Aller au contenu principal

経団連襲撃事件


経団連襲撃事件


経団連襲撃事件(けいだんれんしゅうげきじけん)とは、1977年(昭和52年)3月3日に起きた立て籠もり事件。

概要

1977年(昭和52年)3月3日の夕方4時頃、「憂国道志会」の野村秋介、楯の会の元実動部隊班長・伊藤好雄と元会員西尾俊一、大東塾元塾生・森田忠明の4人が“YP体制打倒青年同盟”を名乗り、“戦後体制の欺瞞に鉄槌を下す”目的の下に、ピストルと猟銃と日本刀を携えて経団連会館に侵入し、職員12名(早い段階で女性ら8人を解放し4人)を人質にとり、7階の会長室に約11時間(翌朝の3時過ぎまで)監禁籠城した(当時の新聞記事では約9時間となっている)。

野村は「直接のきっかけは一昨年、新左翼グループ(日本赤軍)が起こしたクアラルンプール事件だ。日本政府は彼らの要求に屈し、五人の獄中犯をやすやすと釈放してしまった」とその影響を述べている。以下のような「YP(ヤルタ・ポツダム)体制の打倒」を訴える檄文を持ち、土光敏夫会長との面会を求めたが、土光は不在で目標を失った。

犯人たちが三島由紀夫を尊敬していたことから、事件現場に三島未亡人瑤子が赴いて説得にあたったところ、これをきっかけに人質たちは全員解放され、野村他籠城犯全員の逮捕に至った。

野村は懲役6年、他は懲役5年の判決となり服役した。

脚注

出典

参考文献

  • 岡山典弘『三島由紀夫外伝』彩流社、2014年11月。ISBN 978-4779170225。 
  • 佐藤秀明; 井上隆史; 山中剛史 編『決定版 三島由紀夫全集42巻 年譜・書誌』新潮社、2005年8月。ISBN 978-4106425820。 
  • 鈴木亜繪美、監修・田村司『火群のゆくへ――元楯の会会員たちの心の軌跡』柏艪舎、2005年11月。ISBN 978-4434070662。 
  • 中村彰彦『三島事件 もう一人の主役――烈士と呼ばれた森田必勝』ワック、2015年11月。ISBN 978-4898317297。  - 初刊版は『烈士と呼ばれる男――森田必勝の物語』(文藝春秋、2000年5月。文春文庫、2003年6月)ISBN 978-4163562605。ISBN 978-4167567071
  • 野村秋介『さらば群青―回想は逆光の中にあり』二十一世紀書院、1993年10月。ISBN 978-4931190764。 
  • 村田春樹『三島由紀夫が生きた時代――楯の会と森田必勝』青林堂、2015年10月。ISBN 978-4792605322。 
  • 山平重樹『激しき雪 最後の国士・野村秋介』幻冬舎〈幻冬舎アウトロー文庫〉、2018年10月。ISBN 978-4344428034。 

関連項目

  • 楯の会
  • 平岡瑤子
  • 三島事件


Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 経団連襲撃事件 by Wikipedia (Historical)


ghbass