こまどりケーブル株式会社(Komadori Cable)は近鉄ケーブルネットワーク (KCN) の関連会社として、2003年に開局した第三セクターのケーブルテレビ局である。奈良県の北東部と南部をサービスエリアとしている。
こまどりケーブルの社名は、奈良県の県鳥「こまどり」に因んで名付けられた。当初、同社を完全子会社として設立させたKCNを親会社とし、サービスエリアである奈良県内17の市町村や奈良県なども出資する第三セクター会社である。これは同社の主な設置目的に、奈良県北東部(宇陀・大和高原地域)や南部(吉野郡)の情報格差解消が盛り込まれているためである。
同社のサービスエリア内の市町村には地上デジタル放送の中継局がほとんど設置されなかった為、中継局整備の代替措置として全世帯が当社に加入している(奈良テレビ・当該項目参照)。
なお地上波の11チャンネルにおいて、市町村制作番組が放送されている。
全て奈良県。
地域によってチャンネルが異なる。
基本的にはKCNの設備を使用。接続のIPアドレスもKCNのものになる。KCNとの違いはインターネット単独加入が出来ないことである。サービスエリアのうちで、FTTH設備となっている五條市(旧西吉野村・大塔村地域)・宇陀市・吉野町・下市町・十津川村では100Mの光サービスも実施されている。
KDDIのVoIPネットワークを利用し、「Kブロードフォン」の名称で非常に特徴のあるIP電話を提供している。
現在のところ110番や119番などの緊急電話番号やフリーダイヤル・コレクトコール等にかけることが出来ない、また電話番号は050から始まる番号のみを付与される等、近年のIP電話サービスとしては制限が多いものの月額基本料金が294円と非常に安価である。
同社では前述の制限とIPネットワークを利用する故の不安定さなどから、非常用として加入電話回線の契約を残したまま通話料金の安い通常使用回線としての利用を推奨している(近鉄ケーブルネットワーク#特記事項を参照。)。
2007年以降、宇陀市や五條市など一部の地域では「Kブロードフォン」とは別に「ケーブルライン」の名称で新たなIP電話サービスの提供も始めた。電話番号も既存のものがそのまま使え、緊急電話へのダイヤルも可能等、前述の「Kブロードフォン」を補う一般的なIP電話サービスである。
KブロードフォンがKDDIのネットワークを利用しながらも自社サービスであるのに対し、ケーブルラインはソフトバンクテレコム社の提供するサービスである。
そうした事情から、HP上でも詳細についてはソフトバンクテレコム社の同サービス紹介ページへ誘導している。[1]
また宇陀市内ではケーブルラインに加え、KDDIのケーブルプラス電話を提供している。
当然ながらこれらの電話サービスは何らかのブロードバンド設備を自宅に設置することが必要で工事費などの初期導入費用がかかり、電話サービス単独での契約は出来ないので注意が必要である。
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