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ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン


ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン


ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』は、2004年1月29日に株式会社ポケモンから発売されたゲームボーイアドバンス用ロールプレイングゲーム『ポケットモンスター ファイアレッド』と『ポケットモンスター リーフグリーン』の総称である。この項目では『ポケットモンスター ファイアレッド』と『ポケットモンスター リーフグリーン』を扱う。

概要

『ポケットモンスター ファイアレッド』と『ポケットモンスター リーフグリーン』は、ポケットモンスターの1作目であるゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤』と『ポケットモンスター 緑』のリメイク作品であり、『赤・緑』と同じく、最初のポケモンはフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの3匹の中から選び、カントー地方および追加マップのナナシマを舞台に冒険を進める。

パッケージを飾るポケモンも『赤・緑』と同様に『ファイアレッド』がリザードン、『リーフグリーン』がフシギバナであり、ロゴの「赤」「緑」の部分に炎と葉が模られている。

基本システムは『ルビー・サファイア』に準拠し、新要素の追加とそれに伴う台詞の追加やごく一部の修正といった点がありつつも、シナリオ、台詞を含めたテキスト、トレーナーの使用するポケモンの種類、登場するポケモン、マップの構造はほぼそのままで、オリジナルである『赤・緑』に非常に忠実といえる内容になっている。

『ファイアレッド』と『リーフグリーン』の違いは、元となった『赤』と『緑』の違いに準じているが、若干のアレンジが加えられている。また、本作で新しく追加されたエリア「ナナシマ」では、『ポケットモンスター 金・銀』で初登場したポケモンが生息しているのが特徴である。

GBAのポケットモンスターシリーズに収録されているポケモンは全386種類であるが、本作のみで入手できるのはカントー地方のローカルな図鑑である「カントー図鑑」に分類されるポケモン全151種類(『赤・緑』に収録されている151種類とまったく同じ)のうちの150種類(幻のポケモンミュウはデータ配信キャンペーン限定)と、『金・銀』で初登場したポケモン100種類のうちの61種類とソーナノを合わせた212種類である。

『赤・緑・青・ピカチュウ』には存在しなかった全国図鑑No.152以降のポケモンは、殿堂入り(エンディング)後にポケモン図鑑をアップグレードするまではゲーム中、該当のポケモンが出現する場所に行くことができず入手することも見ることもできない。また、通信交換で連れてくることもできない。例えば、カントー図鑑に含まれるNo.42のゴルバットは懐き度が一定値に達すると全国図鑑に含まれるNo.169のクロバットに進化するが、全国図鑑入手前では進化が突然止まる演出が入り進化することができない。全国図鑑を完成させるためには、『ルビー・サファイア』と『エメラルド』や『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』との通信交換が必須であるが、前述のとおりポケモン図鑑を全国図鑑にアップグレードしたうえで殿堂入り後のシナリオを最後までプレイし、本作以外のソフトと直接通信交換するための条件を満たしておく必要がある。

