ET-KING(イーティー・キング)は、ボーカルとDJとMCで構成されるJ-POPユニット。1999年に大阪で結成。一時活動休止時の2014年までは7人組のユニットであったが、その後、メンバーの脱退等により2023年現在は4人で活動している。ライブ時はメンバー全員が「大阪大国町纒屋 ET-KING」と記された法被を着用する。
1999年結成。ボーカル5人、DJ、総合司会という7人のメンバー構成で、大阪・大国町を拠点に活動。2006年にメジャーデビュー。
ストレートな言葉と力強いメッセージを武器に、ヒップホップだけでなくバラエティに富んだ音楽を関西弁で聴かせる。お揃いの法被を身に纏い繰り広げるライブのテーマは「お祭り」。
2007年12月、第40回日本有線大賞において「ギフト」で有線音楽賞を受賞。
2014年の結成15周年公演をもって活動休止するが、2015年7月再始動。
2021年10月31日にBUCCIが脱退。
2022年2月16日、メンバーのKLUTCHが大麻取締法違反の容疑で書類送検。同年3月25日、グループの活動を当面休止することを公式サイトにて発表した。3月29日、大阪地検はKLUTCHを起訴猶予とした。4月12日、KLUTCHを除くセンコウ、BUBBY、コシバKENの3人での活動継続を発表。7月1日、KLUTCHの活動再開を発表。
ユニット名の由来は、外国人がたまたまリーダーのイトキンの名前を聞いた際、「What? ET-KING?」と返してきたことから。
公式ファンクラブは纒屋。
メンバーはそれぞれ日本の出身で、下表は2021年11月1日時点である。
5MC+1DJ+1総合司会という異色のメンバー構成 で、ヒップホップ、レゲエ、テクノ、ロックから、演歌・歌謡曲までバラエティに富んだ音楽を関西弁で聴かせる。 歌詞の面では、ストレートな言葉と力強いメッセージが特徴。子どもからお年寄りまで、自分たちの音楽を全員に届けたいと考えている。
結成直後は歌のないレコードに自分達の歌を合わせていたが、オリジナルのを作るためにイトキンが機材を用意した。
別のヒップホップグループを
見様見真似していたため、B-BOYを意識し過ぎて空回りしていた。始めは自己表現のためだけに歌っていた。
そこからクラブイベントでの集客やフライヤーの順番が上がるように、観客が楽しめるライブ映えする楽曲やパフォーマンス、一緒に歌ったり振り付けたり参加出来るものを意識してライブを行うようになる。
流派-Rのイベントでは「曲はわかりやすくてめっちゃPOP。敢えて言うなら湘南乃風みたいな感じか。フックだとか曲の構成がうまい」と感じた人がいた。
子どもから、祖父母まで聞いてくれる音楽を作って歌いたいと思っており、その集大成が紅白歌合戦だと思っている。結成メンバーの3人や公式サイトでの希望として紅白歌合戦に出たいと表明している。その為ヒップホップでよくある相手をディスるようなものは無い。
また、タイアップに合わせた曲がある。
祭り、ライブ、夏、大阪、友情、身近な生活、恋愛、結婚、家族、応援、宴会に関する曲がありメンバーの実生活に応じて変化している。
設定としては父親や自分は低賃金の肉体労働者で、貧しく思うようにはいかないが不器用でまっすぐ、愛情に溢れた人物というものである。
結成前に5人のメンバーがそれぞれバンドを組んでいた。全員が唯一共通して好きなバンドが「THE BLUE HEARTS」。
メジャーデビューにあたりNAOKI-Tと出会い、時には厳しく、時には優しく、どんな時でもメンバーを育て、個性を引き出したことで代表曲が生み出された。
当初は、いときんがトラックを作り、それにメンバーが歌をつけるといった手法が多かった。 現在は、メンバー自身のスタジオでの制作を行っている。
