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DAWN IN NIAGARA


DAWN IN NIAGARA


DAWN IN NIAGARA』(ドーン・イン・ナイアガラ)は、1986年6月1日発売されたCDボックス・セット『NIAGARA CD BOOK 1』の中の1枚として発表されたコンピレーション・アルバム。

解説

『NIAGARA CD BOOK I』のボーナス・ディスクとして収録された本作は「NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.4」として、ナイアガラ・レーベル設立以前の、プレ・ナイアガラとも呼べる時期の音源を集めたコンピレーション・アルバム。単独発売されず、ボックスのみの収録となった。

M-1∼4は1974年4月3日 (1974-04-03)、24日にニッポン放送第一スタジオで録音されたデモテープ。「夏の終りに」と「パレード」は1981年 (1981)リリースのアルバム『NIAGARA FALL STARS』に収録されていた楽曲で、本作にて初CD化となった。「夏の終りに」はイントロ前のカウントから収録されている。「パレード」は『NIAGARA FALL STARS』収録のものとは異なるステレオ・ミックスで、それぞれの楽器やコーラスがよりクリアに聴こえるようになった。イントロ前のカウントも入り、フェード・アウトも少しだけ長い。「指切り」「SHOW」も1983年5月 (1983-05)の山下達郎の番組、NHK-FM「サウンド・ストリート」でオンエアされたことがあるが、ここで初めて公式に発表された。「指切り」は大滝詠一が1972年 (1972)に発表したファースト・アルバム『大瀧詠一』収録曲のカヴァーで、シュガー・ベイブ独自のアイディアによるリズム・アレンジが新鮮である。「SHOW」は1973年12月17日 (1973-12-17)のシュガー・ベイブのファースト・コンサートのために作られた曲で、若々しい勢いに溢れた突き抜けるようなリード・ヴォーカルが素晴らしい。1974年4月 (1974-04)録音のデモ4曲がここに全貌を現したことになった。

M-5∼9は1973年9月21日 (1973-09-21)に東京・文京公会堂で行われたはっぴいえんどの解散コンサート“CITY—Last Time Around”でのココナツ・バンク(演奏)、シュガー・ベイブ(コーラス)と大滝詠一のライブ。ナイアガラの音楽活動はCMソング「サイダー'73」でスタートしたといえるが、演奏活動のデビューはこの9.21ライブ。大滝(大瀧)のプロデュース活動第一号はココナツ・バンクだったが、アルバム発売前に解散してしまい、本作に収録された曲だけが残されたもの。「日射病」「無頼横町」はライブ・アルバム『1973.9.21 SHOW BOAT 素晴しき船出』に収録されていたもの。後に伊藤銀次によって再録音され、アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』に収録された。「お早う眠り猫君」はアルバム『MORE NIAGARA FALL STARS』に既に収録済み。「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」は大滝の「空飛ぶくじら」「ウララカ」「サイダー'73」のメドレー。「ココナツ・ホリデー」はココナツ・バンクの「紙ひこうき」というインストゥルメンタルと大滝のCM曲「ココナツ・コーン」を繋いだ1曲。「ココナツ・コーン」の演奏はココナツ・バンクで、この曲がきっかけで“ごまのはえ”から“ココナツ・バンク”へとグループ名が変更された。曲のタイトルは銀行の休日という“バンク・ホリデー”からヒントを得て「ココナツ・ホリデイ」となったが、ナイアガラのポップ性がこの1曲に集約されている。「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」と「ココナツ・ホリデイ」はライブ・アルバム『ライブ!! はっぴいえんど』に既に収録済みとなっている。本作に収録された5曲で、“CITY-Last Time Around”でのナイアガラのステージが完全に再現された。

M-10∼13は1973年 (1973)にリリースされた、大滝プロデュース、ココナツ・バンク演奏による布谷文夫のソロ・アルバム『悲しき夏バテ』より収録。布谷も9.21ライブに出演しているが、演奏曲目が「冷たい女」でM-10と重複するので本作には未収録(ライブではM-7と8の間に歌われた)。そのライヴ・ヴァージョンはアルバム『MORE MORE NIAGARA FALL STARS』に既に収録済みとなっている。

収録曲

  1. 夏の終りに / シュガー・ベイブ  – (3:23)
    (山下)
  2. パレード / シュガー・ベイブ  – (4:07)
    (山下)
  3. 指切り / シュガー・ベイブ  – (3:10)
    (松本  – 大瀧)
  4. SHOW / シュガー・ベイブ  – (3:39)
    (山下)
  5. 日射病 / ココナツ・バンク  – (3:03)
    (伊藤銀次)
  6. 無頼横町 / ココナツ・バンク  – (3:08)
    (伊藤銀次)
  7. お早う眠り猫君 / ココナツ・バンク  – (2:27)
    (伊藤銀次)
  8. 空飛ぶ・ウララカ・サイダー / 大滝詠一  – (3:17)
    (松本 / 大瀧 / 伊藤アキラ  – 大瀧)
  9. ココナツ・ホリデイ / 大滝詠一  – (4:35)
    (伊藤銀次  – 大瀧)
  10. 冷たい女 / 布谷文夫  – (3:52)
    (千葉)
  11. 深南部牛追い唄 / 布谷文夫  – (5:00)
    (銀杏  – ジミー  – 多羅尾)
  12. 悲しき夏バテ / 布谷文夫  – (4:29)
    (布谷  – Anders  – Poncia)
  13. 台風13号 / 布谷文夫  – (4:28)
    (大瀧)

クレジット

  • Produced by EIICHI OHTAKI

リリース履歴

脚注

注釈

出典

書籍

その他


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: DAWN IN NIAGARA by Wikipedia (Historical)