『とんちんこぼうず』はNHK総合テレビの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』内で放送された人形劇。1969年(昭和44年)10月6日から1971年(昭和46年)3月29日まで放送。
『おかあさんといっしょ』の歴代人形劇では3代目に当たる作品で、山寺の和尚さんといたずら好きの小坊主3人組「とんねん、ちんねん、かんねん」(とんちんかん)との「とんち合戦」や、寺の内外で起こる騒動を3人が協力して解決するという、「一休さん」を彷彿とさせるストーリーが展開される。メインキャラクターの関係が、前作『ダットくん』、前々作『ブーフーウー』のように家族ではなく全員「友達と保護者」、人形劇のタイトルが全て平仮名なのは歴代人形劇で初めてである。
この作品からカラー放送を実施した。
人形デザイン(キャラクターデザイン)は引き続き土方重巳が担当したが、背景画などの装置デザインとして、風刺漫画や『かっぱ天国』などで知られ、墨絵漫画にも定評があった漫画家・清水崑が起用されている。
唯一、メインキャラクターが人間かつ小坊主3人組の名前が全員、平仮名表記の設定である(2023年〈令和5年〉現在)。メインキャラクターの演者はマスクのみを被っており、扮装は役柄に沿った衣装を着けた「マスクプレイ」スタイルが採用され、動物キャラなどが従来通りの着ぐるみやパペットだった。また、メインキャラクターである小坊主3人組の声を、女性声優が担当するのは2022年(令和4年)から放送中の第14作『ファンターネ!』までで最後の作品になっている。
放送期間は1年半と歴代最短である。
NHKの談話によると、NHK公式には映像は残っていないとされている。
おかあさんといっしょ
おかあさんといっしょ とんちんこぼうず - NHK放送史
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