カンタベリー・ロック(Canterbury scene)は、イングランドのカンタベリーの出身者を中心とするプログレッシブ・ロック系のバンドやミュージシャンによって生み出された音楽の総称である。1960年代後半から1970年代にかけて最盛期を迎えた。
日本ではカンタベリー・ミュージック、カンタベリー・サウンド、カンタベリー系と呼ばれることもある。
1964年にカンタベリーで結成されたワイルド・フラワーズから、カンタベリー・ロックを代表するソフト・マシーンとキャラヴァンが生まれた。メンバーの離合集散とともに人脈がさらに広がり、ジャンルとしてくくられるほどの存在感を示すようになっっていった。
当初は1960年代のサイケデリック・ロックの影響が強く、1970年代になって即興演奏を中心としたジャズ・ロック色が濃くなった。総じて曲は複雑かつ難解で商業主義とはほど遠いが、過剰すぎず、安定感のあるテクニックで独特のポップセンスを表現した音楽性は世界中に少なからぬ熱心なファンを有してきた。
カンタベリー・ロックの中心をなした。
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