『コメットさん』は、国際放映制作の特撮テレビドラマ、および主人公である魔法使いの名称。本項目ではテレビドラマ(以下、テレビシリーズ)の他、漫画版や小説版などの派生作品についても併せて取り扱うものとする。
概要
- 第1期:1967年7月3日 - 1968年12月30日(全79話)、九重佑三子主演
- 第2期:1978年6月12日 - 1979年9月24日(全68話)、大場久美子主演
全部で2期制作されたテレビシリーズは、いずれも毎週月曜19時30分 - 20時(JST)に、放送当時TBSの同時間帯に設けられていた「ブラザー劇場」にて放送された。
ストーリーの展開は下記に示した各期それぞれに異なるが、宇宙のかなたからやってきたヒロイン・コメットが地球に降り立って、「地球での困りごとを魔法を使って解決していこう」というコンセプトは共通である。アメリカ映画『メリーポピンズ』がヒントとされている。
魔法にはバトンを使用する、お手伝いさんとして住み込んでいる、歌が重視されている、そしてそれぞれ住み込んでいる家庭の父親または母親が歌う点も共通している。
第1期 (1967年)
ブラザー劇場の5作目として、九重佑三子主演で初めてドラマ化された。ビデオなどでは後述の大場版との区別のため『九重佑三子のコメットさん』と表記されることもある。
第1話 - 第19話はモノクロ、第20話からカラー制作になった。また、第49話より主人公が住み込んでいる家庭の両親役(職業、家とも変更)が変更(子ども役2人は続投)され、これをもって前期と後期に区分される。後年の地上波(主にTBS)での再放送はもっぱらカラー版のみで、長らく全話の再放送はされていなかったが、1990年代にはキッズステーションにて、2000年代にはチャンネルNECOにて再放送された。
第1回週刊TVガイド賞(現・テレビ大賞)最優秀バラエティ喜劇番組賞など数々受賞。日本以上にメキシコで根強いファンが多く、幼いころにこれを観て影響を受けた映画監督もいる。ギレルモ・デル・トロは、第75話を基に1992年に『クロノス』を制作し、翌年のカンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリを受賞した。またアルフォンソ・キュアロンは、1991年に制作した『最も危険な愛し方』に登場する日本人の役名に、本作品の住み込み先の家庭の子どもの役名を使用していた。
こうした事情から、「九重佑三子は、メキシコで最も有名な日本人」といわれるほどであり、2018年9月8日に放送された「陸海空 地球征服するなんて」(テレビ朝日)において、「あなたの知っている日本人は?」とメキシコの26ヵ所で1,000人に調査したところ、37票で3位にランキングされたことで改めて立証された。
本作品の特徴として、アニメと実写の合成パートもある。アニメ部分(校長先生やオープニングなど)は、当時東京ムービー(Aプロダクション)に在籍していた芝山努、椛島義夫が手がけていた。また、人形アニメの多用も特筆される。人形アニメートは当分野の第一人者である、真賀里文子が担当している。アニメ部分はモノクロ版とカラー版では、冒頭のコメットのいたずら(流星を大砲で飛ばす→モニュメントを天馬で壊す)、校長の「いたずらしてはいかんとあれほどいっていたのに!!」の台詞場面(コメットの目前で言う→コメットの場所に移動しながら言う)、OPでの星への落書き(ロケット自身で落書き→バトンの魔法で落書き)など、様々な点で相違点がある。さらにカラー版では第49話より、校長先生のキャラが「ラッキョウ顔で柄パンツを着用」から「丸顔でマントを着用」に変更されたため、冒頭場面は校長キャラと「天馬が壊したモニュメント」を変更した。
