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岡谷市


岡谷市


岡谷市(おかやし)は、長野県の南信地方にある市で、諏訪湖に隣接する工業都市である計量特定市。 諏訪地域の3市2町1村からなる諏訪広域連合の構成自治体である。1936年(昭和11年)市制施行。

概要

面積は長野県内の市のなかで最小であり、人口密度は県内の全市町村のなかで最も高い。

本項では、市制施行前の名称である諏訪郡平野村(ひらのむら)についても述べる。

地理

位置

長野県中央部の諏訪盆地に位置し、諏訪湖の西岸に接する。

地形

山岳

主な山
  • 鉢伏山
  • 高ボッチ山
  • 東山
  • 高尾山
主な峠
  • 塩尻峠(塩嶺峠)

河川

主な川
  • 横河川
  • 塚間川
  • 天竜川 - 天竜川は、諏訪湖から流出する唯一の河川である。諏訪湖の西端にある釜口水門を源流とし、市内を南西に流れる。

湖沼

主な湖
  • 諏訪湖

地域

行政区画

岡谷市には、21の区が存在する(政令指定都市に設置される行政区や特別区とは異なる)。 現在の住居表示の町丁名とその区画範囲は、区名・区域ともに殆ど関係していないため、地図上から判断することは難しい。

岡谷地区(旧平野村域)

※今井区の国道20号より北部は住居表示が施行されていない。

長地地区
川岸地区
湊地区

人口

  • DID人口比は81.9%(2015年国勢調査)。

1920年の第1回国勢調査人口では前身の平野村が松本市に次ぐ県内2位であった。これは当市よりも先に市制施行した長野市・上田市を上回るものであった。

隣接自治体

長野県
  • 松本市
  • 塩尻市
  • 諏訪市
  • 諏訪郡:下諏訪町
  • 上伊那郡:辰野町

歴史

近代

明治時代
  • 1874年(明治7年)10月25日 - 筑摩県諏訪郡岡谷村・小口村・小井川村・今井村・若宮新田村・小梅沢新田村・西堀村が合併して平野村となる。
  • 1876年(明治9年)8月21日 - 平野村が長野県の所属となる。
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、平野村が単独で自治体を形成。
昭和時代(戦前)
  • 1936年(昭和11年)4月1日 - 諏訪郡平野村が改称・市制施行して岡谷市が発足。村が町制を経ず市制施行したのは長野県では唯一であり、全国でも11例のみである。

現代

昭和時代(戦後)
  • 1951年(昭和26年)1月1日 - 東筑摩郡塩尻町・筑摩地村(共に現在の塩尻市)の東山地籍を編入(境界線変更)。
  • 1955年(昭和30年)1月1日 - 諏訪郡湊村を編入。
  • 1955年(昭和30年)2月1日 - 諏訪郡川岸村を編入。
  • 1957年(昭和32年)3月25日 - 諏訪郡長地村を編入。
  • 1958年(昭和33年)7月1日 - 旧諏訪郡長地村の東山田地籍が分市し諏訪郡下諏訪町へ(境界線変更)。

行政

市長

  • 市長 - 早出一真(2023年9月29日就任、1期目)
歴代市長
  • 初代 - 今井梧楼 1936年5月5日 - 1944年12月29日、2期
  • 2代 - 林七六 1945年2月15日 - 1946年11月16日、1期
  • 3代 - 林将英 1947年4月5日 - 1949年3月5日、1期
  • 4代 - 宮坂健次郎 1949年4月15日 - 1963年9月1日、4期
  • 5代 - 林浩正 1963年9月29日 - 1975年9月28日、3期
  • 6代 - 林泰章 1975年9月29日- 1995年9月28日、5期
  • 7代 - 林新一郎 1995年9月29日 - 2007年9月28日、3期
  • 8代 - 今井竜五 2007年9月29日 - 2023年9月28日、4期

議会

市議会

  • 定数:18人
  • 任期:2019年5月1日 - 2023年4月30日
  • 議長:渡辺太郎
  • 副議長:藤森博文

県議会

  • 選挙区:岡谷市・下諏訪町選挙区
  • 定数:2人
  • 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
  • 投票日:2019年4月7日
  • 当日有権者数:58,261人(岡谷市41,291人、下諏訪町16,970人)
  • 投票率:53.44%(岡谷市53.26%、下諏訪町53.87%)

衆議院

  • 選挙区:長野4区(岡谷市、諏訪市、茅野市、塩尻市、諏訪郡、木曽郡)
  • 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
  • 当日有権者数:240,401人
  • 投票率:59.37%

出先機関・施設

国家機関

法務省

検察庁
  • 岡谷区検察庁

厚生労働省

  • 岡谷労働基準監督署
  • 諏訪公共職業安定所岡谷出張所

財務省

国税庁
  • 日本年金機構岡谷年金事務所

国土交通省

  • 長野国道事務所岡谷維持修繕出張所

裁判所

  • 岡谷簡易裁判所

施設

警察

本部
  • 長野県警察 岡谷警察署
交番
  • 岡谷駅前交番(岡谷市)
  • 中央交番(岡谷市)
  • 東部交番(岡谷市)