『ルビー・サファイア・エメラルド』と同様に、『赤・緑・青・ピカチュウ・金・銀・クリスタルバージョン』との通信は一切できない。

ゲームシステム

『ルビー・サファイア』のゲームシステムがベースになっている。

特徴

  • 主にシリーズ初心者を対象としたヘルプ機能が満載されており、ゲーム中にいつでも確認することができる。操作方法、今何をすべきか、ポケモンのタイプの相性など項目は多岐にわたる。
  • 「つづきからはじめる」でゲームを再開したときに見られる「これまでの あらすじ」では、これまでの冒険の足取りが簡略化されて再生される。
  • ワイヤレスアダプタを利用した通信プレイの無線化により、遮蔽物がなければ数十メートル離れていても通信することができるようになった。ワイヤレスで遊ぶミニゲームもいくつか実装されている。
  • 『ルビー・サファイア』のバトルタワーに相当するものとして、「トレーナータワー」が存在し、トレーナーとバトルしながら頂上にたどり着くまでの時間を競う。カードeリーダー+とデータカードを用いて、カードに記録されたトレーナーと戦うこともできる。
  • 『赤・緑・青・ピカチュウ』のプレイヤーキャラクター(主人公)は少年のみであったが、シリーズで初めてプレイヤーキャラクターの性別が選択できるようになった『クリスタルバージョン』以降に発売された本作では、少女も選択できる。『赤・緑・青・ピカチュウ』にこの少女の元となるキャラクターは存在しないものの、アートディレクターの杉森建によれば、「任天堂公式ガイドブック ポケットモンスター (ISBN 4091025366)」および「任天堂公式ガイドブック ポケットモンスター 赤・緑・青 全対応 改訂版 (ISBN 4091025684)」の表紙に描かれている少女のイラストを少し意識してデザインしたとされる。
  • シナリオクリア(初回の殿堂入り)後の要素として、ナナシマを舞台にしたイベントが数多く用意され、それらをクリアすると、ポケモンリーグの四天王やチャンピオンの繰り出すポケモンの一部がナナシマ特有のポケモン(『金・銀』で初登場したポケモン)に変わりレベルも大幅に上昇する。このシナリオ中の主要トレーナーの手持ちポケモンの種類や強さが変わるシステムが本作から導入されたもので、後のシリーズにも受け継がれている。
  • バッグの道具にグラフィックが設定された。『ルビー・サファイア』ではバッグのポケットの一つだった「わざマシン」と「きのみ」は「わざマシンケース」と「きのみぶくろ」の二つの収納用アイテムという形をとっている。ポケモンに道具を使用した際のアニメーションも追加された。
  • 「バトルサーチャー」を使うことで、道中のトレーナーと何度も対戦することができる。
  • 重要人物やジムリーダーについての噂を聞くと、道具「ボイスチェッカー」に記録される。一人につき6つまであり、すべてを集めると本人からのメッセージを見ることができる。
  • 一部のポケモンの覚える技が変更されており、データ自体は『ルビー・サファイア』からあったものの、覚える手段が本作から存在するようになった技もある。

注意点

  • 時計機能がなく、電池切れや電池の交換の必要がない
    • 時間の概念がないため、イーブイをエーフィ、ブラッキーに進化させるには、イーブイを『ルビー・サファイア・エメラルド』『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』に送って進化させてから、再び送り返す必要がある。
    • 「きのみ」は見えない道具として落ちているものを拾うのが基本で、一部のマップでは一度拾っても、プレイ時間の加算で再び拾えるようになる。時計機能がないため、「きのみ」の栽培はできない。
    • 時間経過で治るポケルスが、本作では治らない。戦闘でもらえる基礎ポイントが2倍になる、という特殊効果自体は健在。
  • ポロックがなくコンディションを伸ばす手段がないので、コンディションを伸ばしてヒンバスをミロカロスに進化させることができない。『ルビー・サファイア・エメラルド』で美しさを一定値まで高めたヒンバスを本作でレベルアップさせた場合には進化する。

ストーリー

基本的には『赤・緑』とほぼ同じ内容だが、伊豆諸島や小笠原諸島をモデルとした「ナナシマ」を舞台にしたシナリオが追加されている。

登場人物

「ナナシマ」に登場する人物が新たに追加されている。クリア後に登場する「5のしま」のロケット団の幹部2人が、『赤・緑』の続編にあたる『金・銀』および、本作の続編に当たる『金・銀』のリメイクである『ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場するロケット団幹部のアポロとアテナと同一人物ととれる描写がある。さらにこのロケット団に関するイベントで、『金・銀』のライバル(赤い髪の少年)がロケット団ボスのサカキの息子であることが初めて示唆されており、『ハートゴールド・ソウルシルバー』にて、これが事実であることが判明した。

