南知多ビーチランド(みなみちたビーチランド)は、愛知県知多郡美浜町の伊勢湾奥田海岸沿いにある総合海浜公園・レジャー施設である。水族園と海辺ゾーン、遊園地で構成される。
名古屋鉄道(名鉄)知多新線の全線開業に伴う沿線開発の一環として、1980年に名鉄によって開設された。名鉄の1999年3月期連結決算での230億円の赤字損失計上により、リストラの一環で、沿線の阿久比スポーツ村(同年経営撤退)・内海フォレストパーク(2003年閉鎖済み)と合わせて2001年を目処に閉鎖が検討されたが地元の反発が強く、同年9月15日に撤回され、名鉄直営が維持された。2003年10月から名鉄の合理化策により新設子会社の名鉄インプレスに移管させて運営している。
水族園では2003年頃からセイウチ・アザラシ・アシカ・イルカなどの海獣やペンギンと“ふれあい体験”ができる参加費無料のプログラムを数多く用意しており、“ふれあい日本一”を掲げている。2006年3月にはおもちゃ王国と提携し、既存の遊園地を刷新して「南知多おもちゃ王国」を開業。同時期に2階建ての「SEA SIDE VIEW」を水族園側のおもちゃ王国入口に新設した。1階におもちゃ王国の玩具店・2階に展望レストランカフェ「ザ・ビーチ」がある。
春から秋のシーズンにかけては4人以上のグループであれば食材・機材が用意されたバーベキューが楽しめる。また、おもちゃ王国の傍に位置する奥田海岸の「海辺ゾーン」は夏季限定で出入り口が有り、潮干狩り・海水浴が可能である(館外からも奥田海岸へ向かえる)。
2010年(平成22年)4月29日に開業30周年を迎えた。これに合わせて同年2-3月にイルカショープールのプールサイドを拡張し、観客席に近づけさせる等の改修工事を実施した。同年6月5日には名古屋鉄道営業部が企画した2000系による団体専用列車『南知多ビーチランド30周年記念号』(金山駅→知多奥田駅・内海駅間、復路は『知多新線全線開業30周年記念号』となる)が運行されると共に、「南知多ビーチランド30周年記念SFトランパスカード」が名鉄主要駅の券売機で発売された。
イルカの「プリン」は、1993年1月27日の南知多ビーチランド産(メス)である。父ハナゴンドウ(「ネオ」)、母ハンドウイルカ(「ローラ」)の交雑種。体長2m74cm、体重269Kg。交雑種イルカ飼育日数記録の世界一とされる個体である。
2013年1月には、「プリン」の記録はギネス世界記録に申請されていると日本テレビが伝え、美浜町の山下治夫町長(当時)からは20歳を記念した特別住民票を贈呈された。
かつては名鉄で使用された車両(モ852-ク2352、モ3501-ク2501、モ583、デキ201)が園内で静態保存され、前記4両は食堂として利用されていた。しかし海辺に近いために車体の傷みが進み、解体された。
施設名から間違えられやすいが、南知多町ではなくその隣の美浜町に存在する。
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