朝日賞(あさひしょう)とは、朝日新聞社、並びに(公益)財団法人朝日新聞文化財団が創設した賞である。「人文や自然科学など、日本のさまざまな分野において傑出した業績をあげ、文化、社会の発展、向上に多大な貢献」をした個人または団体を顕彰する。
表彰は、学術・芸術などで傑出した業績を上げ、日本の文化・社会の発展に貢献された人物、または団体を表彰対象とし、毎年暦年制(1月-12月)の業績を対象として、全国の大学、各種研究機関、有識者らに対して贈賞候補者を推薦し、朝日新聞社長兼朝日新聞文化財団理事長を審査委員長とする選考委員会が審査するが、長年にわたる業績に対して賞を贈呈する場合もある。受賞者・団体にはブロンズ像トロフィーと副賞の賞金500万円が贈賞される。受賞者は例年5人前後。また、本賞の対象分野以外においても、長年にわたり国際的・社会的な貢献度が著しく、傑出した人物・団体に対しても、朝日新聞社内で審査をしたうえで「朝日特別賞」が贈られる場合もある。
1929年(昭和4年)に、朝日新聞創刊50周年を記念して創設された。当初は朝日文化賞といったが、1976年改名された。
戦後の一時期、表彰を「文化の部」「福祉の部」「体育の部」の3部門に分けていたが、1975年に「朝日賞」を総合表彰としたうえで、福祉の部は「朝日社会福祉賞」(主催・朝日新聞厚生文化事業団)、スポーツの部は「朝日体育賞(現・朝日スポーツ賞)」として独立させ、1992年に表彰母体を朝日新聞社本体から、財団法人(現・公益財団法人)朝日新聞文化財団に移管し今日に至る。なお年度受賞者を翌年の元日の朝日新聞朝刊に発表、表彰式はその月の下旬に大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞の贈呈式と合同して開催するため、受賞年度について混乱が生じることがある。
歴代の朝日賞受賞者からは、文化勲章やノーベル賞など、世界的な文化・学術賞を獲得する人物を多数輩出している。
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