消防

本部
  • 諏訪広域消防本部
消防署
  • 岡谷消防署

医療

主な病院
  • 岡谷市民病院
  • 諏訪湖畔病院

郵便局

文化施設

図書館
  • 市立岡谷図書館
博物館
  • 市立岡谷蚕糸博物館
  • プリンス&スカイラインミュウジアム
美術館
  • イルフ童画館
  • 市立岡谷美術考古館
  • 小さな絵本美術館
体育館
  • 岡谷市民総合体育館
劇場
  • 岡谷スカラ座
  • 岡谷市文化会館(カノラホール)

対外関係

姉妹都市・提携都市

国内

姉妹都市

海外

姉妹都市

経済

第一次産業

漁業

養鰻業

特産品のウナギを諏訪湖で養鰻している。

第二次産業

工業

1870年代から1920年代にかけて製糸業の中心地として栄え、現在は諏訪地域が「東洋のスイス」と言われるように、時計、カメラ(世界的カメラメーカーだったヤシカ-現:京セラ長野岡谷工場等)、電気部品(岡谷電機産業等)などの精密機械工業が盛んなことで知られる。また、1950年代は味噌の生産量日本一を誇っていた。今でも信州味噌の喜多屋醸造店等、多くの味噌工場がある。

他に搬送省力機械のマルヤス機械等多くの製造業も盛んである。

第三次産業

商業

1980年代に行われた都市開発により、岡谷市街には駅前から近い順に、ララオカヤ・イルフプラザ・アピタ岡谷店という3つの商業施設が立地した。その後、ララオカヤは2階が閉鎖され(メインテナントのイトーヨーカドーが2001年7月に撤退。その後はイベントスペースとして使用中)、イルフプラザもかつて出店していた東急百貨店が2002年に撤退した一方、アピタ岡谷店はユニーにより「レイクウォーク岡谷」として2016年7月23日改築・開店した。

長野自動車道の岡谷インターチェンジの開業により、岡谷市は諏訪地方の人流、物流の中心となっている。

その他岡谷市に本社を置く企業
  • 諏訪信用金庫 - 信用金庫
  • 豊島屋 (長野県) - 主にガソリンスタンド運営を行っている企業
  • ヌーベル梅林堂 - 洋和菓子メーカー
  • インダストリーネットワーク - IT企業
  • リジェンティス - ベンチャー企業

情報・生活

マスメディア

NHK岡谷諏訪ラジオ中継放送所やSBC岡谷諏訪ラジオ中継局など、諏訪地方のラジオ中継局が集中している。

中継局

  • SBC岡谷諏訪ラジオ中継局
  • NHK岡谷諏訪ラジオ中継放送所
  • 岡谷川岸中継局

新聞

  • 信州市民新聞グループ

ライフライン

電力

  • 中部電力

電信

  • NTT東日本
市外局番
  • NTT市外局番は諏訪MA(0266)で、諏訪市、茅野市、諏訪郡、上伊那郡辰野町と共通。

教育

地元高校ではスケートやボート競技などで多くのオリンピック選手を輩出する長野県岡谷南高等学校、バレーボールやラグビーの古豪長野県岡谷工業高等学校が有名である。エースドッジボール発祥の地でもある。

大学

国立
  • 信州大学諏訪圏サテライトキャンパス

専門学校

市立
  • 岡谷市看護専門学校

高等学校

県立
  • 長野県岡谷工業高等学校
  • 長野県岡谷東高等学校
  • 長野県岡谷南高等学校
私立
  • つくば開成学園高等学校岡谷学習センター

中学校

市立
  • 岡谷市立岡谷東部中学校     
  • 岡谷市立岡谷西部中学校
  • 岡谷市立岡谷南部中学校
  • 岡谷市立岡谷北部中学校

小学校

市立

交通

鉄道

中心となる駅:岡谷駅

鉄道路線

東日本旅客鉄道(JR東日本)
  • 中央本線(中央東線): - 岡谷駅 -
    • 辰野支線:- 岡谷駅 - 川岸駅 -

バス

路線バス

  • アルピコ交通諏訪
  • シルキーバス (アルピコタクシー・JRバス関東)
  • スワンバス (アルピコ交通諏訪・JRバス関東)

道路

高速道路

  • 長野自動車道:岡谷JCT - 岡谷IC
  • 中央自動車道:諏訪湖SA(下り線のみ。上り線の施設は諏訪市に所在) - 岡谷JCT

国道

  • 国道20号
    • 下諏訪岡谷バイパス
  • 国道142号
    • 新和田トンネル有料道路(延伸部分)

県道

主要地方道
  • 長野県道13号岡谷停車場線
  • 長野県道14号下諏訪辰野線
  • 長野県道16号岡谷茅野線
一般県道
  • 長野県道185号岡谷下諏訪線
  • 長野県道254号楢川岡谷線

