マツコ・デラックス(1972年〈昭和47年〉10月26日 - )は、日本のコラムニスト、タレント、司会者。千葉県千葉市稲毛区出身。ナチュラルエイト所属。
出版会社の編集部で働いていたが、人間関係がうまくいかなくなり退職、28歳から30歳まで引きこもりだった。 テレビについては「本来テレビに出るべき人は、平坦で中庸な人ではなく、異形の人、特殊な存在の人間であるべきだ」という持論を持っている。
高校卒業後は美容専門学校に入学し、卒業後は美容業の仕事をしていたが、「何か違う」と感じていた時にアクティビストな同性愛者の姿を見て奮起し、『薔薇族』『SAMSON』『G-men』に並ぶゲイ雑誌『Badi』の編集部に転職し、同誌の記者・編集者などを務めた。編集長代行(スーパーバイザー)であり、ドラァグクイーンの大家でもあったマーガレットや、社長の平井孝からは、熱心な仕事ぶりが高く評価されていた。
28歳で退職、千葉の実家で引き篭もり生活を送っていたが、編集者時代の記事を読んでいた小説家の中村うさぎがホストを務める対談集『人生張ってます』のゲストに抜擢され、『マツコ・デラックス』の芸名と個性的なビジュアルやトークスキルが注目された事が世に出るきっかけとなった。更に中村から「あんたは書くべき人間」とその文才が高く評価されるなどを経て、2000年頃から、 身長180cm、体重140kg、スリーサイズ全てが140という体形と、女装といういでたちでタレント活動とコラムなどの執筆活動を開始した。2002年、ソニー・マガジンズ社から『アタシがマツコ・デラックス』を発表、以降も定期的に著作を発表している。また、毒舌と体型で比較されることの多いナンシー関とは、「デブ」についてのテーマで対談している。
2000年、フジテレビ『ワンナイR&R』の前身番組『エブナイ』にて、テレビ初出演を果たす。2005年TOKYO MXの情報番組『5時に夢中!』のコメンテーターで登場した(2022年現在、月曜レギュラーで出演中)。2005年当時番組MCだった徳光正行が従弟のミッツ・マングローブからマツコについての話を聞いたことがあり、早急に代役を探していた番組スタッフに推薦したことでオファーに至った。
2009年、フジテレビで初の冠番組『マツコの部屋』が開始される。それまでは、マネジメントとタレント活動を一人で兼任していたが、ミッツの伯父である徳光和夫から「事務所には入った方がいい」との助言を受け、ナチュラルエイトに所属した。
以降、『マツコ&有吉の怒り新党』、『月曜から夜ふかし』、『アウト×デラックス』などのレギュラー番組が放送を開始。
2010年12月9日放送の米倉涼子主演のテレビ朝日系ドラマ「ナサケの女〜国税局査察官〜」でドラマ初出演。
2011年、ラジオ文化放送で冠番組『井筒とマツコ 禁断のラジオ』が開始した。
2012年4月、日本テレビ『三毛猫ホームズの推理』で連続ドラマ初出演を果たした。
2017年4月より、「怒り新党」に代わり『マツコ&有吉 かりそめ天国』がスタート。出演はマツコ、有吉弘行、久保田直子(テレビ朝日アナウンサー)。
2017年11月10日、体調不良により入院。三半規管にウイルスが入り、めまいやふらつきなどが発症。一人暮らしのため、大事を取って入院したとされる。同月13日の『5時に夢中!』の出演は欠席。16日、所属事務所が公式サイトを通じて回復を報告した。20日の『5時に夢中!』で、復帰後初の生放送出演。
2020年9月には10年間レギュラー出演してきたフジテレビ系『ホンマでっか!?TV』を卒業し、芸能界引退の準備である等の報道も一部でなされたが、本人は同年の時点ではテレビ出演について、「長居するつもりはないけれど、いまテレビがアタシに辞められたら収入的に厳しいというのならば、世話になったところが滅びる日まで付き合おうと思っています」と答えている。
なお、2021年4月からはTBS系列でホンマでっか!?TV以来となる明石家さんまとタッグを組んだバラエティ番組『週刊さんまとマツコ』が放送されている。
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