子供の視点(いたずらや学校のことなど)がドラマの中心となっており、主人公であるコメット自身も、校長からイタズラっ子として扱われている。ベータ星から地球へ追放されたのも、いたずらを戒めるためという理由付けがなされている。ベータン(第14話より最終話)、コメットの祖母(第35話より第44話)がレギュラーである点も特徴である。
主題歌(の一部)は寺山修司作詞・湯浅譲二作曲だが、その冒頭部では湯浅がメシアンより影響を受け、自身の初期作品『内触覚的宇宙』などでも多用した移調の限られた旋法第2番が用いられている。
放送終了後の展開
放送開始から40年を迎えた2007年7月6日 - 8日には、「『コメットさん』生誕40周年記念展」が番組のロケ地としても使用された、世田谷区の東京厚生年金スポーツセンター・ウェルサンピア東京(現・世田谷区立大蔵第二運動場)で開催された。ファン主催ながら国際放映の許可や関係者の協力も得て、ベータン実物人形を初め様々な秘蔵資料を展示。九重佑三子(コメット役)、芦野宏(順一郎役)、川田勝明、山際永三、香月敏郎、吉原幸栄、大野武雄、築地米三郎、真賀里文子などスタッフ・キャストも多数訪れ、大盛況であった。
2013年7月には、日本映画専門チャンネルの特別企画・『特撮国宝』(全6回放送)の第2回「真賀里文子」の放送作品に選ばれ、第14話・第20話が放送された(同時放送作品は「くるみ割り人形」)。ゲストとして、真賀里がベータン人形を連れて登場。企画監修・司会を務める樋口真嗣に制作秘話を披露した。また、樋口デザインのオリジナルベータンTシャツ100名プレゼントに対して1000名以上の応募があり、1967年の放送当時に行った非売品ベータン人形100名プレゼント以来の人気を博した。
放送開始50周年に当たる2017年には、7月22日に「『コメットさん』生誕50周年記念祭」が、翌23日に「秘密だワッショイ『コメットさん』16ミリフィルム秘密試写会」が、神戸市長田区内で開催された(22日は新長田勤労市民センター、23日は神戸映画資料館にて開催)。前述の生誕40周年記念展同様にファン主催ながらも、同様に国際放映の許可やブラザー工業などの協力も得たイベントであり、ベータン実物人形はもちろん過去最大級の秘蔵資料を展示。両日のメインゲストに山際永三監督を迎えた他、初日はスペシャルゲストに九重佑三子(コメット役)、サプライズゲストに河島明人(浩二役)が登場して、両名は山際監督と数十年ぶりに対面。さらに八木光生(星の校長先生の声)もビデオレターを寄せている。
2018年12月28日には、「コメットさん50周年同窓会」が原宿駅前の南国酒家迎賓館で開催された。前述の各イベントと同様にファン主催であり、50年前に打上げパーティーをした店に、スタッフ・キャスト・遺族など30名以上が再結集。参加者は、九重佑三子(コメット役)、西崎緑(ミドリ役)、田中春美、湯浅譲二、山際永三、香月敏郎、佐藤重直、中山和記。遺族では、佐々木守、芦野宏、中川信夫、築地米三郎。ほか同伴者、国際放映、主催ボランティア、ベータン実物人形など参加。マイク回し(各自一言)、テーブル対抗クイズ(賞品付)、八木光生による星の校長先生の新録短編アニメ、全79話の名場面集、香月監督誕生日祝、40周年記念展映像(築地米三郎、吉原幸栄、芦野宏ほか)、珍品インタビュー(蔵忠芳、梅村幹比古、橋本洋二、佐々木守、吉原幸栄、市川森一ら)再生など趣向を凝らし、大好評を博した。
スタッフ
- プロデューサー:梅村幹比古(国際放映)、橋本洋二
- 原画:横山光輝
- 音楽:湯浅譲二、田代雅士
- 特撮:築地米三郎
- 動画:東京ムービー、長浜忠夫
- 作画:Aプロダクション、芝山努、椛島義夫
- 人形アニメーション:マガリたけお
- 人形作製:小室一郎
- 撮影:大森二郎、秋元茂
