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旗の台駅


旗の台駅


旗の台駅(はたのだいえき)は、東京都品川区旗の台二丁目にある、東急電鉄の駅である。

乗り入れ路線

大井町線と池上線が乗り入れており、相互の乗換が可能である。

  • 東急電鉄
    • 大井町線 - 駅番号「OM06
    • 池上線 - 駅番号「IK05

歴史

開業当初、当駅は目黒蒲田電鉄大井町線の東洗足駅と池上電気鉄道の旗ヶ岡駅に分かれており、乗換駅ではなかった。前者は現在より170メートル二子玉川寄り、後者は210メートル五反田寄りにあった。

  • 1927年(昭和2年)
    • 7月6日 - 目黒蒲田電鉄大井町線東洗足駅開業。
    • 8月28日 - 池上電気鉄道旗ヶ岡駅開業。
  • 1945年(昭和20年)5月 - 旗ヶ岡駅が空襲により全焼。
  • 1951年(昭和26年)
    • 3月1日 - 東洗足駅を旗の台駅と改称し、現在の位置に移設。
    • 5月1日 - 旗ヶ岡駅が旗の台駅と合併し、池上線駅設備を現在の位置に移設。
  • 2002年(平成14年)1月 - 当駅の改良工事に着手
  • 2005年(平成17年)
    • 7月11日 - 北口改札に隣接して設置されていた旗の台1号踏切道を廃止し、地下道に切り替え。
    • 11月27日 - 大井町線下り線が新設ホームに移転。
  • 2006年(平成18年)3月26日 - 大井町線上りホームを切り替え、島式ホームに一旦集約するとともに、北口改札を廃止。
  • 2007年(平成19年)5月27日 - 大井町線上りホームを池上線五反田寄りに移設。この同年月にバリアフリー化。
  • 2008年(平成20年)3月 - 当駅の改良工事が完成、急行待避施設使用開始。
  • 2009年(平成21年)11月30日 - 定期券うりばの営業を終了。
  • 2019年(令和元年)8月1日 - 池上線ホームにおいて木造駅舎の雰囲気を踏襲した「木になるリニューアル」が竣工。

駅名の由来

源頼信が平忠常追討(平忠常の乱)の際にこの地で旗揚げをして祠に戦勝を祈願したところ成就した故事による。この祠は後に旗岡八幡神社が祀られ、地名も荏原郡荏原町大字中延字旗ヶ岡で、池上電気鉄道開業時に設置された駅も「旗ヶ岡駅」だった。

「旗の台」は大井町線の「東洗足駅」と池上線の「旗ヶ岡駅」を統合した時に誕生した駅名であり、1965年の住居表示実施の際に地名も駅名に因んで「旗の台」と名付けられた。

2011年12月3日には統合・改称の60周年を記念して記念入場券が発売された。

駅構造

大井町線と池上線は立体交差しており、上部に大井町線の島式ホーム2面4線、下部に池上線の相対式ホーム2面2線のホームを有する。

駅は斜面にあり、大井町線ホームは二子玉川方はほぼ地平だが、大井町方が高架となっている。池上線ホームは斜面の下部に斜面に沿うように設置され、蒲田方で大井町線の高架をくぐっている。同線上下ホームと大井町線ホームはそれぞれエスカレーターとエレベーターで連絡している。乗り換えサインは、大井町線ホーム - 池上線五反田方面ホーム間が赤、大井町線ホーム - 池上線蒲田方面ホーム間が青で、エレベーターのドアや階段・エスカレーター入口外側に施している。

改札口は大井町線の高架下(池上線上りホーム蒲田方)に1か所と、池上線の上下ホーム五反田方に1か所ずつの計3か所が設置されている。

定期券うりばは、池上線五反田方面の駅舎の入口右側に設置されていたが、2009年11月30日をもって廃止された。

大井町線ホームは2008年3月28日に実施された急行運転開始に伴い、2面4線となった。改良後は3・6番線が待避線で4・5番線が本線となり、当駅に急行が停車して終日緩急接続が行われている。

池上線は隣の荏原中延駅が地上駅時代だった頃は五反田方に上下渡り線が設置されていた。これはかつて五反田 - 旗の台間で折り返し運転を行っていた頃の名残で、旗の台折り返し運用が廃止された後も渡り線は撤去されずに非常用設備として残り、運行障害などで旗の台 - 五反田間または旗の台 - 蒲田間が長時間抑止された際にこの渡り線を使用して折返し運転を行っていた。しかし荏原中延駅が1989年に地下駅化された際に撤去された。

