギャレンから職務を引き継いだ)が制作を担当するようになってから、ほとんどの年で生放送されるようになったが、2017年以降は1日または2日遅れで放送されるように収録され、編集せずに生放送を収録したものをそのまま放送している。
2007年以降、いくつかの賞の投票は、MTVのウェブやソーシャルメディアのプレセンスを通じて行われている。
COVID-19のパンデミックの影響で、2020年のアワードについては、ノミネートや授賞式の日程に関する情報はなかった。MTVネットワーク側では、授賞式を12月に恒久的に移動させ、ゴールデン・グローブ賞の前の授賞式シーズンの一番初めに位置づけることが検討されていた。
2020年12月6日、MTVは、ヴァネッサ・ハジェンズが司会を務める1回限りのスペシャル番組「MTVムービー&TVアワード: Greatest of All Time」が放送され、この番組では、1980年代以降の映画やテレビの名場面や、過去の授賞式での名場面が紹介された。同ネットワークは、2021年にはより大規模な週末のセレモニーを目指すことを表明していた。MTVは2021年3月11日、2021年MTVムービー&TVアワードを5月16日と17日に開催することを発表した。セレモニーの第2夜のタイトルは「MTVムービー&TVアワード: Unscripted」(司会:ニッキー・グレイザー)と題し、リアリティ番組のみに焦点を当てることとした。
2023年は直前に発生した全米脚本家組合による大規模ストライキにより、本イベントの司会を担当する予定だったドリュー・バリモアを始め、複数の出演予定者が同組合の行動を支持し、イベントへの出演をボイコットしたため、急遽リモート並びに事前収録に切り替えられた。
1993年以降、主にその年に最も人気のあった映画(テレビ番組や古い映画から選ばれることもある)から、その映画のワンシーンがパロディ化されている。これには、サウンドやビデオのモンタージュ、オリジナルキャストの一部を他の俳優(一般的には、各年の番組のホスト)に置き換えて、その映画のシーンを一般的に真似てからかうこともある。そのパロディの形式は、対話形式のもの(2005年など)から戦闘やアクションシーケンスを含むいくつかの長いシーン(2003年)まで、多岐にわたる。
ローハンが主演した『ミーン・ガールズ』は、ローハンの最優秀主演女優賞を手始めに、最優秀チーム賞、最優秀新人女優賞(レイチェル・マクアダムス)、最優秀悪役賞と、最多4部門にノミネートされた。
ニコール・キッドマンがプレゼンターを務め、トム・クルーズはケイティ・ホームズとともにプレゼンターを務めた。ローハンは、憧れていたサンドラ・ブロックと対面し、興奮のあまり、「彼女に夢中なのよ」と絶叫した。1980年代のジョン・ヒューズの青春映画『ブレックファスト・クラブ』の出演者が全員集合する企画もあり、エミリオ・エステベスを除く、モリー・リングウォルド、アリー・シーディ、アンソニー・マイケル・ホール、ジャド・ネルソンらが出席した。
サシャ・バロン・コーエンがワイヤーアクション中にエミネムに直撃するハプニングが起こった。エミネムは激怒し直後に退席してしまったが、後にエミネムとサシャが仕掛けたイタズラであったことが判明した。
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