- 照明:上村一雄、矢口明
- 美術:小汲明
- 編集:池月正
- 録音:坂田通俊
- デザイナー:桂由美
- 助監督:川島啓志、佐藤重直、香月敏郎、今村明男
- 製作担当:大場正弘
- 衣裳:鈴屋
- 舞台装置:美建興業
- 現像:TBS映画社、東洋現像所
- 協力:エヌ・エー・シー
キャスト
- コメットさん:九重佑三子
- 河越順一郎:芦野宏(第1話 - 第48話)
- 石原三郎:伊丹十三(第49話 - 第79話)
- 武:蔵忠芳
- 浩二:河島明人
- ミドリ:西崎緑
- コメットさんの祖母:原ひさ子
- 河越竜子:馬渕晴子(第1話 - 第48話)
- 石原スミ子:坂本スミ子(第49話 - 第79話)
- 武の担任教師 :柳生博
- ベータンの声:朝井ゆかり(第14話 - 第63話)、千々松幸子(第64話 - 第79話)
- 星の校長先生の声:八木光生
主題歌
- 「コメットさん」
- 作詞:寺山修司、作曲:湯浅譲二、歌:九重佑三子
- 「コメットさんが来てからは」
- 作詞:寺山修司、作曲:湯浅譲二、歌:芦野宏
- 「コメットさん」
- 作詞:川崎洋、作曲:中村八大、歌:九重佑三子
放送リスト
放送局
同時ネット
(特記以外TBS系)
- TBS
- 北海道放送
- 岩手放送
- 秋田放送(日本テレビ系)
- 東北放送
- 福島テレビ
- 新潟放送
- 北陸放送
- 福井放送
- 山梨放送(日本テレビ系)
- 信越放送
- 静岡放送
- 中部日本放送
- 朝日放送
- 山陰放送
- 山陽放送
- 中国放送
- 四国放送(日本テレビ系)
- 南海放送(日本テレビ系)
- RKB毎日放送
- 長崎放送
- 熊本放送
- 大分放送
- 宮崎放送
- 南日本放送
- 琉球放送
時差ネット
(いずれも日本テレビ系)
- 青森放送:土曜 13:15 - 13:45
- 山形放送:水曜 17:30 - 18:00
- 北日本放送:土曜 18:15 - 18:45
- 日本海テレビ
- 山口放送
- 高知放送
漫画版
漫画版は、横山光輝によって「週刊マーガレット」に連載され、第1期の放送開始に先行して1967年第28号(6月10日発売)より連載を開始。第50号(11月11日発売)まで全23回が掲載された(各回扉込15頁)。あくまでも本作品の「原作」ではなく「原画」であるために、毎回の扉ページには「(C)TBS1967」の表記が明示されていた。第23回には「第1部おわり」とあるが、第2部は漫画としてではなく後述の小説版として制作された。作画担当の横山にとって、最後に描いた連載少女漫画となったことでも知られている。
長年、単行本化がされていなかったが、2005年5月に講談社より「原作完全版」として初出版され、2006年7月には文庫版も出版されている。
- 『原作完全版 コメットさん』(2005年5月23日発売)ISBN 978-4-06-364622-1
- 講談社漫画文庫『原作完全版 コメットさん』(2006年7月28日発売)ISBN 978-4-06-370308-5
また、2009年1月に講談社より出版された「KODANSHA Official File Magazine 横山光輝プレミアム・マガジン」の VOL.6にて、魔法使いサリーとともにメインで特集された。
小説版
「ユーモアテレビ小説 コメットさん」のタイトルで、「週刊マーガレット」1968年第2号(前年12月16日発売)~第19号(4月20日発売)まで全18回連載された(各回5頁、第6話と第7話のみ4頁)。挿し絵は阪田希美子が担当した。漫画版と同様に、同作品でも毎回「(C)TBS1967」の表記が明示されている。
映像ソフト
