『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』(ポケットモンスター ダイヤモンド パール)は、ゲームソフト「ポケットモンスターシリーズ」を原作とするOLM制作の日本のテレビアニメ。テレビ東京系列(TXN)などでは2006年9月28日から2010年(平成22年)9月9日まで放送された。「ポケモンDP」などと略される場合もある。『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』の続編でアニメ版ポケットモンスターシリーズとしては第3シリーズとなる。
以下、アニメ版ポケットモンスターのシリーズ作品を示す際は必要に応じ、1997年から2002年に放送された『ポケットモンスター』は「PM」、『アドバンスジェネレーション』は「AG」、『ベストウイッシュ』は「BW」と表記する。
ゲーム版『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の発売日当日にスタートした、シリーズ第3弾である。前シリーズのハルカと同様にゲーム版の女の子用主人公をモデルにしたヒカリがもう1人の主人公として登場する。『AG』最終回でサトシとピカチュウ・エイパムがシンオウ地方行きの船に乗り、『DP』第1話のラストでシンオウ地方に到着することで前作と繋がっている。また、一部の話では過去のことが語られている。
タイトルからも分かるように本作は当時発売された本編ゲーム『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』をベースにしており、途中から『ポケットモンスター プラチナ』や『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』の要素も絡めている。
シリーズの変更に合わせて番組最後のミニコーナーも変更となり、前作の「ポケモントリビアクイズ」に代わって「オーキド博士のポケモン講座」を改題した「オーキド博士のポケモン大百科」がスタートした。さらに2008年10月16日放送の第98話からは、クイズ形式に派生した「オーキド博士のポケモン大検定」として放送されていた。
TXNでの初回放送では初めてとなる3話連続放送の2時間スペシャルとして放送された。系列外の地方局については原則的には従来通り3週に分けて放送されたが、独立U局の岐阜放送とテレビ和歌山では同時ネットで放送された。
本シリーズ開始と同時に『NARUTO -ナルト-』が水曜から木曜に枠移動してからは、19時台のアニメ枠と20時台の『TVチャンピオン2』→『チャンピオンズ』のスペシャルを交互に放送するようになり、同時に年末年始以外でも特番の挿入などによる放送休止が多くなった。その後、2009年4月で長年放送された『木曜洋画劇場』の放送終了で2枠に分割された結果、19時台のスペシャルは『ポケモン』シリーズと後枠の『NARUTO -ナルト- 疾風伝』がおおむね交互に放送されるようになり、2017年3月に『NARUTO -ナルト- 疾風伝』が終了するまでこの形式が続いた。
スペシャル時などのコーナーナレーションは服部伴蔵門が担当している。
2007年にポケモンアニメ10周年を迎え、第32話「琥珀の城のビークイン!」でテレビシリーズ通算500回目の放送を達成した。2009年には第132話「フルバトル!シンジ対サトシ!!(後編)」で通算600回目の放送を達成した。
番組最高視聴率は第1-3話(2時間スペシャル)の9.3%、平均視聴率は6.4%。
テレビ東京系列のみ字幕放送を実施。黄色はサトシ・水色はヒカリでその他のキャラクターは白色で表示される。
本作放送終了後は、引き続き全てのネット局で『ポケットモンスター ベストウイッシュ』が放送されている。
2011年2月3日には、最終回以来約4ヶ月ぶりに1時間スペシャル『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 特別編』が放送された。2話の新作エピソードでは、ヒカリやタケシの視点で、サトシと別れた後にあった出来事を描いている。放送時『ベストウイッシュ』放送中であったが『ダイヤモンド&パール』の話の為、 OPやEDは本作最終回時点のものが使用された。2017年3月22日まで、ディズニーXDでも特別編を含めて放送された。関東地区での視聴率は7.1%。遅れネット局では30分ずつ2話に分けて放送されたが、四国放送では放送されていない。
シリーズの中で欠番や未放送(お蔵入り)となった話が存在しないシリーズは海外版を除いて、初でもある。
今シリーズからは、2002年まで『PM』において首藤剛志が担当していたシリーズ構成の職が復活し、冨岡淳広が担当した。
キャラクターデザインも『AG』まで担当していた一石小百合から、『PM』や『AG』の総作画監督を担当していた山田俊也が総作監と兼任する形で担当することになった。第171話からは総作監を広岡歳仁が引き継ぎ、各話演出の浅田裕二が須藤典彦と共同で監督を務めた。
