大阪港駅(おおさかこうえき)は、大阪府大阪市港区築港三丁目にある、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 中央線の駅。駅番号はC11。
縦書式の駅名標には「天保山」という副駅名が印字されているほか、車内自動放送でも「次は、大阪港、大阪港、天保山」と案内される。
歴史
付近は大阪港築港の先陣を切って完成した地区であり、江戸以来の川沿いの船着き場に代わり国内外へ向かう大型商船の桟橋として栄えた。大阪市電の第一期路線である大阪市電築港線の終点・大阪港電停は大桟橋(現在の中央突堤)手前にあり、現在の大阪港駅のある築港交差点には、大阪市電築港線と大阪市電築港北海岸通線(天保山桟橋から)の合流点である三条通四丁目電停があった。この電停は1960年(昭和35年)8月1日、地下鉄建設のため運休し、そのまま廃止されている。
年表
- 1961年(昭和36年)12月11日:大阪市営地下鉄4号線(現在のOsaka Metro中央線)の当駅 - 弁天町駅間の開通と同時に開業。
- 1997年(平成9年)12月18日:OTSテクノポート線の当駅 - コスモスクエア間が開業し、相互直通運転の境界駅となる。ただし乗務員の交代はなかった(テクノポート線も交通局の乗務員が運転)。
- 2005年(平成17年)7月1日:OTSの鉄道事業が大阪市交通局に譲渡(線路のみOTSが管理)されたことで大阪市営地下鉄の駅に一本化、大阪市営地下鉄中央線の中間駅となる。
- 2018年(平成30年)4月1日:大阪市交通局の民営化により、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の駅となる。
駅構造
島式1面2線ホームを持つ高架駅である。改札・コンコースは2階、ホームは3階にある。改札口は東西1か所ずつ。
のりば
※終着駅時代は両方のホームから長田方面行電車が発車していた。そのため、朝潮橋寄りにシーサスクロッシングがあったが、延長後に分岐器が交換され、現在は片渡りの非常渡り線に格下げされている。
利用状況
2020年11月10日の1日乗降人員は14,462人(乗車人員:7,256人、降車人員:7,206人)である。中央線では最も少ない。
駅周辺
- 観光施設など
- 天保山ハーバービレッジ
- 海遊館
- 天保山大観覧車
- 大阪文化館・天保山
- 天保山マーケットプレース
- ホテルシーガルてんぽーざん大阪
- マーメイド広場
- 天保山公園
- 築港南公園
- 港住吉神社
- 釈迦院
- 旧住友倉庫築港赤レンガ倉庫
- 学校・病院・官公庁
- 大阪市立築港中学校
- 大阪市立築港小学校
- 船員保険 大阪健康管理センター
- 港築港郵便局
- 大阪港湾合同庁舎
- 大阪水上警察署
- 大阪市水上消防署
- 天保山第五コーポ(みなと遊園跡地)
- 道路・渡船場
- 天保山渡船場
- 海遊館西はとば
- 天保山大橋
- 海岸通
- 国道172号(みなと通)
- その他
- 辰巳商会ビル(辰巳商会本社・深田サルベージ建設本社)
バス路線
最寄停留所は地下鉄大阪港および築港一丁目となる。以下の路線が乗り入れ、大阪シティバスにより運行されている。
- 51号系統:弁天町駅前・ドーム前千代崎行(ドーム前千代崎行は引き続き98号系統大正区役所前行として運行) / 天保山行
- 60号系統:なんば行 / 天保山行
- 72号系統:天保山行 / 鶴町四丁目行
- 88号系統:大阪駅前行 / 天保山行
備考
- 廃止された大阪環状線の貨物支線(大阪臨港線)にも1984年まで同じ表記の貨物駅(大阪港駅、おおさかみなとえき)があった。
隣の駅
- 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
- 中央線
- コスモスクエア駅 (C10) - 大阪港駅 (C11) - 朝潮橋駅 (C12) ( ) 内は駅番号を示す。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 大阪港駅 - Osaka Metro
- あなたの駅前物語 大阪港駅(大阪府) - テレビ朝日
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