『イルマーレ』(The Lake House)は、2006年のアメリカ映画。2000年の韓国映画『イルマーレ(時越愛:シウォレ)』をリメイクした恋愛映画。主演は、大ヒット作『スピード』以来の再共演であるキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック。オリジナルの基本的な設定はそのままだが、舞台は海辺の家から湖畔の家へと変更されている。
2006年、女性医師ケイト(サンドラ・ブロック)は、シカゴ郊外の湖畔に建つ一戸建てに住んでいた。洒落たデザインが気に入って借りた家だが、市内の病院に採用され、引っ越す必要に迫られるケイト。次の住人宛ての手紙を家の郵便受けに残したケイトは、返事を受け取った。同じ郵便受けに入れられていた返事の手紙は、奇妙なことに『2年前の2004年』から届いたものだった。
2004年、湖の家に住んでいるアレックス(キアヌ・リーブス)。才能ある建築家のアレックスだが、この時点では格安の建売住宅の仕事で食いつないでいる。郵便受けで見つけた手紙の差出人ケイトが、未来の出来事を言い当てた事で、2年後の人間だと信じるアレックス。
文通を通して親しくなるケイトとアレックス。アレックスは、同じ時空を生きる『2004年のケイト』とも出会ったが、その時点のケイトとは、すれ違いで終ってしまった。ケイトとの仲を確実にする為に、人気のレストランに『2年後の予約』を入れるアレックス。それは、2006年のケイトにとっては『翌日のデート』だった。しかし、店にアレックスは現れなかった。失望し、別れの手紙を書くケイト。
更に2年後の2008年、新居のリフォームを依頼する為に設計事務所を訪ねるケイト。新進気鋭のその事務所は、偶然にもアレックスと弟のヘンリーが共同で立ち上げた会社だった。しかし、アレックスは亡くなったと話すヘンリー。
アレックスが2006年にレストランに来なかったのは、デートの日の直前に交通事故で死亡した為と知るケイト。それは『現在のケイト』から見て、ちょうど2年前の出来事だった。もし、郵便受けの手紙が今でも2年前に届くなら、アレックスに危険を知らせる事が出来るかも知れない。ケイトは必死の思いで湖の家に車を走らせるのだった。
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