アニメーション制作を担当するオー・エル・エムはプロデューサー単位のチーム制で作品制作を行うため、多くのOLM作品の場合、スタッフクレジットでチーム名がTEAM○○と表記される。本作でも井口憲明率いるTEAM IGUCHIが表記されていたが、第136話を最後に降板。これがチームとして最後の作品となった。第164話からは『たまごっち!』などの制作デスクを務めていた加藤浩幸が制作担当に就任し、新たにTeam Katoがクレジットされるようになった。Team Katoはシリーズ最終作となる『新無印(第7シリーズ)』終了まで制作を担当し続けた。
本作は、ゲーム版の設定を『AG』以上に踏襲している点が見られる。同一シリーズ内では初めて四天王・チャンピオンが出揃ったり、ゲーム中にダンジョンなどで登場することになるパートナーキャラ(モミやミル・ゲンなど)が全員登場するなど、登場キャラクターにも恵まれている。また、本作では複数の回に跨る伏線や前2作の出来事を踏まえた台詞や描写が多数散りばめられる、2人の主人公やポケモンたちと2人を取り巻く人々が互いに関わり合いを通じて頻繁に苦悩・葛藤し、着実に成長を遂げていく姿が多く描かれるなど、他のシリーズ作品に比べ群像劇・人間ドラマ的要素が強い作品となっている。一方で、無印や『AG』、『BW』と異なり、ストーリーの舞台が途中で大きく移されることはなく一貫してシンオウ地方の冒険であり、ゲーム版『ブラック・ホワイト』で新登場のポケモンやイッシュ地方に関する要素は一切登場しなかった。
本作の最終回はPMの金銀編やAGのようにラストでサトシが次の冒険の舞台へ向かうのではなく、サトシとピカチュウがマサラタウンに帰還する後ろ姿で物語が締めくくられている。同じく最終回でロケット団のムサシ・コジロウ・ニャースがサカキに呼ばれることから、BWはサトシがシンオウ地方から帰還後のストーリーとされている。
また、この期間中は前述の「ポケモン大検定」に代わって『ポケモン☆サンデー』の出演者が番組ジャックとしてポケモンを題材としたショートコントをするミニコーナーが数回放送された。なお、キャンペーン開始当初は番組の最後にクイズのお知らせを挿入していたため次回予告が短縮版に変更されていたが、途中からはお知らせがテロップ化されたため通常版に戻された。
2000年代中頃からハイビジョン制作のアニメ作品が増えている中、本作は前シリーズから引き続き標準画質(画面比4:3)で製作されている状態が続いていた。その後、2009年4月2日放送の第121話・122話(1時間スペシャル)からハイビジョン制作(画面比16:9)に移行した。
実際には3月26日放送内の次回予告からハイビジョン製作に切り替わっている。また、ハイビジョン化に合わせて話の最後に挿入される「TO BE CONTINUED...」のテロップが「To Be Continued」のテロップになりフォントも一新された他、タイトルコール・アイキャッチの画像もハイビジョンによる新しい映像に変更された。
アナログ放送では当初画面比4:3サイドカットでの放送となっていたが、2009年10月1日放送の第145話・146話(1時間スペシャル)からレターボックスでの放送に移行した。
舞台はシンオウ地方。その地方のフタバタウンには1人の女の子がいた。彼女の名はヒカリ。母親のアヤコは過去にポケモンコーディネーターの頂点「トップコーディネーター」に立った有名人。アヤコに憧れるヒカリは自分もトップコーディネーターになることを目標としていた。10歳になって旅立ちの日を迎えたヒカリは、マサゴタウンに研究所を受け持つナナカマド博士から貰ったペンギンポケモン・ポッチャマと共にポケモンコンテストを巡る旅に挑んでいく。
その頃、カントー地方のバトルフロンティアを制覇しハルカとマサト姉弟・タケシと別れた後、サトシはピカチュウとエイパムを連れて、シンオウリーグ出場を目指すためにシンオウ地方へ。しかし、後を追って来たロケット団の襲撃でピカチュウが吹っ飛ばされてしまう。
サトシはエイパムと共に必死にピカチュウを探し始める。その最中、ブリーダー修行を続けるためにウソハチとともに旅を再開したタケシと偶然出会い、行動をともにする。一方、サトシとはぐれたピカチュウは旅を始めたばかりのヒカリに発見されていた。ナナカマド博士の導きで合流したサトシ達は、それぞれの目標のために3人で旅をすることになる。
以下の人物・団体は個別項目を参照。
このシリーズでは出演声優やキャラクターが歌う曲が多かったこれまでのシリーズと違い、一般のアーティストが担当する曲が大半を占めている。ちなみに一般のアーティストの大半の楽曲が歌手デビュー作であり、基本的には女性ボーカリストが担当している。また、リメイクされて別のバージョンが使用されることも多い。
CDの発売元は、全てピカチュウレコード(メディアファクトリーのレーベル)である。
全てノンクレジット。
放送日は全てテレビ東京系列のもの。
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