『ビートたけしのつくり方』(ビートたけしのつくりかた)は、1993年10月14日から1994年3月17日までフジテレビ系列局で放送されたフジテレビ・イースト共同制作のバラエティ番組(お笑い番組)。放送時間は毎週木曜 20:00 - 20:54 (JST) 。
ビートたけしの冠番組のひとつで、当時深夜に放送されて高視聴率を出し人気だった『北野ファンクラブ』とほぼ同じスタッフで制作されていた。また番組収録も同様に渋谷ビデオスタジオで行われていた(企画内容によってはレモンスタジオで収録していた物もある)。いわば『ゴールデンタイム版北野ファンクラブ』的な存在の番組である。
ただし、ゴールデンタイムと深夜の性質上の違いから、番組内容は割と違うものとなっていた。トークコーナーには豪華なセットが用意され、たけしの相手には高田文夫ではなくヒロミを起用、スタジオ内の音声もステレオ音源で収録されていた。またトークよりもコントや実験企画が中心の番組内容であり、放送時間帯の都合上下ネタも極力抑えられていたが、実験企画「たけし教養講座」のコーナーではそれなりのお色気を扱うテーマのものもあった(例えば“女性モデルの開脚は何度以下までなら芸術で、何度以上開くとわいせつになるかを研究する”など。この企画は1997年から深夜で放送された『足立区のたけし、世界の北野』でより一層お色気を前面に出した形でリメイクされ、セクシー系女優であった宮澤ゆうなや草凪純、本城小百合、大浦あんな、川嶋なな等が出演するきっかけとなった)。また当番組のコントは1994年12月30日放送の特番「たけし大全集'94 たけしが愛した101人」で再放送された。
また1993年7月に収録中の出演者死亡事故で打ち切りになった『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の受け皿としてウッチャンナンチャンもレギュラー出演していた(たけしと内村・南原は当番組が初共演)。
前半期には三谷幸喜脚本による連続ミニドラマが目玉企画として用意されたが、この企画は3か月で終了(後期3か月は設定のみ引き継ぎ、各話完結型となった)。一時は『北野ファンクラブ』での宣伝効果もあり最高視聴率14%以上をマークした事もあったが、結果的には番組は半年で終了した。放送回数は前期クール10回、後期クール10回の計20回。なお初回のみ「ビートたけしのつくり方がわかる超豪華限定スペシャル」と題して2時間スペシャルで放送された。 次にたけしがフジテレビ系列の木曜20時台に登場するのはその4年6か月後、1998年10月に土曜日19時台から枠移動した『奇跡体験!アンビリバボー』となる。
番組終了から13年半後の2007年9月19日、番組のコントとミニドラマを集めたDVDが3枚組でポニーキャニオンから発売された。 オープニングテーマは、あがた森魚の「蒲田行進曲'74」とユニコーンの「東京ブギウギ」が前期に使用され、後期はオープニング映像が変更された事でテーマ曲がビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」に変更された。なお、前期に使用していたタイトル映像は上記のDVDでも使用されている(音楽はDVD版では「カルメン 第一幕への前奏曲(闘牛士)」に差し替えられている)。エンディングテーマは松任谷由実の「11月のエイプリルフール」が使用されていた(エンディング映像は前期・後期で違うもの)。
番組内の1コーナーとして放送された、三谷幸喜脚本による連続ホームドラマ。当番組を作るイーストとフジテレビが同様に共同制作していた『やっぱり猫が好き』と類似したドラマ構成と演出である。 前期の3か月間は「大家族主義」のタイトルで「病院編(全三話)」「新幹線編(全四話)」「警察編(全三話)」を放送。後期の3か月間は「堀切家の人々」に改題され、一家が住むマンションの一室が舞台の一話完結型となった。
大家族の大黒柱・伝二郎(田中邦衛)と、その義理の息子・太(ビートたけし)、伝二郎の昔馴染みであこがれの存在である澄子(星由里子)を中心に、一家が事件や騒動に巻き込まれる様を描くコメディタッチのホームドラマ。田中邦衛、たけし、ルー大柴、小林聡美、諸星和己といった、大御所から若手まで豪華なキャスト陣で固められており、アドリブを多く交えた迷演技が見所。田中と星の共演は、『若大将シリーズ』を意識した設定となっている。
また、1998年にCS放送局『北野チャンネル』にて再放送された。
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