2002年に初代の法被を作り周年や節目の時に新しいものを作る。デザインはイトキンが行っていた。色は黒、青、白など。法被の両方のえりから胸元に「大阪大国町」と記され、柄は新調する度に変わるが「纒屋」の文字やメンバーそれぞれの番号などが描かれている。ライブや公の場では法被を着る。「法被は自分たちの正装、タキシードみたいなものです」(イトキン)。ET KINGが着ているものは印半纏と思われるが現代では法被と混同されているようである。製作は北浦染工。
白のダボシャツとダボズボン、地下足袋。帯はしない。纒屋なので火消し札を首から下げている。イトキンとTENNは麦わら帽子をかぶり、KLUTCHは鉢巻きをしている。
アンコールではジーパンに半袖Tシャツ、スニーカー、キャップなどの洋服に着替える。ツアーグッズを着ることも多い。
DJ BOOBYとコシバKENが最初にステージへ登場し「おひけいなすって」と仁義切り、前口上を行いライブが始まる。
後列 DJ BOOBY、コシバKEN、前列下手からKLUTCH、TENN、イトキン、BUCCI、センコウ
楽曲によってはコシバKENが前列に出ることもある。
後列 DJ BOOBY、前列下手からKLUTCH、BUCCI、いときん、センコウ 、コシバKEN
後列 DJ BOOBY、前列下手からKLUTCH、BUCCI、センコウ 、コシバKEN
後列 DJ BOOBY、前列下手からKLUTCH、センコウ 、コシバKEN
月曜日 今日もParty 火曜日 明日もParty 水曜日 明後日もParty
だが、ライブの当日が金曜日なら
金曜日 今日もParty 土曜日 明日もParty 日曜日 明後日もParty
に変えて歌う。
TENNの死後、TENNのパートをコシバKENが歌う。
イトキンの死後、イトキンのパートは、
など楽曲によって異なる。
BUCCIの脱退後は同じメンバーのソロパートが続かないようにBUCCIのパートを振り分けている。
1999年に同じ専門学校に通っていたイトキン、TENN、KLUTCHの3人で結成する。当初はバンドとして活動予定だったが、3人がともにボーカルを希望したため、DJ +ボーカルのユニットを組むことにした。イトキンの高校の同級生のBUCCIにDJをしてもらい活動を始める。その後、同じ専門学校の友達で観客だったセンコウ、KLUTCHの中学の三年後輩のDJ BOOBYが加入して6人になる。2003年頃、別のグループで活動していたコシバKENが加入して7人になる。
2005年、イベント「流派NIGHT」のオーディション企画R-Battle”で、応募総数450組の中でグランプリを獲得。12月頃から曲作りをスピードアップしようと通天閣に近い大国町の4LDKマンションで7人が共同生活を始める。1部屋を楽曲制作する「音楽室」とし、メンバーは3部屋に分かれて住んでいた。ケツメイシの「さくら」のプロデュースで知られるNAOKI-Tとの作業時や関東でのプロモーション活動時は東京に通っていたが、デビューして忙しくなると、「東京宿舎」を構えた。この7人の共同生活はメンバーが結婚するまでの約3年間続いた。
2006年、レコード会社5社の争奪戦の末ユニバーサルミュージックからメジャー・デビュー。2007年に3rdシングルの『愛しい人へ』がデジタル・ダウンロード件数100万件を超える。
2007年12月、第40回日本有線大賞において「ギフト」が有線音楽賞を受賞。
2014年、メンバーそれぞれが1アーティストとしてのスキルを伸ばしていくための「充電期間」として活動休止を宣言。2014年4月29日の『ET-KING 結成15周年記念全国ツアー 〜おまえとおったらおもろいわ!〜』のフェスティバルホール公演を期に、活動を休止。
2014年9月25日午前7時30分頃、TENNが自殺により急死する。
2015年7月1日、6人のメンバーで活動再開を発表する。活動休止中に、自分たちのスタジオ HEAVY C.R.E.A.M SUTADIO(ヘビークリームスタジオ)を完成させてレーベルを設立する。リーダーのイトキンの芸名を平仮名のいときんに改め、プロデューサーの名義を高平 真作(たかひら しんさく)に改めた。
