株式会社朝日新聞社(あさひしんぶんしゃ、英: The Asahi Shimbun Company)は、全国紙『朝日新聞』を発行する日本の新聞社である。ニュースサイトの「朝日新聞デジタル」の運営も行う。
産業経済新聞社(産経新聞社)、大阪毎日新聞社(毎日新聞大阪本社の前身)などとともに大阪府大阪市を発祥とする新聞社であり、現在でも登記上の本店を大阪に置いている。 新聞以外に雑誌・書籍の出版や芸術作品の展示・公演などの文化事業や、全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園大会)といったスポーツ大会の開催などの幅広い事業活動も行う。
1879年(明治12年)1月8日に大阪府で創立。日本国内の4本社1支社、取材拠点は総局44・支局86・地区担当25、印刷拠点は20か所であり、日本国外機関は5総局・21支局の26拠点。
新聞販売店の名称は「ASA」(朝日新聞サービスアンカー、Asahi Shimbun Service Anchor)であり、日本全国で約3000か所、従業員数約7万8,000人を擁する。日本ABC協会の調査によると海外を含む 。朝日新聞の2024年2月における発行部数は346万部との読売新聞に次ぐ国内第2位。
東京、大阪、名古屋、西部(福岡)の4ヶ所の「本社」、北海道に1ヶ所の「支社」、県庁所在地に43ヶ所の「総局」、その他地方主要都市に84カ所の「支局」と34か所の「地区担当」が存在する。
ワシントンDC(アメリカ)、ロンドン(ヨーロッパ)、カイロ(中東・アフリカ)、バンコク(アジア)、北京(中国)には括弧内の名称の総局を置いている。また、総局の配下には21の支局が主要都市に置かれ、重大事件の際は総局・支局が協力して対応する。国際版の印刷拠点はメヘレン、ニューヨーク、ロサンゼルス、シンガポール、香港の5ヶ所である。
新聞の題字については朝日新聞#題字・地紋を参照。
社旗・社章とも同じデザインである。
旭旗を素に白地に赤く朝日を表したもの。朝日の部分に題字と同じ書体で白く「朝」の文字が入る。左から昇る朝日(北海道支社、東京本社)と右から昇る朝日(名古屋本社、大阪本社、西部本社)の2種類がある。
社歌として規定された楽曲は無いが、1979年(昭和54年)の創刊100周年を記念して作られたものを中心に以下の関連楽曲がある。
上記3曲は朝日ソノラマ製造の創刊100周年記念盤(SS-4029)2枚組に「朝日のひかり」および「栄冠は君に輝く」「大会行進曲」と併せて収録。
上記2曲はCBSソニー製造の創刊100周年記念盤(YDSB-10)のA面/B面に収録。
創業家の村山家と上野家の保有割合が多いのが特徴。
2008年(平成20年)6月6日、社主の一人である村山美知子は自身の保有する株式のうち38万株(11.88%)をテレビ朝日に、31万9千株を自身が理事長を務める公益財団法人香雪美術館に譲渡した。
2009年(平成21年)5月、朝日新聞社従業員持株会が筆頭株主となる。
新聞以外の雑誌・定期刊行物・書籍に関しては、2008年(平成20年)4月1日付で新会社「朝日新聞出版」を設立し、業務を移管した。また、朝日小学生新聞と朝日中高生新聞(旧『朝日中学生ウイークリー』)については、子会社の「朝日学生新聞社」が発行している。
2022年9月現在
括弧内には2022年3月31日現在の発行済株式総数に対する所有株式数の割合を示す。
マスメディア集中排除原則において「支配」に当たる10%を超える議決権を有しているものとして公表されている地上系基幹放送事業者は以下のとおりである。
朝日新聞社はここ数年、全国の地方新聞社や、同じく全国紙を発行する読売新聞社・日本経済新聞社と新聞印刷業務で相互委託契約を結んでおり、下記に示すとおり、遠隔地の新聞輸送の時間短縮・コスト削減に務める傾向にある。
特に北陸地方は、2011年3月31日付以前は輸送距離の都合上、富山県は東京管轄(印刷は北名古屋市の名古屋本社の工場)で、石川県・福井県は大阪管轄(印刷は京都市の大阪本社の工場)という変則的なものだったが、同年4月1日から富山・石川版は金沢市の北陸中日新聞工場への委託印刷が開始(福井はこれまで通り京都工場製作)され、管轄も大阪本社に統一された。逆に、中日新聞系の東京新聞・東京中日スポーツについて、神奈川県川崎市周辺地域向けの新聞を関連会社の朝日プリンテックの工場で印刷するようになった。
多くの報道機関では報道用航空機の運用は朝日航洋などの航空事業者に委託しているが、朝日新聞社では美土路昌一(後の全日本空輸社長)や中野勝義(後の全日本空輸副社長)などにより、1926年に自前の航空部を発足させており、現在でもヘリコプター4機(MD902やAW109 SPなど)とビジネスジェット1機(セスナ サイテーション)を羽田空港、伊丹空港、福岡空港に待機させている。なお、パイロット自社の養成は行っておらず、有資格者を採用している。
全国高等学校野球選手権大会開幕試合の始球式でボールを投下するのも自社のヘリコプターである。
事業は報道のみで旅客や貨物の輸送は行わないが、朝日カルチャーセンターの企画などで格納庫の見学会を開いている。
前述の美土路や中野を始めとした航空部に在籍していた元社員らが中心となり、戦後に民間航空会社の日本ヘリコプター輸送を設立。後に全日本空輸(現在のANAホールディングス)に発展した。
記事の捏造・誤報については「朝日新聞#問題・疑義が持たれた報道」を参照。
その他、産業経済新聞社(産経新聞)・フジサンケイグループの傘下である文化放送の母体である旺文社が日本教育テレビ(現・テレビ朝日)の出資母体の一つであった名残で、テレビ朝日を介する形で文化放送との協力関係を結んでおり、過去には日刊スポーツ新聞社提供のスポーツニュースが放送されたこともあった。
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