ナンバープレート

諏訪ナンバー

ご当地ナンバーである諏訪ナンバー(長野運輸支局松本自動車検査登録事務所)が割り当てられている。 2006年10月9日までは松本ナンバーが割り当てられていた。

観光

名所・旧跡

主な神社
  • 藤島神社
  • 洩矢神社
主な寺院
  • 照光寺
  • 観音院
  • 平福寺 - 真言宗智山派の寺。山号は彌林山。日限地蔵尊。
主な遺跡
  • 目切遺跡
  • 梨久保遺跡 - 縄文時代において黒曜石原産地の中心地域の1つだったとされる遺跡。
主な史跡
  • 旧林家住宅(国の重要文化財)

観光スポット

博物館・美術館
  • 市立岡谷蚕糸博物館(シルクファクトおかや)
岡谷の製糸業の歴史の紹介や、様々な製糸機械類の展示などを行なっている。併設された宮坂製糸所では、実際に繰糸機が稼働している様子を見学できる。
  • イルフ童画館
武井武雄の童画作品がおもに展示されている。
  • 市立岡谷美術考古館
  • 小さな絵本美術館
  • プリンス&スカイラインミュウジアム(鳥居平やまびこ公園内に所在)
名勝・景勝・公園
  • 塩嶺御野立公園
野鳥が多く生息する「小鳥の森」として知られ、「塩嶺の小鳥のさえずり」として日本の音風景100選に選定されている。
  • 鶴峯公園
岡谷市の市花であるツツジが、園内全体に3万株ほど植えられている。
  • 鳥居平やまびこ公園
サマーボブスレー・サイクリング・マレットゴルフ・フィールドアスレチック・バーベキューなど、多様な野外レクリエーションを楽しめる。
  • 諏訪湖・釜口水門
  • 八ヶ岳中信高原国定公園
  • 高ボッチ高原
  • 塩嶺王城県立自然公園・塩嶺王城パークライン
娯楽

・岡谷スカラ座:シネマコンプレックス。諏訪湖に面する自治体の中で、唯一の常設映画館である。

文化・名物

祭事・催事

  • 鶴峯公園つつじ祭り(5月頃)
  • 塩嶺御野立記念祭(年2回)
  • 岡谷太鼓祭り(お盆) - 御諏訪太鼓
  • 御柱(6年に一度:寅年/申年開催) - 関連:諏訪大社
  • おかや演劇祭(1年に一度 カノラホール大ホールにて開催)
  • 塩嶺王城パークラインハーフマラソン大会(5月)
  • 諏訪圏工業メッセ - 会場:岡谷市民総合体育館とテクノプラザおかや

名産・特産

鰻の産地であり、岡谷商工会議所が冬の土用の丑の日を寒の土用の丑の日として商標登録(出願番号:商願平11-39161号、登録番号:登録商標第4525842号)したほか、1998年には「うなぎのまち岡谷の会」が日本記念日協会に記念日として登録した。「寒の土用期間中」には川魚店の店先にのぼりを出し、様々なイベントを開催するほか、市外の川魚店にも参加を呼びかけている。

また、高天酒造の日本酒「高天」は全国清酒品評会で長野県初の名誉賞を受賞。

スポーツ

ウィンタースポーツ

  • やまびこスケートの森
400mリンクを有する「国際スケートセンター」、30m×60mリンクを有する「アイスアリーナ」などを備える(いずれも国際公認)。

出身関連著名人

出身著名人

五十音順

ゆかりの著名人

  • 青山加織 - プロゴルファー
  • 井上謙 - バレーボール選手
  • 尾澤虎雄 - 実業家
  • 片倉直人 - 実業家
  • 木島日出夫 - 政治家、弁護士
  • 草間三郎 - 実業家、元セイコーエプソン社長
  • 小平萬榮 - 教育者、野鳥研究家(塩嶺小鳥バス創始者)
  • 佐々木享 - 教育学者
  • さとうわきこ - 絵本作家、小さな絵本美術館主宰
  • 清水康弘 - スピードスケート選手
  • 永野彰一 - プロ雀士
  • 花岡堅而 - 医師
  • 林尚孝 - 農学者
  • 翠川修 - 医学者
  • 宮坂武男 - 教育者

岡谷市を舞台とした作品

文学

  • 山本茂実『あゝ野麦峠』
  • 松本清張『湖底の光芒』

ロケ地

映画

  • 怪物
  • ゴジラ-1.0

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 諏訪広域連合
  • たんけんぼくのまち
  • 平野村 - 曖昧さ回避

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • 岡谷市 (okayacity) - Facebook
  • 長野県岡谷市(Okaya city ,Prefectural de Nagano )
  • 信州岡谷観光サイト 旅たびおかや
  • おかやの公園
  • うなぎの街おかや - 岡谷市観光協会
  • 地図 - Google マップ

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 岡谷市 by Wikipedia (Historical)


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