- ビデオ(VHS)は、1985年10月10日に『九重佑三子のコメットさん』(発売元:ジャパンホームビデオ、第1話・第28話・第63話収録)が、2000年4月17日に『懐かしのTVシリーズ傑作選 初回と最終回 九重佑三子のコメットさん』(発売:げんごろう・販売:セブンエイト、第1話・第20話・第79話収録)がそれぞれ発売された。
- DVDは、2014年3月から4月ににかけて『昭和の名作ライブラリー 第18集 九重佑三子のコメットさん HDリマスターDVD-BOX』(発売:ベストフィールド・販売:TCエンタテインメント、全2巻、各巻4枚組)が、発売元の創立10周年記念企画として発売された。テレビシリーズ全話の初ソフト化であり、Part1は第1話~第40話、Part2は第41話~第79話を収録。
- Blu-rayは、2023年9月29日に『昭和の名作ライブラリー 第123集 九重佑三子のコメットさん Blu-ray』(発売:ベストフィールド・販売:TCエンタテインメント、全1巻、3枚組)が、発売元の創立20周年記念企画の第7弾として発売された。
第2期 (1978年)
「ブラザー劇場」の第19作目(最終作)として、大場久美子を主演に据えた第1期のリメイク作品。ビデオなどではこちらも前述の九重版との区別のため、『大場久美子のコメットさん』と表記されることもある。
第2期は、コメットの視点からドラマが描かれる。乙女座の女の子・コメットは、星の学校の卒業試験として行われる研修旅行で、「滞在先に選んだ星で『一番美しいもの』(花、宝石、音楽、そして愛など)を探すこと」という課題のため、UFOに乗って地球にやって来た。そして、沢野家の家政婦として働きながら、時にはバトンで魔法を使って、UFOや「星のお母さん」から暗黙の叱咤や激励を受けつつ、人間同士の触れ合いの中で「美しいもの」(様々な愛の形)を見つけていく 。多くの回で特撮ヒーロー物の主役級がゲストとして登場し、新曲のリリースに合わせて大場の曲が挿入歌に使用される。
特撮に関しては、旧作のようなセルアニメ合成や人形アニメの使用などは行われておらず、光学合成による特撮が多く用いられている。放送局であるTBSの意向から、前番組である『刑事犬カール』からカール号のカメオ出演や、同局にて放送されていた「ウルトラシリーズ」から、セブン、タロウ、レオの出演があった。これらウルトラ戦士との共演は、脚本の阿井文瓶が本作品にも第2期より参加していたことや、国際放映が当時円谷プロダクションと撮影や事業面で協力関係が深かったことなどの経緯から実現した。厳密なウルトラシリーズの設定までは共有されていないが、ウルトラマンレオことおゝとりゲンはオリジナルキャストである真夏竜が出演し、『レオ』でのゲンと同一人物として描かれていた。
2012年3月に開催された第4回沖縄国際映画祭にて、特別上映の「リスペクト上映・リスペクトヒーロー&ヒロイン」の上映作品に『ウルトラマンタロウ』や『仮面ライダーV3』とともに選ばれ、第1話・第22話・第43話・第68話が上映された。その理由として、
- 1.初代(第1期)を尊重し、その原作の世界観を継承(初回脚本はともに佐々木守)しながらも、今なお初代にも負けず劣らぬ支持を集めている
- 2.番組放映後、作品に感化されて制作されたテレビシリーズが数多い
が挙げられた。
キャスト(第2期)
- コメットさん:大場久美子
- 乙女座にある「星の学校」の生徒「星娘」で、学校の卒業試験のため、研修留学生としてUFOに乗って地球にやって来た少女。バトンを使い様々な魔法を使う。「記憶喪失の少女」として沢野家に住み込みのお手伝いとなり、「地球で一番美しい物」=「愛」を探す。ひどい音痴(第1話)だったが、すぐ歌を歌えるようになった(第2話)。純情で惚れっぽい。ミシンでの刺しゅう(第17話)、編み機での編み物(第29話)、テニス(第22話)、羽根つき(第30話)、木登り(第43話)が得意だが、水中での泳ぎ(第5話)とカエル(第2話)は苦手。なお、父親は第二次宇宙大戦で戦死している(第44話)ため、不在に寂しさを感じることがある。
