フレデリック・アントネッティ(Frédéric Antonetti, 1961年8月19日 - )は、フランス・オート=コルス県ヴァンゾラスカ出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。現役時代のポジションはDF、MF。
若い頃にはINF(国立サッカー学院)に所属するなど期待されていたが、その後は伸び悩み、結局フランス1部リーグでの出場はわずか2試合のみであった。1990年の引退後はキャリアの多くを過ごしたコルシカ島のSCバスティアで指導者としてスタートし、1994年10月に33歳でトップチームの監督に就任した。
1998年シーズン途中にJリーグ・ガンバ大阪の監督に就任。フランス国外で初めて指揮を執るクラブだった。チーム戦術としては、就任直前に行われたフランス・ワールドカップで優勝したフランス代表のような組織的なサッカーを展開したいとしていたが、若い選手が大半だった当時のG大阪では育成と結果の両立が難しく、1年間の契約期間が切れるとクラブから契約延長の話は出なかった。
フランス帰国後は再びバスティアの監督に復帰。弱小クラブを1部リーグの常連に育て上げた手腕を買われ、その後は名門のASサンテティエンヌで3シーズン、ニースで4シーズン指揮を執った。2009年からスタッド・レンヌの監督を務める。2015年11月22日、リールの指揮官の座に就いた。
1999年にG大阪を退任する際は、当時若手のホープだった稲本潤一の才能に惚れ込み、フランスへ連れて帰ろうとした。その10年後の2009年、新しく監督に就任したレンヌで稲本を獲得した。
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