のりば

※大井町線ホームは、4番線と5番線が主本線、3番線と6番線が待避線である。

駅改良工事

田園都市線の混雑を緩和するために大井町線に都心までのバイパスルートとしての機能を持たせる改良工事の一環として、当駅についても改良工事を施工した。2002年1月に着工。同線の急行運転のために当駅を急行待避可能な構造の2面4線とし、また併せてにエスカレーター・エレベーターを設置し、バリアフリー対応の構造とするものである。なお、大井町線改良工事当初は当駅の改良は含まれておらず、2000年の計画変更で新たに改良に含まれた経緯がある。2008年3月から供用を開始した。

2012年の改装によって、池上線ホームは大井町線との乗り換えがスムーズにできるように蒲田方に数メートル移動された。大井町線ホームについては急行の7両編成化のために延長工事が行われている。

2017年11月からは「木になるリニューアル」と呼ばれる改修に着手しており、先行して完了した戸越銀座駅に続いて木造のホーム改良が行われている。

リニューアル後の駅舎は、2021年度グッドデザイン賞を受賞した。鉄道建築協会の「鉄道建築協会賞、作品部門、2020年度入選」を受賞した。

1960年代の改良工事計画

改良工事の計画そのものはこれ以前の1960年代中頃にも存在しており、東京急行電鉄が発表していた当時の工事計画によると、当時の名称であった田園都市線(初代)と池上線の両線間に連絡線を設け、その連絡線にもホームを設置するものであった(この他素案段階では初代田園都市線と池上線の駅を大幅に移動して同一平面にする案もあった)。これは、当時都営地下鉄6号線(現・三田線)への直通運転計画が存在していたことに関連してのものであったが、その後の計画変更で直通運転計画は取り止めとなったため、この改良計画も中止となった。

改良工事前

かつての当駅は3・4番線も相対式ホームで、池上線ホーム1・2番線からの連絡階段は4番線と直結するのみであった。池上線から大井町線自由が丘・二子玉川方面(3番線)に向かうには一度4番線のホームを経由し、再び階段を上下する必要があり、バリアフリーにも全く対応していなかった。これらの問題点は駅改良により解消された。また、4番線の二子玉川寄りには北口改札も設置されていた。

利用状況

各線の2021年度の1日平均乗降人員は以下の通りである。

  • 大井町線 - 20,958人
  • 池上線 - 11,578人

大井町線の数値のみを見ると、単独駅かつ急行通過駅の尾山台駅、等々力駅よりも少ない。

  • 大井町線⇔池上線間の乗換人員を含んだ、2018年度の路線別1日平均乗降人員は以下の通りである。
    • 大井町線 - 77,661人 - 同線内では自由が丘駅、二子玉川駅、大井町駅、大岡山駅、溝の口駅に次ぐ第6位。
    • 池上線 - 66,644人 - 同線内では五反田駅、蒲田駅に次ぐ第3位。

年度別1日平均乗降人員

近年の1日平均乗降人員は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員(1920年代 - 1930年代)

1日平均乗車人員は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員(1956年 - 2000年)

年度別1日平均乗車人員(2001年以降)

備考

駅周辺

郵便局 ・ 金融機関

  • 品川旗の台郵便局

教育機関

  • 昭和大学旗の台キャンパス
  • 昭和大学医学部附属看護専門学校
  • 香蘭女学校中等科・高等科
  • 文教大学付属中学校・高等学校、文教大学付属幼稚園(学校法人文教大学学園)
  • 品川区立荏原第五中学校
  • 品川区立旗台小学校
  • 品川区立清水台小学校
  • 品川区立第二延山小学校

主な病院

  • 昭和大学病院
  • 昭和大学病院附属東病院
Collection James Bond 007

ギャラリー

隣の駅

東急電鉄
大井町線
急行
大井町駅 (OM01) - 旗の台駅 (OM06) - 大岡山駅 (OM08)
各駅停車(二子新地・高津は通過)・各駅停車(二子新地・高津に停車)
荏原町駅 (OM05) - 旗の台駅 (OM06) - 北千束駅 (OM07)
池上線
荏原中延駅 (IK04) - 旗の台駅 (IK05) - 長原駅 (IK06)

脚注

出典

私鉄の1日平均利用客数
私鉄・地下鉄の統計データ
東京府統計書
東京都統計年鑑

参考文献

  • 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669。 
  • 宮田道一、広岡友紀『東急電鉄まるごと探見』JTBパブリッシング、2014年。 

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

  • 旗の台駅(各駅情報) - 東急電鉄
  • 旗の台駅改良工事のあらまし(東急電鉄)(インターネットアーカイブ・2007年時点の版)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 旗の台駅 by Wikipedia (Historical)


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