『逃亡者 おりん』(のがれものおりん)は、テレビ東京系列で放送された日本の時代劇。主演は青山倫子。
2006年10月から翌年3月まで第1作である『セガサミーシアター 逃亡者 おりん』が、2012年1月12日の21:00 - 22:48に2時間枠で『逃亡者 おりん最終章』がそれぞれ放送された他、同時に2012年1月17日から3月27日まで毎週火曜日25:30 - 26:00において続編『逃亡者 おりん2』が放送された。
闇の暗殺組織「手鎖人」の殺し屋として戦いの日々を送っていた女・おりん。それは将軍家を守る為の戦いと信じて疑わなかったが、組織の頭領・植村道悦が秘かに幕府転覆の野望を抱いている事を知ってしまう。さらに死んだと聞かされていた娘が生きていたことも知ったおりんは、闇の組織からの逃亡者となった。組織や幕府からの追っ手と戦いながら、真実を捜し求める旅に出るおりん。非情の刺客たちに「手鎖(てぐさり)御免!!」の声と共に、必殺の手鎖が飛ぶ。
「闇の鎖、また一つ切りました…」
ゴールデンタイムで放送されるテレビ東京制作の連続ドラマは『ハッピー2』以来6年ぶり、連続時代劇は『編笠十兵衛』以来9年ぶりの放送となる。久々の女性主演のアクション時代劇であることや、主演女優の魅力による注目も重なって、話題のテレビ時代劇となった。また、C.A.Lと東映太秦映像のコンビでありTBSの『水戸黄門』と共通のスタッフが多く、ゲストも含めた出演者もなじみの俳優が多い。勧善懲悪形式で展開するが、物語はほぼ一貫して暗く、登場人物の多くが命を落とす。
セガサミーグループ(2008年放送時のスペシャルではサミー)の1社提供。このことからタイアップでパチンコ台が製作された(「2」開始に合わせて続編も登場)。また、メディア化の際の発売元はセガサミーグループのウェーブマスターになっている(販売元はポニーキャニオン)
2007年8月から9月にCS放送の時代劇専門チャンネルで再放送された。
2008年9月19日と9月26日にはサミーシアター 逃亡者 おりんとして、本放送では謎とされていた部分を解き明かす続編(2時間スペシャル)が放送された。なお、本作品が「セガーサミーシアター」→「藤沢周平時代劇」→「金曜時代劇」→「サミーシアター」と続いてきたテレビ東京金曜夜8時枠時代劇での最後の作品(次作の『主水之助七番勝負〜徳川風雲録外伝〜』から月曜7時台に枠移動)となり、同時間枠での第1作と最終作が『逃亡者 おりん』となった。
2006年10月20日より2007年3月23日まで毎週金曜日20:00 - 20:54に放送された。全21回。
2012年1月12日の21:00 - 22:48に単発スペシャルとして放送。パート1から続いてきたストーリーの完全完結編であり、後に始まるパート2の「エピソード0」も兼ねている。
田沼意次の金権政治の支配の世、おりんは、これまで死なせてきた人々を弔いながら組紐職人として静かに生活していた。しかし、浪人に襲われていた記憶喪失の娘・お菊を助けたことで、倉沢弥十郎や手鎖人の生き残りたちが現れるようになり、更には何者かにお菊が誘拐されてしまう。おりんは、2度と使わないと決めた手鎖を再び付けることとなった…。
2012年1月17日から3月27日まで毎週火曜日25:30 - 26:00に放送された。全11話。
第1作と異なり深夜枠でなおかつ30分枠での放送となるため、ローカルセールス枠での放送となる。第1作と異なり、BSジャパンを通じて地上波と同時期に全国放送が実現されるのも特徴(2012年1月22日放送開始)。
2011年12月にTBS系列の『水戸黄門』が放送終了したため、民放唯一の連続時代劇として放送され、3月27日の最終回をもって再放送を除き、2012年10月よりTBS系で放送の『金曜ドラマ・大奥〜誕生[有功・家光篇]』まで半年間、民放から連続時代劇枠がいったん途絶えることとなった。
「最終章」で再び逃亡者となったおりんは、潜伏先の遊郭で出逢ったおみねとの約束を守るため、ある念書を美濃へ届ける旅に出る。その念書を巡り「剣草」(つるぎぐさ)なる闇の組織から狙われることに。さらに、謎の青年武士・望月誠之助がおりんの後をつけてくる。
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