ミドル・イースト航空(ミドル・イーストこうくう、Middle East Airlines, MEA, アラビア語: طيران الشرق الأوسط, 中東航空)は、レバノンの航空会社。
ベイルートを本拠地としている。親会社はレバノンの中央銀行であるBanque du Liban。アラブ航空会社機構(Arab Air Carriers Organization)の一員で、同機構の加盟会社が作っている航空連合アラベスク航空アライアンスのメンバー。
航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。
ミドル・イースト航空は、1945年5月31日に設立された。第二次世界大戦後の1946年中頃には、2機のダグラス DC-3を導入した。
1949年9月には、当時アメリカで最大手航空会社であったパンアメリカン航空との株式管理契約を結ぶ。そのまま成長を続け、1963年4月に、3機のシュド・カラベルを導入して保有機材の近代化を図る。
1966年1月には、新たに初の大型ジェット機のボーイング720を、1967年3月にはビッカース VC-10を、1967年11月にはボーイング707-320を導入する。
その後レバノンは冷戦の余波を受けて長い間内戦となり、多くの機材が破壊されてしまったものの、内戦が終結した後には、エアバスA330-200、エアバスA321などのエアバス機を数機導入する。
2006年7月13日のイスラエルによるレバノン攻撃により、一時運航を休止した。翌7月14日、航空機をベイルートのラフィク・ハリリ国際空港の誘導路より離陸させ、キプロス、ヨルダンに避難させた。7月21日より、シリアのダマスカス国際空港から臨時運航をしていた。8月17日、ベイルート~アンマン間の就航を再開、8月22日以降アンマン経由で運航をしている。更に9月11日から通常運航に戻った。
2011年2月28日にはスカイチームへの加入を表明、2012年6月28日に正式加盟した。
2012年現在、ベイルートを始め、世界31都市に就航している。
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