ラグビーオーストラリア代表(英: Australian national rugby union team)は、オーストラリアのラグビーユニオンのナショナルチーム。愛称は「ワラビーズ」 (Wallabies) である。
1883年に当時イギリスの植民地であったオーストラリアのサザンラグビーフットボール協会(1892年にニューサウスウェールズラグビー協会と改名)が、国外遠征であるニュージーランドツアーを世界で初めて行い、その翌年に今度はニュージーランド代表チームがニューサウスウェールズ遠征を行った。このニューサウスウェールズ代表チームがワラビーズの中核となって行く。
1888年には英国チームがオーストラリア・ニュージーランドの初遠征を行ったが、ラグビーフットボール協会の規約に反していたため、正式なテストマッチとは認められなかった。1899年に公式に認められたブリテン諸島代表(現在のブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ)がオーストラリア遠征を行い、この時の対戦がワラビーズの最初のテストマッチとされている。
1996年よりオールブラックス(ニュージーランド代表)、スプリングボクス(南アフリカ代表)との対抗戦トライネイションズを開始した。また、2012年からはこれにアルゼンチン代表(ロス・プーマス)を加えてザ・ラグビーチャンピオンシップとなった。
ワールドカップでは3回優勝のオールブラックスとスプリングボクスに次いで、2回優勝を達成しているチームである。
オールブラックスとは1903年の初対戦以来長いライバル関係にあり、これまでに100試合を優に超えるテストマッチが戦われている。そしてこの勝敗にはブレディスローカップと呼ばれる優勝杯が懸けられており、80年以上激しい争奪戦が繰り広げられてきた。また同様に、スプリングボクスとの対戦にも、2000年よりマンデラ・チャレンジプレートが懸けられている。ロス・プーマスとの対戦にはザ・ラグビーチャンピオンシップへの改称より前である、2000年よりプーマトロフィーが懸けられている。
2022年9月3日、南半球4カ国「ザ・ラグビーチャンピオンシップ2022」において、自国で開催された南アフリカ戦で8-24で敗れ、9月5日付け世界ランキングは前週6位から8位に落ちた。8位になるのは、ランキングが始まって以来、初めてのこと。
さらに9月15日に自国で開催のニュージーランド戦に敗れ、世界ランキングは9月19日付けで9位になり最低順位を更新、6週に渡り9位に甘んじた。しかし10月30日、スコットランド戦をアウェイで勝利し6位に戻した。
ラグビーワールドカップ2023・ワラビーズスコッド
※所属、 キャップ数(Cap)は2023年8月11日現在
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