バッテンベルク家(ドイツ語: Haus Battenberg)は、ヘッセン大公国を統治していたヘッセン=ダルムシュタット家の分家である。英語読みはバッテンバーグであるが、第一次世界大戦の折にイギリスに帰化した人物は意訳した「マウントバッテン (Mountbatten family)」を用いている(bergは、山を意味する→wikt:Berg)。
ヘッセン大公ルートヴィヒ3世の弟アレクサンダー大公子がユリア・テレーザ・ハウケと貴賤結婚した際、ユリアがルートヴィヒ3世からバッテンベルク伯爵夫人(Gräfin von Battenberg、後に侯爵夫人)の称号を与えられたのが始まりである。「バッテンベルク」の名はヘッセン大公の邸宅の一つがあったバッテンベルク (エーダー) に由来する。アレクサンダーとユリアの子供たちにはバッテンベルク侯爵(夫人)の称号が与えられたが、ヘッセン大公家の継承権は与えられなかった。
アレクサンダーとユリアの長男ルートヴィヒ・アレクサンダーはイギリスに帰化し、英語読みでルイス・アレグザンダー・バッテンバーグと名乗っていたが、第一次世界大戦中のイギリスにおける反独感情から、英語風にマウントバッテン(Mountbatten)と改姓した。ルイス・アレグザンダーはミルフォード・ヘイヴン侯爵に叙され、ミルフォード・ヘイヴン侯爵位はその子孫によって襲爵されている。
ヘッセン大公家の継承権こそなかったが、孫の世代に王族又は王族妃を輩出し、現存する王室にもその血筋が繋がっている。
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