2022年のNFLは、2022年9月8日にNFL103回目のレギュラーシーズンとして開幕し、2023年2月12日にアリゾナ州グレンデールで開催される第57回スーパーボウルでNFLチャンピオンが決定したシーズンである。2020年シーズンから暫定名称を使用していたワシントン・フットボールチームが、このシーズンから「ワシントン・コマンダース」に改称した。
ルール変更
- ポストシーズンに限り、延長でコイントスで勝ったチームが最初の攻撃でタッチダウンを得たとしても試合を終了せず、相手チームにも攻撃権を与える(2021年シーズンまでは、タッチダウンでは試合が終了し、フィールドゴールを得た場合のみ相手チームにも攻撃権が与えられていた)。
日程
主な日程
シーズン全体の対戦日程は日本時間5月13日午前9時に発表された。
- ドラフト : 2022年4月28日から30日にかけてネバダ州ラスベガスで行われた。
- プレシーズンゲーム:各チーム3試合ずつ行われた。
- ホール・オブ・フェイム・ゲーム:8月4日にレイダースのホーム扱いとしてジャガーズを迎えて、NBCで放送された。
- 開幕戦:9月8日に第56回スーパーボウルを制覇したラムズのホームでビルズを迎えて開幕された。
- インターナショナルゲーム : 5月4日に先行して発表された(すべての試合で右側のチームがホーム扱いとなる)。
- 10月2日 ロンドン トッテナム・ホットスパー・スタジアム: バイキングスVS セインツ
- 10月9日 ロンドン トッテナム・ホットスパー・スタジアム:ジャイアンツVSパッカーズ
- 10月30日 ロンドン ウェンブリー・スタジアム: ブロンコスVSジャガーズ
- 11月13日 ミュンヘン アリアンツ・アレーナ: シーホークスVSバッカニアーズ
- 11月21日 メキシコシティ エスタディオ・アステカ: 49ers対カージナルス(マンデーナイトで開催)
- サンクスギビングデー :11月24日にカウボーイズ(ジャイアンツ戦)、ライオンズ(ビルズ戦)のホームゲームに加えてサンクスギビングナイトとしてペイトリオッツVSバイキングスがミネアポリスで開催された。
- サタデーゲーム:12月17日にミネアポリスでコルツVSバイキングス、クリーブランドでレイブンズVSブラウンズ、バッファローでドルフィンズVSビルズの3試合が行われ、2023年1月7日にはラスベガスでチーフスVSレイダース、ジャクソンビルでタイタンズVSジャガーズの2試合が開催された。
- クリスマスデー: 12月25日は第16週の日曜日にあたり、第16週はほとんどの試合が前日24日の土曜日に組まれた。(25日の開催は、真昼にマイアミガーデンズで行われるパッカーズVSドルフィンズ、夕方にイングルウッドで行われるブロンコスVSラムズ、サンデーナイトとしてグレンデールで行われるバッカニアーズVSカージナルスの3試合のみ)
- プレーオフ:レギュラーシーズンは2023年1月8日に終了し(サンデーナイトはプレーオフ進出の最後のチームが決まるグリーンベイのライオンズVSパッカーズ)、1月14日からプレーオフが開始された。カンファレンスチャンピオンシップはNFC(フィラデルフィアで49ers対イーグルス)が1月29日午後3時(ET)にFOXで、AFC(カンザスシティでベンガルズVSチーフス)が午後6時30分(ET)にCBSで放送されて行われた。第57回スーパーボウルは2月12日午後4時30分(MT)より、アリゾナ州グレンデールのステートファーム・スタジアムで開催され、全米ではFOXが生中継を行った。
- ザ・プロボウル・ゲームズ:2023年2月2日および5日、従来のリーグ対抗のアメリカンフットボールの試合であったプロボウルに代え、フラッグフットボールに焦点を当てたイベントとして運営された。
対戦カード決定方法
各チームの17試合の対戦相手はNFLの規則に基づき、前年度の成績や地区ごとのローテーションで自動的に決定される。
- 地区内とホーム&アウェイで総当り(2試合×3チーム、6試合)
- 同カンファレンス地区外の1地区と総当り(1試合×4チーム、4試合)
- 別カンファレンス1地区と総当り(1試合×4チーム、4試合)
- 同カンファレンス前年同順位チームの内、総当りで対戦しないチームと1試合対戦(1試合×2チーム、2試合)
- 2シーズン前に総当りで対戦した別カンファレンス地区の前年同順位チームと1試合対戦(1試合×1チーム、1試合)
:1度対戦 :2度対戦
主な日程変更
第11週のブラウンズVSビルズの開催地が猛吹雪のためバッファローからデトロイトに変更された。
第17週マンデーナイトのビルズVSベンガルズでベンガルズのティー・ヒギンスにタックルしたビルズのダマー・ハムリンがフィールド上に倒れ心停止となり危篤状態となったことから試合を中断、延期が検討された後、中止となった。これに伴い、AFCチャンピオンシップの対戦カードによってはホームアドバンテージではなく中立地開催の可能性があった(ビルズVSチーフスの場合は、カンザスシティではなくアトランタで開催)が、ビルズがディビジョナルプレーオフで敗退したため、通常のホームアドバンテージでの開催となった。
レギュラーシーズンの順位表
トーナメント表
受賞・記録
殿堂
- ダレル・リーヴィス
- デマーカス・ウェア
- ジョー・トーマス
- ロンデ・バーバー
- ザック・トーマス
- ケン・ライリー
- チャック・ハウリー
- ドン・コリエル
- ジョー・クレッコ
できごと
12月17日の試合でミネソタ・バイキングスはインディアナポリス・コルツ戦で0-33からオーバータイムの末、39-36で逆転勝利した。これまでのNFLの試合での最多得点差からの勝利は1993年1月3日にバッファロー・ビルズがヒューストン・オイラーズに32点差から逆転した試合であった。
前述のように第17週のバッファロー・ビルズ対シンシナティ・ベンガルズ戦が中止となったため、両チームは試合数が一つ少ないままでシーズンを終えることになった。どのチームのプレーオフ進出可否にも影響しなかったものの、ベンガルズの地区優勝が決定するなどシード権には影響が残ることとなった。その利益不利益を相殺するために、第18週およびプレーオフの結果によっては、AFCチャンピオンシップの開催地が中立地に変更される、あるいはワイルドカードの開催地をコイントスで決定する可能性が示された。結果としていずれの条件も成立しなかった。
プロボウル
脚注
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