2016年4月30日、活動休止から2年後に活動再開後初ライブを大阪城野外音楽堂で行った。この日と場所にしたのは時計の針を動かす意味と、TENNに届くように屋外にした。
2017年8月3日、いときんが肺腺がんと診断され、治療に専念。ET-KINGの活動については残りの5人で継続することを発表した。
2018年1月31日午前11時28分、いときんががん性心膜炎のため大阪府和泉市内の病院で死去。
2018年4月25日、盟友・NAOKI-Tがフルプロデュースし、いときんも全曲に参加したアルバム『LIFE』リリース。
2019年9月18日、ET-KING結成20周年を記念して『20th Anniversary ALL TIME BEST -Journey-』をリリース。
2019年9月21日、22日、ET-KING結成20周年記念祭 LOCO OSAKA 2019 開催。
2021年10月31日、BUCCIが脱退。
2020年10月13日、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣のブログで、彼が手掛けた50万部を超える人気絵本が原作で、本人が製作総指揮を執るアニメ映画『えんとつ町のプペル』の主人公であるブルーノのモデルが「いときん」であるということ、脚本執筆中にET-KINGの「さよならまたな」を何度も何度も聴いていたことを明らかにした。
10月20日、アニメ映画『えんとつ町のプペル』の予告映像が解禁された。「見る人が見たら、ブルーノが誰をモデルにして生まれたキャラクターなのかが、すぐに分かると思います。あきらかに、いときんサンなので(笑)」(西野)
2011年3月11日に起こった東日本大震災に伴う原発事故により、大熊町は会津若松市に 全町避難することとなった。移転が連続する状況の中で全国各地に避難した町民もいて、「移転先で大熊町民としての一体感を与えにくい」や「住所移転者が受ける差別」などの問題が浮上した。避難先にて学校が再開された4月16日、町立小・中学校、幼稚園の合同入学式でET-KINGによるサプライズライブが行われた。いときんは「今音楽はみんなにとって必要のないものかもしれない。でも、どうしても無駄なものだとは思えないのです。だから精一杯歌わせてください。」と語った。
同じ大熊町でも環境も異なり、園歌も違う子どもたちの心を繋ぎにくかった。職員がET-KINGの所属事務所に手紙を送ると、ある日幼稚園にET-KINGのマネージャーから「手紙を読んだメンバーが園歌とまではいかないが、子どもたちが、楽しく歌えるような楽曲を制作しています」という内容の電話があった。こうしてできたのが『はんぶんこ』だった。11月11日、ET KINGは大熊町立幼稚園で約100人の園児の前で無料ライブを開催。
全国各地に避難した大熊町の子どもたちが、この歌に励まされ、繋がったらこんな素敵なことはない。これが実現したのは、震災の前年の10月に大熊町で町役場が主催しライブを開催していたことがある。イトキンは「この町の人は呼んでくれたんだから、町になにかあったら今度は行って恩返しするのは当然のこと」と話す。さらに阪神・淡路大震災の体験も支援を続ける理由だった。
ミュージックビデオ 「はんぶんこ」 - YouTube
2021年1月2日放送、フジテレビ系列「千鳥のクセがスゴいネタGP」にてエハラマサヒロの 「桃太郎」は衣装や歌詞、曲紹介、歌い方、エハラの別の動画、エハラのTwitter から童謡「桃太郎」のキジからのアンサーソングをET-KINGの曲っぽくし、いときんのものまねで歌ったものである。 ET-KINGとエハラは2016年のイベントで共演し同じネタをやっている。
ミュージックビデオ
エハラマサヒロ 童謡「桃太郎」アンサーソング - YouTube
ミュージックビデオ
エハラマサヒロ「桃太郎」千鳥のクセがスゴいネタ 21/01/02 - YouTube
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