大網駅(おおあみえき)は、千葉県大網白里市南玉(みなみだま)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
外房線を所属線としており、東金線を加えた2路線が乗入れている。東金線は当駅が起点である。
当駅開設当初は東金線の福俵駅方面に500 mほど進んだJR東日本大網保線技術センター付近にあり、東金駅方面から千葉駅方面と安房鴨川駅方面の双方向に分岐する線形であった。そのため、当時の房総東線の列車は当駅でスイッチバックが必要であった。同様にスイッチバックが必要であった線形については千葉駅も参照されたい。
1972年(昭和47年)5月に、当駅と房総東線の線路が移設の上高架化され現在の形態となり、その直後に房総東線を今の外房線に路線名を改称した。かつての房総東線の線路は貨物列車用短絡線として1996年(平成8年)まで使われていたが、新茂原駅での貨物取扱終了により撤去された。
スイッチバックの解消により、外房線と内房線を経由して房総半島を循環すると蘇我駅で列車編成の向きが逆転するため、このような列車の設定が困難となった。
外房線の相対式ホーム2面2線と、東金線の島式ホーム1面2線の計3面4線を有する高架駅である。両線のホームが離れている経緯については当駅の歴史を参照。
指定席券売機・コインロッカーが設置されている。茂原統括センターの直営駅であり、管理駅として外房線の永田駅および東金線の福俵駅・東金駅・求名駅を管理している。
外房線ホームは全体がカーブしており、列車とホームとの隙間が広くなっている箇所がある。そのため1番線は7両編成以上、2番線は全列車に対して駅員が乗降終了合図を出している。
東金線ホーム3番線は線路がホーム先端で途切れており、線内折り返し列車の発着に使用される。これに対して4番線は外房線上り始発列車と東金線と外房線を相互に直通する列車が停車する。
3・4番線には、各ホームと駅構内にLED式の発車標が設置されている。東金線ホームの成東寄り(3・4番線分岐器付近)には、旧大網駅跡地を利用した保線用施設がある。
(出典:JR東日本:駅構内図)
* 参考資料:「JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳」 第4巻 「水戸・千葉支社管内編」 『学研』 2010年3月
2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は8,293人である。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
外房線の千葉市外最初の駅である。当駅は大網白里市の中心部から多少西にあり、周辺は駐車場が多い。市役所は駅の東側、700メートル程のところにある。新興住宅団地も近接しており、東京都心や千葉市、茂原市のベッドタウンとなっている。
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