Aller au contenu principal

梵我一如


梵我一如


梵我一如(ぼんがいちにょ、梵: तत्त्वमसि, tat tvam asi、汝は其(そ)れなり)とは、インド哲学(ウパニシャッド哲学)において、梵(ブラフマン:宇宙を支配する原理)と我(アートマン:個人を支配する原理)が同一であること、または、これらが同一であることを知ることにより、永遠の至福に到達しようとする思想。古代インドのヴェーダ(ウパニシャッド)における究極の悟りとされる。

宇宙の全てを司るブラフマンは不滅のものであり、それとアートマンが同一であるのなら、当然にアートマンも不滅のものである。すなわち個人の肉体が死を迎えても、アートマンは永遠に存続するということであり、またアートマンが死後に新しい肉体を得る輪廻の根拠でもある。

概略

仏教では、梵(ブラフマン)が人格をともなって梵天として登場するが、本来のインド思想にあっては、自然そのもの、あるいは遍在する原理、または真理を指していた。我(アートマン)とは、身体の中にあって、他人と区別しうる不変の実体(魂のようなもの)として考えられ、「真我」と漢訳される。

ヴェーダ(ウパニシャッド)における究極の解脱とは、この個人の実体としての我が、宇宙に遍在する梵と同一であることを悟ることによって、自由になり、あらゆる苦しみから逃れることができるとする。

脚注

参考文献

  • Books Esoterica『ヒンドゥー教の本』学習研究社、1995年。ISBN 4-05-600871-X。 
  • 辛島昇、前田專學、江島惠教、他、監修『南アジアを知る事典 新訂増補』平凡社、2002年。ISBN 4-582-12634-0。 

関連項目

  • 不二一元論
  • ウッダーラカ・アールニ
  • ヤージュニャヴァルキヤ
  • ウパニシャッド
  • ブラフマン
  • アートマン
  • バラモン教
  • シャンカラ
  • 一元論
  • 二元論

外部リンク

  • インド哲学入門 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)(リンク切れ)
  • お前はそれである(梵我一如の思想)-「インド思想史略説」 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)(リンク切れ)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 梵我一如 by Wikipedia (Historical)