川澄 綾子(かわすみ あやこ、1976年3月30日 - )は、日本の女性声優、ナレーター、歌手。大沢事務所所属。東京都出身。
中学生の頃から役者になりたいと思っており、映画、舞台が好きであった。中学・高校時代はブラスバンド部、合唱部のピアノ伴奏を担当していたが、「自分を表現するのはピアノじゃない!」のような思いがあったという。高校時代にバラエティ番組『はなきんデータランド』の年末アニメスペシャルを見て声優に興味を持った。
高校2年生の時、進路を決めるのに迷っており、「役者になりたい。音大には行きたくない」と言って両親を騒然とさせていたという。猛反対され、「今まで音大目指してピアノを練習してきたのに、何を寝呆けたことを。大学を出たら好きなことをしていいが、それまではダメ」と言われ、「確かにそうだなあ」と思い、東邦音楽短期大学に進学。
1996年のSME声優オーディションで代々木アニメーション学院賞を受賞。同音楽短期大学卒業後、声優の勉強を始めて、1997年、TBS系アニメ『逮捕しちゃうぞ』第33話にて、婦警D役でアニメデビューを果たす。
その後、『RAVE』のエリー/リーシャ・バレンタイン、『雪の女王』のゲルダ、『Fateシリーズ』のセイバー、『のだめカンタービレ』の野田恵など数多くのメインキャラクターを演じている。
愛称は公募で決まった「あやちー」。その他では「綾ちゃん」、「綾ねぇ」 など幾つか存在している。小学生の時の呼び名は「あっちゃん」だった。
3歳よりピアノを習い始めており、ファーストアルバム『Primary』では、ヴォーカル5曲とインストゥルメンタル5曲全ての作詞・作曲を手がけた。当時、その才能に気付いた周囲は、専門的なピアノ教育を受けさせており、毎日2時間ピアノの練習、週2回はレッスンに通っていた。楽しかったのか正直覚えていないが、「自分でも将来はピアノの先生になるんだ」と思っていた。また『PIANO』では主演声優のみに留まらず、音楽スタッフとして作中BGMを数曲製作している。アニメ版オープニングテーマ『...to you』の作曲、演奏も行っている。『のだめカンタービレ』においても、主演声優のみならず、2007年2月に開催された「のだめオーケストラコンサート」にゲスト出演して、川澄が声を演じるのだめ(野田恵)が作詞・作曲した「おなら体操」の弾き語りを行っている。アニメ『のだめカンタービレ』オープニングテーマとして SUEMITSU & THE SUEMITH の『Allegro Cantabile e.p.』の、1曲目に収録されている「The Time "SUEMITSU" Met "NODAME"」は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章をバックサウンドに、『のだめカンタービレ』主人公の野田恵(演:川澄綾子)とのコラボレーションというユニークなトラックに仕上がっている。2007年2月21日発売の『「のだめオーケストラ」STORY!』のDisc2の1曲目にアニメ版のだめ役の川澄によるものが収録されている。
『星界の紋章』で、ラフィール役のオーディションは長期にわたり行われたがなかなか決定せず、100人以上の中から川澄が選ばれた。
TBSアニメフェスタ2010で出演回数ランキング1位で、TBSのアニメーションに多大な貢献をしたことを称えて感謝状と記念品が贈呈された。
近眼で普段はコンタクトレンズだが、稀に眼鏡を掛けた顔写真が雑誌やウェブサイトに掲載されている。
座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。
学生時代から『ジョジョの奇妙な冒険』のファンであり、東京で開催されたジョジョ展にはアニメ版の共演者である興津和幸、大川透らと一緒に来場した。
猫好きである。
料理好きで作るだけでなく、人に振る舞うのも楽しみだという。能登麻美子や生天目仁美、大原さやか など、多くの声優にも料理を教えている。
トマトが好物で「目が無い」という。
いわゆるギャルゲーに声をあてる一方で、自身もよくプレイするという。好きなミュージシャンはフリッパーズ・ギター、RADWIMPS。
スキューバダイビングのライセンスを取得しており、まとまった休みが取れた時は世界各国へ潜りに行く。
野球観戦が好き。きっかけは友人の親がヤクルトの株主で、定期的にチケットを分けてくれたこと。練習場で出待ちをして古田敦也選手と写真を撮ってもらったことがある。
食べられないものはメロン。嫌いな食べ物はあんこ
所属事務所の後輩である能登麻美子から慕われている。プライベートでも2人だけでカラオケや北海道などに旅行に行く事もある。また、同じ事務所であり同じく能登麻美子を慕う渡辺明乃とも親交が深く、渡辺の「よくまーたんを取り合っている仲です」というコメントにも応じていた。渡辺とはお互い猫好きであり、ねこあつめを勧められる。
千葉紗子は川澄のマンションによく出入りしていた時期があり、その当時は川澄曰く「両親より多く家に来てる」と語っていたほどである。また、特に生天目が川澄の家によく料理を食べに来るとのことで、食べたい料理をリクエストするほどであり、川澄宅で晩ご飯を食べよう企画では佐藤利奈と川澄宅を訪れた。釘宮理恵も仕事終わりに川澄の料理を食べに来る時があるとのことである。
『ゼーガペイン』で共演した花澤香菜は、アフレコ経験が浅かったため、現場では川澄から技術面でのアドバイスを受けた。のちに花澤が大沢事務所に移籍したこともあり、先輩後輩の関係となっている。アニメ『苺ましまろ』で共演した生天目仁美・千葉紗子・折笠富美子、前述の能登と『ましまろ会』という親睦会を結成して親交を深めた。
松岡由貴や伊藤静とも親交が深く、伊藤のブログに出たり食事に行くなどしている。
『まほろまてぃっく』や『この醜くも美しい世界』、『怪物王女』で姉妹役を演じた清水愛からは、プライベートでも「お姉ちゃん」と呼ばれ、慕われている。大浦冬華とも仲が良く、猫好き仲間であり、食事したりや旅行もするという。大原さやかからは、綾ちゃん、あやちーと呼ばれ、大原のブログ「さやかの業務日誌」では、度々名前が載る親しい間柄である。
保志総一朗、ゆかなとは声優としてデビューする以前から面識があり、中田譲治のことは「ジョーおじさん」と呼んで慕っている。
興津和幸とは『れでぃ×ばと!』、『ジョジョの奇妙な冒険』で興津が主人公、川澄がヒロイン役で共演しており、興津は『れでぃ×ばと!』の時は、当時は原作が完結していなかったため、アニメでも決着がつかず、『ジョジョの奇妙な冒険』で共演できたことが少し嬉しかったと語っている。
太字はメインキャラクター。
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