西田 佐知子(にしだ さちこ、1939年〈昭和14年〉1月9日 - )は、日本の元歌手。愛称は「さっちん」。夫は俳優・テレビ司会者・タレントの関口宏、息子は俳優・タレントの関口知宏。
大阪府大阪市城東区生まれ。帝国女子高等学校(現・大阪国際滝井高等学校)中退。西田佐智子の名で歌手デビュー。それ以前には、「浪花けい子」の名で活動したこともあった。代表作「アカシアの雨がやむとき」は、60年安保当時の世相を表現するテーマ曲のように扱われており、そのハスキーで退廃的な魅力に満ちた歌声は現在でもニュース映像のBGMなどで使用されることがある。
1982年以降表立った活動は無いが、 1990年(平成2年)、歌手・平井菜水のデビュー曲「めざめ」(夫の関口宏が司会を務める日本テレビ系テレビ番組『知ってるつもり?!』のエンディング曲)の作詞を行っている。
1971年(昭和46年)3月24日の結婚後は仕事をセーブし、オリジナル作品のほか歌謡曲・演歌・ニューミュージックなどのカバー作品も発表し、レコーディング活動が中心となっていたが、新曲は1982年(昭和57年)発売のシングル「テレビを見ている女」が最後となった。
この時期に活動していた多くのスター歌手はモノラルからステレオへの過渡期にあり、過去のモノラル録音曲をステレオで再録音することが多かった。西田も結婚後の1970年代後半にモノラル時代の主要曲をアルバム用にステレオ再録音したが、現在は廃盤となっている。また、現在発売されるコンピレーション・アルバムでは、モノラル録音のものはモノラル・オリジナル音源を収録することで統一されている。
1990年には作詞家としても活動していた。現在は専業主婦となっている。
「初めての街で」は2017年時点でも菊正宗酒造のTVコマーシャルで歌声が使用されているが、2009年にはジェロが歌うバージョンも使用された。
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