福島大学(ふくしまだいがく、英語: Fukushima University)は、福島県福島市金谷川1番地に本部を置く日本の国立大学。1874年創立、1949年大学設置。大学の略称は福島県内を中心に東北地方では福大(ふくだい)が使用されることが多い。
第二次世界大戦後に学制改革が行われた際、旧制の福島高等商業学校・福島師範学校・福島青年師範学校を母体として成立した大学。人文社会学群・理工学群の2学群からなるが、母体となった旧制教育機関が人文社会学系であったため、文系色が濃い。理工学系は2004年に新設。農学系は2019年に新設。
以下を大学運営の理念として掲げている。
また、福島大学憲章(ふくしまだいがくけんしょう)は福島大学において、大学の構成員(学生・教職員)の過半数の署名によって2004年1月27日に成立した大学憲章である。福島大学の今後の姿、その精神を明確にしたもので、「自由な知を育む生活の場」、「大学の自治」、「社会的責任」の観点から決意を表している。また、大学づくりについて、学生、教員、職員がそれぞれの立場から参加する意思及び権利を主張している。
制定された直後の入学式において、当時の学長は式辞のなかで「大学憲章を尊重する」旨を述べるものの、その後独自に「新生福島大学宣言」を発表したため、憲章の位置づけが曖昧になった。ただし、「憲章」と「宣言」の内容については類似点が多い。
大学としては社会人教育を重視しており、旧短期大学部夜間部(経営学科)に始まり、行政社会学部・経済学部に夜間主コースを経て、現在は3学類括り募集の人文社会学群夜間主コースを設けている。
旧学部時代より、学群学類を越えた講義やプログラム・研究等の交流が強いことが挙げられる。
福島高等商業学校を前身とする福島経済専門学校と福島師範学校・福島青年師範学校が統合されて1949年5月に発足した。福島経済専門学校を母体として経済学部が、福島師範学校と福島青年師範学校を母体として学芸学部が設置された。経済学部は経済経営学類の前身であり、学芸学部は教育学部に改称した後人間発達文化学類となった。1987年10月には行政政策学類の前身となる行政社会学部が設置され、2004年10月に3学部制から2学群・4学類・12学系に改組された。2019年4月には食農学類が新設された。
鉄道(JR東日本)
路線バス(福島交通)
その他、鉄道運休時などは福島駅から蓬莱団地方面への路線バスに乗車し、「蓬莱西口」または「医大病院」(下車約30分)などで迂回することも可能。
学生は学類に、教員は学系に所属する。学類と学系には直接的な関連はなく、各学系は異なる学類を担当する教員で構成されている。
研究組織
福大祭(ふくだいさい)は10月の最終週の土曜日・日曜日に開催される福島大学の文化祭。前日3日間に行われるスポーツフェスティバルは別のイベントであるが、福大祭の実行組織が開催しているため、この行事を入れた5日間をまとめて福大祭と呼ぶことがある。通常授業はスポーツフェスティバルから休講になるため、(ただし夜間は開講)センター試験の休講と累積する金曜日は授業不足のため1月に振り替え授業が行われる。
福大祭を主催する組織は福大祭実行委員会である。活動期間は主に5月〜11月。活動場所は大学敷地内の合宿研修所。当日は大学内の交通整理や環境美化、施設管理が委員に一任される。
スポーツフェスティバルの実施競技はソフトボール、バレーボール、バスケットボール、卓球、バドミントン、サッカー、ドッジボールの7種目。一般人の参加は認められていないが、参加団体が許可した場合にのみ参加が認められる。
福島大学陸上競技部は、学生記録を持つ選手がいる。
学生の自主的な学問研究および文化・スポーツ活動の振興と発展を期することを目的に、学生の自治組織として統一サークル連合が組織されている。その公認サークルに対しては自治会等から財政上の助成等が行われている。
統一サークル連合に公認されているサークル(71団体)は次の通りである。
同窓会は以下の通り。
福島大学では以下のサテライトキャンパスを設置している。
金谷川キャンパス内に如月寮、信夫寮、葵寮という3つの学寮、福島市内に留学生向け宿舎の国際交流会館がある。金谷川キャンパスの三寮は学生の自治によって運営される自治寮である。伝統的に如月寮は教育学部(人間発達文化学類)の男子学生、信夫寮は経済学部(経済経営学類)の男子学生が多く入寮する傾向がある。金谷川キャンパスに統合される以前は旭寮という男子寮があったが、新キャンパスには建設されなかった。葵寮は女子寮である。
90名前後を収容する教室で構成するS講義棟、150名程度を収容する教室で構成するM講義棟、250~350名を収容する教室(4室)で構成するL講義棟があり、専門演習や、実験などを行わない教養科目の講義は学類を問わずこれらの教室で行われる。
その他主要な建物は各学類棟、付属図書館、共生システム理工学類実験棟、大学本部、大学会館、環境放射能研究所。
福島大学では2019年10月現在、国外の54大学と協定を締結し、学術交流や学生派遣を行っている。協定校での短期語学研修も実施している。
※締結年月日順
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