国府台駅(こうのだいえき)は、千葉県市川市市川三丁目にある、京成電鉄本線の駅である。駅番号はKS13。
駅の北側に位置する江戸川に沿った下総台地の高台を中心とした地域は「国府台」と呼ばれ、古くは「鴻之台」とも書かれおり、開業時は「市川鴻の台駅」と呼ばれていた。下総国の国府(国庁)が置かれた都市であり、中世にも現在の里見公園に国府台城が置かれるなど、歴史のある地域となっている。幕末期には、歌川広重作の名所江戸百景『鴻の台とね川風景』に里見公園付近の風景が描かれており、南の江戸湾(東京湾)を一望できる景勝地として古くから親しまれていた。
1954年には松戸駅から当駅までを結ぶ延長5.9kmの新京成市川線の計画があった。途中予定停車駅は千葉大学園芸学部、上矢切、下矢切、里見公園、国府台病院、手古奈であった。
流鉄流山線市川駅延伸を阻止すべく1962年に新京成線松戸駅から当駅までの延伸の敷設免許が新京成電鉄に下りていたが一部用地が取得できず、北総線や常磐線複々線化が計画された影響もあり、柴又駅までの計画とともに1970年代までに失効した。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。高架化前の地上駅時代は、堤防沿いの道路に面して駅出入口があり、上下線両方に改札口があった。市川真間駅管理。平日朝7時40分頃から1番線ホームにて手旗合図の客扱終了合図が行われる。
現行ダイヤでは普通列車のみ停車する。なお、2002年10月12日のダイヤ改正で快速が設定されるまでは急行の停車駅でもあった。
2009年4月に車いす対応エレベーターと多機能トイレが設置された。
2022年度の1日平均乗降人員は11,075人で、京成線内69駅中第37位であった。
これは快速停車駅の東中山駅や隣の市川真間駅より多い。また、朝8時頃と午後15時-16時頃は周辺の和洋女子大学などの生徒が乗り降りするため混雑する傾向にある。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。
当駅は国府台地区(市川市北部)の境から500メートル南、江戸川堤防付近に位置し、東京都との境をなす江戸川の東岸から当駅の入口までは約100メートルの距離にある。線路は川の近くで高架となり、駅の西で千葉県道1号市川松戸線と交差し、江戸川橋梁で川を渡る。当駅の北約200メートルに江戸川の分流(派川)である真間川が線路と平行して流れる。鉄橋が架け替えられる前は少し上流側を電車が走っており、その跡が今でも残っている。駅南東側には東日本旅客鉄道(JR東日本)の市川駅があり、駅南側には国道14号(千葉街道)が通り、江戸川に市川橋が架かる。
駅周辺は中層のビルが多い市街地で、商店街が千葉県道1号市川松戸線の脇道沿いに広がっている。旧陸軍用地跡に学校・研究施設・病院などが立ち並んでいる。特に大学は東京医科歯科大学など計三校が至近に集まっており、八幡地区と合わせて大規模な文教都市・学園都市となっている。
駅から西へ徒歩約2分程の千葉県道1号市川松戸線上にある国府台駅が最寄りのバス停留所となる。運行会社は京成バス。
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