株式会社BS日本(BSにっぽん、英: BS Nippon Corporation)は、BSデジタル放送を行っている日本テレビ系列の衛星基幹放送事業者で、日本テレビホールディングスの完全子会社である。
チャンネル(サービス)の名称は「BS日テレ」(BSにっテレ)で、リモコンキーIDは日本テレビのアナログ親局4chから「4」。2008年4月1日からはそれに因み「BS4」という略称も併用している。
2000年12月1日に一斉開局(放送開始)した民放キー局系のBSデジタル放送局の1局。サービス名称は当初から「BS日テレ」を名乗るものの、地上波の日本テレビに「日テレ」の略称が正式についたのはBS日テレ放送開始から2年7か月後(汐留移転後)の出来事である。
民放系のBSデジタル放送局では初となる、24時間放送を実施している。
開局当初から2014年3月までの本社は東京都千代田区の日本テレビ放送網麹町分室にあり、送出マスターも麹町分室に置かれていた。2014年3月3日より日本テレビタワーに本社を移転。本社移転と同時に日本テレビタワーに新設した送出マスターに更新した。また、新マスターの稼働により、マルチ編成が可能になった。
開局当初、特に平日の日中には長時間にわたってNNN24(現・日テレNEWS24)の同時放送が行われており、全時間帯の7割にも及んでいた。これは2001年4月から2002年3月まで、スカパー!(現・スカパー!プレミアムサービス)での放送が一時休止となり、プラット・ワン(現・スカパー!〈東経110度〉)で放送が再開されるまでの間は、ケーブルテレビでの放送を除き番組を視聴することができなかったため、その振り替えとしてNNN24の番組をBS日テレで編成したい日本テレビ側の事情と、開局から数年間はBSデジタル受信機の普及までに時間がかかることが予想されたため、出来るだけ番組の制作費を抑え赤字を出さない体制を優先したいBS日テレ側の思惑が一致したためである。BS日テレの戦略は成功し、日本テレビによる放送持株会社化まで、BS日テレの累積損失額は民放BS5社の中で最も少なかった。その後は番組数の増加により、次第に放送は縮小した。一時期、火曜 - 土曜未明帯の『デイリープラネット』や月曜 - 金曜昼の『タイムライン』が再開または新設され、最も少なかった時期に比べ、若干増えていたが、その後前者の放送曜日縮小を経て、2013年9月30日以降は未明・早朝帯のみの放送に復している。
ロゴマークには、他の日本テレビグループと同様に「なんだろう」が使われた。2003年7月には日本テレビグループの企業ロゴの配色が変更されたが、BS日テレでは2008年3月31日まで旧来のロゴがそのまま使用されていた。
放送業務の大半を日本テレビに委託しており、問い合わせ先もBS日テレ本体でなく、地上波・CS放送(日テレジータス、日テレNEWS24)と一括で、日本テレビ視聴者センター(汐留本社)で受け付けている。例として、新聞の番組表に掲載されている問い合わせ先にも、日本テレビ視聴者センターの電話番号が記載されている。また、地上波局・BS局の共同制作番組における製作著作のクレジット表記も他局のBSデジタル局にある地上波局とBS局の併記はせず、BSオリジナル番組の場合でも「製作著作 BS0テレ」または「製作著作 0テレ」(2013年は日本テレビ開局60周年キャンペーンロゴである『0テレ Go! Next 60』、2023年は日本テレビ開局70周年記念ロゴである『70テレ』)のどちらかで表記される。
企業・団体は当時の名称。出典:
放送事業者名とテレビの各チャンネル名は「BS日テレ」で、マルチ編成の番号はつかない。
表示時間は全て日本標準時(JST)。
2019年度からは毎日早朝のCSチャンネル日テレNEWS24(インターネット配信版)の同時放送と自社制作番組のみ。
洋画・海外ドラマは2か国語放送は行われず、全て字幕版で放送される。
全般的な傾向として日本テレビが製作に参加している作品については、『それいけ!アンパンマン』は朝の時間に「アンパンマン」と題した番組内において、各話から選んだエピソードをセレクションする形で継続的に放送している(下記表を参照)。また、過去には、2013年10月期には『HUNTER×HUNTER』を昼の時間帯にセレクション放送したり、深夜時間帯に『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ東京製作)の再放送が度々行われていたことがある。
日テレでは深夜アニメを20世紀末頃から日テレ系地上波各局で継続的に放送実施していたが、それらのアニメ作品を本局で放送することは非常に稀であった(上記『HUNTER×HUNTER』も地上波では一時期に深夜帯で放送していたが、同時期に放送することは無かった)。2014年1月期に日テレで放送された『GJ部』を地上波から少し遅れて放送して以降、この傾向に少し変化が生じる。2014年4月期 - 2016年10月期は一部の日テレ深夜アニメを地上波と同時期に放送を行ったが、2017年1月から日テレ系の深夜アニメ自体が半年間休止状態に入ったことにより本局も連動的に休止した。
その後、2018年春から前年の夏から「AnichU」と名付けられ復活していた日テレ深夜アニメ枠の作品を一部ではあるが数か月遅れで放送するようになり、同年10月期からは『風が強く吹いている』を、久々に日テレ系地上波局と同時期に本放送した。なお復活前の日テレ旧作深夜アニメも、同年春より幾つか放送するようになった(一部の作品はBS初放送)。
地上波における独立局系放送局が幹事となって放送している深夜アニメ(いわゆるUHFアニメ)については、2013年4月期頃から深夜帯を中心に放送しており(BS11で放送されたUHFアニメを再放送することもある)、2019年4月期に入ると日本テレビ系列外の他局(主にMBS)が製作した深夜アニメを断続的に放送している(実質再放送の番組もあり)。
2017年7月期に放送した『ひとりじめマイヒーロー』は本局としては初めて深夜アニメの製作委員会に参加した事例となった。2019年以降は深夜アニメの枠数は増加傾向にあり、同年10月期から一部の曜日を除く深夜帯に『アニメにむちゅ〜』枠を設置した。
深夜アニメの放送日時変更について告知を行わずに変更するBS局が多い中、当局では本編中または次回予告時にテロップによる告知を行っている。
レギュラー放送の番組は、日本テレビ音楽製作番組とBS日テレ局製作番組と製作会社不明の番組で詳細システムが異なる。
音楽フィラー(環境映像を含む)番組はNHK BS(旧 NHK BS1)、BSプレミアム(現在は映像散歩をバックに「NHK BS」「NHK BSプレミアム4K」への案内告知画面)、BS朝日、BS11、不定期放送)、BS12 トゥエルビ、放送大学、BS松竹東急、BSよしもとでも放送されているが、何れも「深夜帯」もしくは「早朝」かつ「メインチャンネル」での放送であり、「日中」かつ「サブチャンネル」での定時番組として放送しているのはBS日テレのみであったが、BSフジも2023年4月3日から平日5時から30分、9:00 - 10:00、11:00 - 12:00、16:00 - 18:30、23:00 - 翌0:00、0:30 - 1:00、3:45 - 4:45他で『MUSIC:S』をマルチチャンネル182chで放送している。
BS-TBSも2023年10月2日から平日帯に『Sound Shower』を162ch(SD)で平日 7:00 - 8:00、10:59 - 12:00、12:59 - 16:00(月曜のみ12:59 - 15:55)に開始された。これでBS民放キー局5局で常時マルチ編成を行っていないのはBS朝日のみとなった。
「※」 - 番組自体は継続
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