- ウルトラ兄弟とは親交があり、ウルトラセブンは親友(第17話)、ウルトラマンタロウが初恋の相手(第43話)で、ウルトラサインも読めてウルトラマンレオとは地球で知り合っている(第63話)。
- 沢野公平:五十嵐喜芳
- 自宅で音楽教室「サワノ音楽教室」を営み、全国各地に公演へ出かける声楽家。教え子は数多く、各方面で活躍している。コメットを沢野家の住み込みのお手伝いとして下宿させて、妻の佐和子ともども親代わりを自認している。コメットの結婚話には前向きだが、芸能デビューやコンテスト出場には反対する。ピアノ伴奏つき独唱で、みんなを慰め励ます。実は猫アレルギー(第55話)。
- 沢野佐和子:真屋順子
- 自宅で「沢野歯科医院」(「沢野デンタルクリニック」と書かれた看板もある)を開業している歯科医師。コメットが奥歯に隠したUFO(アダムスキー型)を珍しい虫歯と勘違いして抜き取り、研究資料として保管している。夫が不在がちのため、子どもたちには厳しい。最終話で妊娠がわかる。
- 沢野準平:西川和孝
- 沢野家の長男。コメットの魔法を見ても科学的に考えて納得しようとする性格(第4話)。泉小学校に通い(第31話)、城北学園の受験を控えるも成績が足らない(第48話)。父とは違い歌が下手(第54話)。だが、スポーツの実況が得意(第22話等)。
- 沢野強:佐藤健一
- 沢野家の次男。初期は兄と共にコメットにいたずらをしかけていた。舌足らずにもかかわらず、父ゆずりの歌唱力がある(第54話)。
- 花村洋子:木内みどり
- 沢野家の隣の家の奥さん。初期はコメットの秘密を探ろうとしていた。弟の哲夫(大和田獏)はカメラマンで旧姓は山川(第13話)。恩人に頼まれて画家をしている娘を下宿させ(第39話)、家には宮本武蔵の画(のレプリカ)を所蔵する(第66話)など文化的な家柄だが、噂好きで毎回ハイテンションで沢野家に来てはコメットの恋話や騒動を大きくする。夫の武夫(名古屋章)が貿易商社勤務で海外に単身駐在中(エジプト、のちローマ)のため、よく寂しがる。
- 花村ゆかり:松下実加
- 花村家の娘。強とは同級生で、よく沢野家の兄弟と一緒に行動する。最初のころは、父の不在に寂しさを感じていたが、じきに、母の大騒ぎをたしなめ寂しさをなぐさめることが多くなる。
- 江藤三吉:福崎和広
- 公平の指導を受けて歌手を目指す青年。山梨出身(第37話)で、典子という妹(第49話)と三平という従弟(第56話)がいる。山路クリーニング店に勤めるが(第65話)、初期にはラーメン店、酒店、新聞店など様々な店で配達のアルバイトをしながら登場している。コメットを想ってよく助けるが、終盤まで恋愛の対象外(あくまで楽友)だった。第67話でコメットの心をつかむも最終回で突然去られてしまい、一人夜空でコメットとの再会を待ち望む。なお、福崎は前作の第54話に出演している。
- 若杉明:森島一夫
- 名犬カール号の飼い主で、カールとともに登場することが多い。スイミングクラブのコーチもしている。両親を早くに亡しており(第5話)、若いころに新劇女優だった祖母のたつ(賀原夏子)と2人で暮らしている。
- ミヨちゃん:今野弘子
- 歯科医院の看護婦。初期はチーちゃんと共にコメットに意地悪をしていた。給料のほとんどを3人の妹の学費に充てており、歯科医と婚約するも挙式は岩手の妹が結婚するまで延期した(第47話)。
- チーちゃん:山口千枝
