『やじうまワイド』(英称:Yajiuma Wide)は、1985年9月30日から2002年6月29日まで、テレビ朝日系列で放送されていた朝枠の情報・ワイドショー番組である。
それまでに放送された『おはようテレビ朝日』内の「ヤジウマ新聞」というコーナーが単独番組として発足。土曜版は1997年4月から『やじうまサタデー』として放映開始(土曜版も1998年4月に月-金曜版と同じタイトルとなる)。
番組は主に各社の新聞を比較し、コメンテーターが解説していく事に重点を置いた。現在、多くの局の朝番組で見られる朝刊チェックはこの番組が元祖である。
『ヤジウマ新聞』開始当初は7:15 - 7:50の35分(後に8:00までの45分)しかなく、『おはようテレビ朝日』の吉澤一彦(当時テレビ朝日アナウンサー)を筆頭に雪野智世(当時テレビ朝日アナウンサー)とコメンテーター、芸能ニュース担当の梨元勝等の芸能リポーターで番組がしきられていてコメンテーターのみならず、時に芸能リポーター等を巻き込んでスタジオ中の意見が対立して激しい言い合いになる事もあり、番組名物となった。更に司会の吉澤が高圧的、また時には大雑把に進行するスタイルも定着し、名実ともに「番組の顔」であった。
1987年9月28日からは、関東地区に限り時間枠を5:30 - 8:30の3時間枠に大幅拡大した『朝ワイド』という番組枠に『ANNニュースフレッシュ』、『おはよう!CNN』と合わせて内包される形となり、当番組も『やじうまワイド』とタイトルを改めた。『朝ワイド』の総合司会としては、この3番組と共に内包される新番組『モーニングセンサー』の小澤幹雄(小澤征爾の実弟)と『さわやかトゥデイ』の玉利かおるを迎え、二人は本番組の司会も務めた。吉澤はこの間メイン司会からは外れて従来の『やじうま』のパートの司会として雪野に替わって新たに加わった川瀬眞由美(当時テレビ朝日アナウンサー)と進行。スポーツニュースコメンテーターとして日刊スポーツデスクも出演した。なお玉利と小澤は『さわやかトゥデイ』、『モーニングセンサー』が『CNNモーニング』へ変わった後も半年間総合司会を務め、1990年4月の番組改編により小澤は降板。玉利は『CNNデイブレイク』に異動となった川瀬に代わって同番組のアシスタントとなった。1993年4月の改編で『スーパーモーニング』開始に伴い、開始時刻を15分繰り上げて6:45開始とし、終了時間を8:00に30分繰り上げ。タイトルも『新やじうまワイド』となりコメンテーターも2人のレギュラーコメンテーターと芸能リポーターの3人制となった。1996年10月の改編で『やじうま6』と『ANNニュースフレッシュ』と統合しタイトルが『やじうまワイド』に戻り、5:55開始の約2時間の番組となった。1998年4月の改編からは土曜日の放送が始まり、週2日は大熊英司(テレビ朝日アナウンサー)が司会を務めた。
『やじうまワイド』の番組ロゴに「SINCE 1981」と付加されていた時期があるが、これは『やじうまワイド』(1987年開始)でも、単独番組としての『ヤジウマ新聞』(1985年開始)でもなく、『おはようテレビ朝日』(1981年開始)を起点にしたものである。
1993年4月2日まではアタック音やBGMなど、番組の効果音のほとんどを生放送のエレクトーン奏者が担当していた。これは『おはようテレビ朝日』から引き継いだもので、さらに元をたどれば大阪・朝日放送の『おはよう朝日です』を範にとったものである。
番組は2002年6月をもって終了。これにより吉澤一彦も長年続けてきた朝番組の担当にピリオドを打った。7月からは放送時間帯や核となる新聞紹介はそのままに、出演者など大幅にリニューアルしたワイド番組『やじうまプラス』がスタートした。なお吉澤は2006年4月3日のリニューアルで『やじうまプラス』に起用され、朝の時間帯に復帰している。
全てJST
※ここで表記するコメンテーターは後期のもの
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