世界観

『赤・緑』にはなかった「ナナシマ」が新たに加えられている。地理的にはカントーの南に位置する。ナナシマは「1のしま」から「7のしま」を中心に構成されているが、その名前は作中の「島々が七日にしてできた」という伝承に由来していることが、登場人物の会話から明らかとなっている。あるマップでは点字で書かれたテキストも存在し、同じく点字が登場するホウエン地方とは何らかの関連性がうかがえる。カントー地方の南の海上という位置関係や島の形状から伊豆諸島や小笠原諸島をモデルにしたと推測でき、ナナシマという名称は伊豆七島に由来すると推測できる。

音楽

キャンペーン

2004年4月17日から7月16日の間に販売された劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシスの特別前売り券に付属していた引換券と、道具「オーロラチケット」の「ふしぎなおくりもの」の引き換えキャンペーンが同年の6月19日から8月31日の間に実施された。ナナシマのすべての島にいくために必要な道具「レインボーパス」を入手した後にこのオーロラチケットを持った状態でクチバシティの港に行くと、特別なマップ「たんじょうのしま」に行くことができ、ここで幻のポケモン「デオキシス」を捕まえることができる。デオキシスは、『ファイアレッド』では「アタックフォルム」と呼ばれる「こうげき」と「とくこう」が極端に高いフォルム(姿)に、『リーフグリーン』では「ディフェンスフォルム」と呼ばれる「ぼうぎょ」と「とくぼう」が非常に高いフォルムになる。フォルムと覚える技はカートリッジのバージョンごとに固定されており、通信交換で『ルビー・サファイア』に送ると「アタックフォルム」よりはバランスの取れた能力の「ノーマルフォルム」に、『エメラルド』に送ると「すばやさ」がGBAシリーズに登場するポケモンの中で最も高い「スピードフォルム」に変化する。どのフォルムでもバトル中では「ノーマルフォルム」で表示されるため見た目だけでは実際の相手のフォルムを判別することはできないが、カートリッジのバージョンですぐに分かってしまうという欠点がある。『ダイヤモンド・パール』以降は、ソフトのバージョンによらず任意でフォルムチェンジをさせることができるようになっている。

『エメラルド』にもこの「たんじょうのしま」のイベントは収録されているが、オーロラチケットが国内では配布されずお蔵入りとなった。

2004年7月17日から8月15日の間に各地で開催されたイベント「ポケモンフェスタ2004」では、道具「しんぴのチケット」の「ふしぎなおくりもの」がワイヤレスアダプタを利用して本作と『エメラルド』に配信された。このしんぴのチケットを持った状態で船着場に行くと、特別なマップ「へそのいわ」に行くことができ、そこで伝説のポケモン「ルギア」と「ホウオウ」の両方を捕まえることができる。なお、この2匹は本作から『プラチナ』まで、図鑑の完成には必要がない幻のポケモン扱いとなっている。

その他

  • 『青』『ピカチュウ』のリメイク版は発売されなかったが、エンディングでは『赤・緑・青・ピカチュウ』すべてのパッケージアートが登場している。
  • 海外版に関して、GB版では『緑』が発売されず『赤』と『青』で発売されたが、「リーフ(Leaf:葉)」が平和を象徴し諸外国ではなじみがあるという理由から、GBA版は日本語版と同じタイトルで発売された。ディレクターの増田順一は、もし『青』としての発売であれば『WATER BLUE(ウォーターブルー)』であっただろう、とコメントしている。[1]

脚注

注釈

出典

関連項目

  • ポケットモンスター 赤・緑 - 原作
  • ポケットモンスター ルビー・サファイア - 交換・対戦が可能な同世代の作品
  • ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー - 続編
  • ポケモンコロシアム - 連動ソフト
  • ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア - 連動ソフト
  • ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ - 原作の「赤・緑」の姉妹ソフトであった「ピカチュウ」版のリモデルソフト。こちらもカントー地方が舞台。

外部リンク

  • ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン|ポケットモンスターオフィシャルサイト
  • ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン (任天堂)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン by Wikipedia (Historical)

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