- 歯科医院の看護婦。第17話で2か月後に次郎(時本武)との結婚が決まり、第27話で退職する。なお、本名は「チエコ」。
- 良子さん:多田千香
- 第27話でチーちゃんの代わりに来た歯科医院の看護婦。関西出身のため、倹約家で関西弁で話す。「さん」で呼ばれるが、ミヨちゃんのことは「先輩」と呼ぶ(第48話)。
- 名犬カール号:クラッフォー・オブ・ツカサドール(通称:ジル)
- 明の家で飼われているジャーマンシェパード。コメットが地球に降り立った時に最初に出会った地球の生物(オープニング映像)。
- 星のお母さん:小山明子
- 星空に浮かび黙示でコメットを導き、時折その魔力を封じる(バトンを空回りさせるのがほとんどだが、第35話ではバトンを取り上げたことがある)。夫が戦死したため、1人でコメットを育てた。作法教授(第32話)。空に見える人もいるが(第39話)、第51話では降臨しても見えず、沢野家だけ姿を現し佐和子に声をかけた。コメットがペンダントを少女に与えた際は、新しいペンダントを授けている(第57話)。最終話ではコメットを連れ戻しに降臨し、佐和子に変身する。
- ナレーター:石毛恭子(オープニング映像・第5話まで)
スタッフ(第2期)
- プロデューサー:神谷吉彦、山本典助
- 原案:佐々木守
- 音楽:平尾昌晃、音楽担当:萩原哲晶
- タイトル原画:牧美也子
- 撮影:森隆吉
- 照明:金井道朗
- 録音:宮入勝
- 美術:筒井増男、儘田敏雄、金子幸雄
- 助監督:高坂勉、岩原直樹
- 製作主任:川嶋富雄
- 編集:清水邦夫
- 選曲:小原孝司
- 整音:渋谷明憲
- 効果:沢田効果
- 舞台装置:美建興業、高津装飾美術
- 歯科設備:タカラベルモント
- 合成技術:デン・フィルム・エフェクト
- 操演:沼里企画
- 美粧:川口かつら
- 衣裳:京都衣裳、SUZUYA
- 現像:東京現像所
- 協力:須藤警察犬訓練所
主題歌(第2期)
- 「キラキラ星あげる」
- 作詞:伊藤アキラ、作曲:平尾昌晃、編曲:萩田光雄、歌:大場久美子
- 開始当初(第5話まで)は、歌詞のないインストゥルメンタル版を使用。また、『週刊現代』2020年5月2日・9日合併号の「僕らの『ドラマ主題歌』ベスト30を決めよう」で12位にランキングされた。
挿入歌(第2期)
- 「愛をみつけて」
- 作詞:伊藤アキラ、作曲:平尾昌晃、編曲:萩田光雄、歌:大場久美子
放送リスト(第2期)
放送局(第2期)
- TBS(制作局):月曜 19:30 - 20:00
- 岩手放送:月曜 19:30 - 20:00
- 山形放送:水曜 17:30 - 18:00
- 東北放送:月曜 19:30 - 20:00
- 福島テレビ:月曜 19:30 - 20:00
- 新潟放送:月曜 19:30 - 20:00
- 信越放送:月曜 19:30 - 20:00
- 北日本放送:土曜 17:30 - 18:00(1978年6月24日放送開始)
- 北陸放送:月曜 19:30 - 20:00
- 福井放送:月曜 19:30 - 20:00
- 山陽放送:月曜 19:30 - 20:00
- 中国放送:月曜 19:30 - 20:00
- 南海放送:月曜 19:30 - 20:00
- 大分放送:月曜 19:30 - 20:00
映像ソフト(第2期)
- ビデオ(VHS)は、1985年5月21日に『大場久美子のコメットさん』(発売:ジャパンホームビデオ、第1話・第2話・第68話収録)が、2000年4月17日に『懐かしのTVシリーズ傑作選 初回と最終回 大場久美子のコメットさん』(発売:げんごろう・販売:セブンエイト、第1話・第17話・第68話収録)がそれぞれリリースされた。
