安八郡(あんぱちぐん)は、岐阜県(美濃国)の郡。
人口41,161人、面積59.27km²、人口密度694人/km²。(2024年5月1日、推計人口)
以下の3町を含む。
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、以下の区域にあたる。
『日本書紀』壬申紀に、安八磨郡(あはちまのこおり)として現れる。この時期の評を書紀は郡に書き改めているので、当時の呼び名は安八磨評である。672年の安八磨郡には大海人皇子(後の天武天皇)の湯沐令として多品治がおり、郡全体が大海人皇子の湯沐邑だったと考えられる。壬申の乱では皇子のために真っ先に兵を挙げた。
大宝2年(702年)の戸籍には味蜂間郡のものがあり、これも同じ郡を指す。その戸籍にある味蜂間郡の春部里は、後の池田郡の春日とみられ、古い味蜂間郡(安八磨郡)は後の池田郡をもあわせた領域だったと推測される。10世紀の和名類聚抄成立までに池田郡が分離した。安八の語は無限大の安らぎを意味するものである。
「あんぱちぐん」と呼ばれるようになったのは明治以降といわれている。
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