- DVDは、2000年12月22日に『大場久美子のコメットさん 傑作選』(発売:パノラマ・コミュニケーションズ・販売:パイオニアLDC、第1話・第17話・第33話・第43話・第63話・第68話収録)が、2013年6月から7月にかけて放送開始35周年企画として、『昭和の名作ライブラリー 第17集 大場久美子のコメットさん HDリマスターDVD-BOX』(発売:ベストフィールド・販売:TCエンタテインメント、全2巻・各巻4枚組)がそれぞれ発売された。後者はテレビシリーズ全話の初ソフト化であり、Part1は第1話~第34話、Part2は第35話~第68話を収録。また特典として封入されていた解説ブックレットを省いた「スペシャルプライス版」として、2018年2月から3月にかけて期間限定で再発売も実施された。
- Blu-rayは、2024年5月31日に『昭和の名作ライブラリー 第137集 大場久美子のコメットさん Blu-ray』(発売:ベストフィールド・販売:TCエンタテインメント、全1巻、3枚組)が発売される(予定)。
他メディア展開
- ラジオドラマ
- 第2期の放送期間中に、ニッポン放送の「夜のドラマハウス」にて放送。コメットさんがキャプテンハーロックと競演するラジオオリジナルストーリーが展開される。キャストもコメットさんは大場、ハーロックは井上真樹夫と共にオリジナルキャストを起用している。
- コミカライズ
- 「小学六年生」1979年7月号の別冊付録「小六TVコミック」にて、第55話のコミカライズが掲載された。作画は山崎睦美が担当。
備考
- 第1期で、武と浩二の友達の名前には、「サスケ」・「オバケ」・「フロク」・「ムシバ」・「ゼロ戦」・「ピッピ」という名前が使われているが、これは佐々木守が企画したがお流れとなった子供番組の登場人物として付けられたもの。その後、同局放送の『ウルトラマン』の第15話「恐怖の宇宙線」(佐々木が脚本を担当)で、二次元怪獣ガヴァドンの元となった落書きを描いた子供の中に「サスケ」「ムシバ」「ゼロ戦」「ピッピ」が使われ、さらに1969年4月上映の佐々木の脚本作品『ドリフターズですよ!全員突撃』(東宝・渡辺プロ作品)では、西崎緑扮する少女の名前に「ピッピ」、他の名前はザ・ドリフターズが扮するギャングの名前に使われた。
- 関西地区では、1975年3月31日にTBS系列、NETテレビ系列の相互ネットチェンジを実施したため、第1期は朝日放送、第2期は毎日放送にネット放送された。
- (社)日本歌手協会主催の「第34回歌謡祭」第2日(2007年10月4日に開催)の夜の部・中盤(第8幕)では、第1期の放送40周年を記念して「2人のコメットさん」と題した企画コーナーが設けられ、 九重と大場がそれぞれの「コメットさん」のテーマ曲を歌った。九重は放送当時を思わせる衣装で後期版のテーマ曲、大場は第2期での衣装で「キラキラ星あげる」を歌い、2人ともバトンを振るパフォーマンスも披露した。この模様は、2008年1月4日にテレビ東京、4月4日にスカイパーフェクTV!の第一興商スターカラオケ、2022年5月17日にBSテレビ東京で放送された。
脚注
注釈
出典
関連項目
- Cosmic Baton Girl コメットさん☆ - 2001年 - 2002年にテレビ東京系列にて放送された、本作品を原案とするテレビアニメ。テレビシリーズ各期の主演である九重・大場の両名も、同作品にレギュラー出演している。
外部リンク
- 九重佑三子のコメットさん - ウェイバックマシン(2003年2月1日アーカイブ分)
- 九重佑三子の初代コメットさん - ウェイバックマシン
- Cometo San Directory from Yahoo Group - Links to 3 websites
- 大場久美子の"エトセトラ"(Amebaブログ)
. Source: